映画業界での女性のキャリアアップとは?仕事内容について解説!

この記事の監修者

非公開: 荻原
非公開: 荻原キャリアアドバイザー

大学では、2Dアニメーションの他にMaya、3DMAX等3DCG技術、制作進行等を学修。
大学卒業後、大手映像制作会社にてプロデューサーとして企画、面接、キャスティング、予算管理からディレクションまで幅広い業務に携わる。

プロデューサーとしての経験を活かし、他とは違う一歩進んだ支援を実施いたします

映画業界はクリエイティブで魅力的な業界ですが、男性社会のイメージを強く感じている方も多いのではないでしょうか?実際に映画業界に勤めているのは男性の方が多い傾向です。しかし女性ももちろん活躍できる業界ですので、今回は映画業界における女性のキャリアについてご紹介します。

映画業界の仕事内容とは?どんな会社がある?

まずは映画業界にはどんな会社や仕事内容があるのか見ていきましょう。非常に様々な役割がありますので、会社ごとにご紹介します。

映画を作る制作会社

代表的なものは、映画そのものを作る制作会社です。どんな映画を作るか企画して、撮影に必要な人材を確保をしたり撮影を行ったりするため、俳優・女優やカメラマン、音声、画像編集など多くの専門職のスタッフとの関わりがあります。

またアニメーション映画になると、俳優やカメラマンではなく原画・動画担当、声優などの人材が必要です。そのためキャスティング会社や派遣会社を経由して、キャラクターイメージに合った声優の確保をするのも制作会社の仕事となります。

代表的な制作会社には、映画の興行も行っている東宝や松竹をはじめとして、アニプレックスや東映アニメーション、ソニーピクチャーズなど数多くの制作会社があります。

主な仕事内容は映画監督やディレクター、制作に関わる技術職・専門職となりますが、技術職・専門職や俳優・女優・声優などは人材派遣会社やフリーランスで仕事をしている人も多いです。

映画上映を仲介する配給会社

制作会社から映画を買い付けて、興行会社の放映スケジュールを押さえたり、CMなどで映画のPR活動を行ったりするのが配給会社です。

映画のターゲット層や売上見込みなどを考慮して映画の上映スケジュールを調整することや、映画のターゲット層に合わせた集客を行うため、映画業界でのマーケティング部門に近い役割になっています。

また多くの配給会社は、映画の制作や興行も行っていることが多いですが、配給会社としての主要な仕事内容は制作会社や興行会社への営業活動、販促・宣伝などです。

映画館を運営する興行会社

映画館の運営をしているのが興行会社です。そのため映画業界の中でも知名度が高い会社が非常にたくさんあり、映画の施設を運営するマネージャーや店舗のスタッフなどが主なポジションとなります。

大手ではTOHOシネマズやユナイテッド・シネマなどの全国に映画館を展開している会社が有名ですが、商業施設の一部として映画館を運営している会社もありますので、混同しないようにしましょう。

 

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女性も活躍出来る!映画制作会社における仕事内容

制作会社では上記でご紹介したような役割や仕事内容がありますが、中でも女性ならではの強みが活かせる仕事内容についてご紹介していきます。

ディレクター|制作現場の仕切り役

映画の企画部門や映画監督の意向に合わせて、俳優・女優やカメラマン、照明などの制作スタッフとコミュニケーションを取ったり、スケジュール管理を行います。進捗管理ではスケジュール管理能力を問われますが、現場で動く際はフットワークの軽さや対人折衝力など幅広いスキルが求められます。

女性は同時並行で様々なタスクをこなすこと、また対人面において細やかな気遣いに長けている人が多い傾向にあります。そのため様々なポジションの人が同時に動いていく現場を取り仕切るディレクターの仕事は、そのような女性の強みを活かしやすいポジションともいえるでしょう。

シナリオライター|映画の脚本作り

映画制作の要となるのがシナリオライターです。映画監督や企画部門の意向に合わせて映画の脚本を作っていくのが主な仕事内容ですが、原作がある場合にはそれを映画の上映時間に合わせて調整していく「脚色」の仕事になります。

脚本にしても脚色にしても、映画の上映時間である約2時間で完結するストーリーを描かなければいけません。また観客に魅力を感じてもらうためには、ただ起承転結がちゃんとしていれば良いのではなく、短い時間で観客が感情移入が出来るようなストーリーを作る必要があります。

そのため、相手の気持ちに寄り添ったり共感することが得意な傾向にある女性なら強みを活かしやすい仕事です。

映像クリエイター|映像制作における技術者

撮影された映像の作成や加工・編集を行うのが映像クリエイターです。専門の機材を使って映像の編集を行う他、CGによるエフェクトを加えるような高度な技術が求められることもあります。

