転職活動のファーストステップ!書類選考通過のための「職務経歴書」の作り方
転職活動が初めての方は「職務経歴書ってどうやって作るの?履歴書と何が違うの?」と疑問を持つかもしれません。
新卒の就職活動のときには、履歴書やエントリーシートを作成したと思います。中途採用の就職活動、いわゆる転職活動においては「職務経歴書」が履歴書以上に重要な書類に位置づけられています。過去の職務においてどのような経験をしてきたのか、そこでどのようなスキルを習得してきたのかをあなたがエントリーした企業が判断するための判断材料となるからです。
ここでは、転職活動に必要な書類のひとつ「職務経歴書」の作成方法についてお話します。
中途採用の転職ではとても重要な資料です。ここでは作成のポイントや書き方について解説しますので、ぜひ参考に準備をすすめてください。
この記事の監修者
元フリーアナウンサー/タレント。
大学卒業後、およそ10年間フリーアナウンサーとして活動。31歳のときにグラビア写真集「彩色」(竹書房)を出版。
「踊る!さんま御殿!!」(日本テレビ)に出演するなど、バラエティ番組やラジオパーソナリティ、テレビCMナレーターなどの経験を持つ。
33歳で芸能界を引退、広告代理店に正社員として就職。イベント運営会社、イベントコンパニオン事務所を経て2020年に株式会社エイスリーに入社。
現在は、アナウンサーから会社員という自身の転職経験を活かし、日本初の“タレントキャリアアドバイザー”として、芸能人やクリエイターのパラレルキャリア・セカンドキャリアのサポートを行っている。
Twitter
https://twitter.com/a3_ayabeppu
目次
職務経歴書とは?履歴書との違いについて
簡単にいうと、履歴書は「応募者のプロフィール」。職務経歴書は応募者の業務経験とスキルを伝えるための書類です。
自分の強みをわかりやすく伝えるために内容を整理し、企業の方に「会ってみたい」と思わせることができるかが重要です。
企業は職務経歴書を見て、自社が求める人材の採用基準に合っているか、経験やスキルを活かすことができるかを判断します。
具体的な業務経験やどのように貢献したのかなどの実績、そこで得たスキルなど自分の強みを明確に伝えていきましょう。
職務経歴書の書き方
①職務要約
職務経歴をわかりやすく100文字程度でまとめます。
自分のキャリアの強み、転職をしている場合はキャリアの軸がわかるようにまとめてみましょう。
▼記載例
②職務経歴
所属企業ごとにどのような職務を行ってきたか、詳細を記載します。
具体的な項目は下記のとおりです。
・いつー在籍期間
・どこでー会社名など
・どのようなことをしてきたかー職務内容
・具体的な成果ー実績
(1)在籍期間
20XX年◎月〜202◎年◎月というように年月で期間がわかるように記載しましょう。
(2)会社名、所属部署、役職など
所属していた(いる)会社の企業名だけでなく、会社の事業内容、会社規模がわかるように資本金や社員数などの情報を記載します。
次に所属部署名、ある場合は役職も記載しましょう。
異動があった場合は「20XX年◎月 ◯◯部◯◯チーム配属」など詳細に記載します。
(3)職務内容
たずさわった業務やプロジェクト名などを記載。
その業務の規模がわかる情報があれば、予算や期間、その業務に携わったチームの人数なども記載します。
例)「業務・プロジェクト名 制作費◯◯億円 プロジェクトメンバー◯名」
その後に自分が携わった具体的職務内容と特徴をわかりやすく記載しましょう。
箇条書きで記載する方法をお勧めします。
応募先企業が同業界である場合は良いのですが、異業種企業へ提出する書類には、専門用語を多用せず、相手に伝わるような表現を心がけましょう。
その業務をチームで行った場合、自分がどのような立場で(リーダーなのか?メンバーなのか?)、どのように貢献していたのかを明確に記載することが大切です。
(4)実績
職務に対する実績は数字を用いてできるだけ定量的に記載しましょう。
例)
△「営業部で売上トップクラス」
↓↓↓
◎「受注売上金額4,000万円/営業部500人中3位」
また、数値を用いて実績を記載するときは相対的に記載するようにしましょう。
例)
△「新人1位の成績」
↓↓↓
◎「新人10名のなかで1位の成績」
(5)工夫した点、貢献したポイント
実績を上げるために自らが工夫した点や、どのように貢献したのか、またどのようなことを意識して業務にあたっていたのかなどアピールポイントを簡潔に記載しましょう。
(6)その他
その職務において社内・社外問わず表彰などを受けた場合は、その受賞歴を記載することであなたの能力をアピールすることもできます。
例)「20XX年度 ◯◯賞受賞」「20XX年度 社長賞新人部門受賞」など
▼記載例
③資格・スキル
業務と関連する資格・スキルを記載します。資格・スキル取得のために勉強中である場合は「◯◯(資格など)取得を目指して勉強中」などと記載するのもあなたの熱意をアピールできます。
▼記載例
④自己PR
ここではビジネスパーソンとしての強み、ヒューマンスキルなどを記載します。そのスキルを志望先企業の業務においてどのように活かせるのか、具体性をもたせると伝わりやすいです。箇条書きで3つ程度記載しましょう。1項目あたり200文字程度におさまるようにまとめると良いでしょう。
可能な限り、あなたならではの特徴を伝えると良いです。自分の強み、良いところがわからない方は、職場の先輩や同僚、友人などに聞いてみるのもひとつの方法です。
▼記載例
書類選考を通過する職務経歴書の書き方ポイント
―第一印象の良い、見やすい書類作成を心がけましょう
レイアウト、フォントの大きさ、項目のわかりやすさ、罫線の見栄えの良さなど、パッと見たときに見やすい書類になっているか確認しましょう。
フォントが小さくて読みにくい、罫線が揃っていない、項目がわかりにくい…など見にくい書類は、企業の採用担当者も見る気が削がれてしまいます。あなたがどれだけ素晴らしい経歴やスキルを持っていても、読んでもらえないのでは意味がありません。
書類作成の能力も問われていますので、見やすい職務経歴書を作りましょう。
―採用担当者が会いたくなる書類作成を心がけましょう
具体的エピソード、実績を盛り込むと経歴が生きて見えます。
採用企業が職務経歴書を読んで知りたいのは、「努力しました」「尽力しました」といった取り組む姿勢よりも「一日◯件のアポイントを獲得しました」「前年比120%の粗利を達成しました」など、どのようなアクションを起こし、どのような成果を出せる人物なのかです。できるだけ具体性をもたせた記載方法を心がけましょう。その結果、採用担当者が「この人に会って話を聞いてみたい」と思わせることができれば、あなたの転職活動は一歩前進です。
いかがでしたか?
まずは悩まずに、思いつくことをどんどん書き連ねてみることが大切です。
職務経歴書のたたきを作成したら、見直して添削を行い、不足を補い、不要な部分は削除していきます。
「エンタメ人」のキャリアアドバイザーは書類作成のサポートも行っています。ある程度ご自分で作成できたら、キャリアアドバイザーに見てもらいましょう。自分で手を動かしてみて、行き詰まってしまった場合は完成する前でも構いませんので、相談してみましょう。
エンタメ業界に精通したキャリアアドバイザーだからこそ、エンタメ企業への応募を意識した書類作成のアドバイスをきっともらえるはずです。
あなたの転職活動が成功しますように、「エンタメ人」は全力でサポートします。
エンタメ業界の転職について興味がある方は、お気軽にキャリアアドバイザーにご相談ください。
◼️参考資料:職務経歴書記載例