名前や仕事のイメージからは華やかな印象を抱きやすいと思いますが、実際はコツコツと地道に作業をしていくことが多いです。女性は手先の器用さに長けていることが多く、細かな作業が苦にならないという方も多く、また専門学校やビジネススクールなどで学んで画像編集ソフトが使える方は、映像クリエイターとして転職できる可能性も十分あります。

女性も活躍できる!映画配給会社における仕事内容

映画業界におけるマーケティング部門とお伝えした配給会社ですが、こちらにも女性ならではの強みを活かせる仕事があります。

ブッキング・営業|上映スケジュールを予約

ブッキングとは、興行会社の運営している映画館の上映スケジュールを押さえる仕事のことです。ブッキングする映画がどういったターゲット層に求められそうか、またどれくらいの集客・売上を見込めそうかを分析し、興行会社と交渉して上映スケジュールを決めていきます。

興行会社の都合や、他の映画の上映スケジュールもある中で、こちらが求めるスケジュールを押さえるための営業力が求められます。原作がない映画など売れ行きが予想しにくい作品の場合には、興行会社もリスクを考えて上映に前向きではないケースもあるため、映画の魅力を伝えていく力も必要になります。

上記の仕事をするにあたって、マルチタスク管理が得意な傾向にある女性ならではの強みを活かし、営業として活躍することが可能です。

宣伝・PR活動|映画の売り出し方を考える

映画の魅力を伝え集客するための宣伝・PR活動ですが、この仕事も女性ならではの強みを活かすことが出来ます。

まずは映画のターゲット層を考え、どういったメディアで集客をするのが良いか案を練っていきます。CMや広告を出す際には広告代理店に依頼をすることも多く、打合せを重ね、担当映画の魅力を伝えるために一番効果的な宣伝を検討するのが主な仕事です。

広告代理店とのコミュニケーション力に加えて、世の中のトレンドを知っている必要がありますので、流行を捉えるのが上手な女性ならではの強みが活かしやすいです。

映画業界における女性のキャリアアップについて

女性の映画業界におけるキャリアアップについてご紹介していきます。映画業界は年功序列で古い企業体質じゃないかと心配に思う方もいらっしゃるかもしれませんが、現在はだいぶ改善されてきました。

加えて女性はライフプランなどを考えてキャリア形成する必要がありますので、ぜひ参考にしてみてください。

管理職?エキスパート?目指す方向性で異なるキャリアアップ

管理職として昇進を目指すか、その職種のエキスパートとして活躍を目指すかによってキャリアステップは異なります。

会社によっては女性管理職は少ないですが、昨今の女性活躍推進の向きもあり、管理職の登用が増加傾向です。管理職になれば業務における責任も増えますが、その分裁量権も増えてチャレンジできることが多くなったり、より大きな仕事に携わることが出来ます。そのためマネジメントに興味がある方は管理職を目指すのもおすすめです。

またマネジメントにはあまり興味がなく、技術やスキルを高めることに興味がある方はエキスパートを目指すのが良いでしょう。その場合、自分がどんな人材になりたいのかを明確にする必要がありますので、5年後10年後の自分をしっかりとイメージすることが重要です。

例えば、「ディレクターとして経験を積んだら、プロデューサーや映画監督として作品の企画に携わって、魅力的な作品を世の中に出せるようになりたい」、「シナリオライターとして既存作品の脚色だけでなく、一からシナリオを描けるようになって人々を感動させるオリジナル作品を生み出せるようになりたい」など、その仕事において実現したいことを考えてみると良いでしょう。

産休育休などの福利厚生の充実した会社を選ぶと良い

女性が長く活躍するためには、産休育休などの福利厚生が整った環境はとても重要なポイントとなります。ただ福利厚生が用意されているのではなく、出来るだけ産休育休の取得率や復帰率が高い、実績のある会社が望ましいです。

 

女性が映画業界へ転職するときのアピールポイント

それでは映画業界の仕事に活かせる強みについて、コツをお伝えします。女性ならではの強みを活かすことが出来ますので、ぜひ参考にしてみてください。

制作現場で必要な「マルチタスク管理」

制作現場での仕事は、期日までに様々なタスクをこなさなければいけません。そのため、各業務の優先順位を考えながら、マルチタスクで業務を進められるスキルは非常に重要です。先ほどもお伝えしたように、女性は同時並行で物事を進めることが得意な人が多い傾向にありますので、女性ならではの強みを活かすことが出来ます。

制作現場でも営業でも重要な「細やかな気遣いや気配り」

制作現場のディレクターでも、配給会社の営業職でも、相手の気持ちや状況を考えて細やかな気遣いや気配りは非常に重要です。女性は共感や想像力に長けていることが多いので、こうした相手の気持ちを思いやった行動が出来る強みは上記の職種において大きな強みとなります。

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