映像クリエイターの転職・キャリアアップ成功のために押さえるべき3つのポイント

この記事の監修者

志土地
志土地キャリアアドバイザー

番組制作会社に新卒入社後、リサーチ会社に転職。
長年、テレビ番組などで扱う情報や映像などのリサーチャーとして勤務。
働く中で、エンタメ業界で人材が流動的なのを目の当たりにしたことをきっかけに、
エンタメ業界で働きたい方・業界内の転職を考えている方の転職サポートをしております。

映像技術や通信インフラの整備拡充にともなって、より高度な映像が求められています。そのため映像クリエイターの需要も高まってきています。

映像クリエイターとして転職・キャリアアップするためには、どのようなポイントがあるのでしょうか。

本記事では、映像クリエイターの仕事内容と必要なスキルから転職をするときに押さえるべきポイントや自己PRポイントを併せてご紹介していきます。

映像クリエイター未経験の方も自分のスキルを活かして転職したいとお考えの方も、ぜひ参考にしてください。

映像クリエイターの仕事内容は?

情報を魅力的に伝える映像制作のプロ

映像クリエイターとは、撮影や編集など映像制作に関わる職種の総称です。企画・撮影・編集・加工などの作業工程を経て映像を作ります。映像ジャンルは、TV番組やCM、映画、ゲーム、アニメ、PV、Webコンテンツなど多岐にわたっており、映像クリエイターの活躍の場は非常に幅広いといえます。

つまり、映像制作のプロとして情報を魅力的に伝えることで映像を観る人の生活や人生を豊かにする仕事といえます。

映像制作に関わる職種

映像クリエイターの仕事内容は大きく分けると制作系と技術系の2つがあります。実際の具体的な仕事内容を見ていきましょう。

制作系

制作系クリエイターには映像の企画・制作に携わるプロデューサーやディレクター、それぞれのアシスタントといった職種があります。

・プロデューサーは映像制作の責任者

映像制作全体の責任者として、企画から各ポジションへ依頼の振り分けとスタッフの配置、完成までのスケジュール管理、資金調達と予算管理などさまざまな業務を行います。さらに、これら決定事項の権限をもっています。

・ディレクターは企画に沿って現場を統括

プロデューサーの企画に沿って各スタッフ(カメラマンや照明・音響担当者など)に制作や演出などの指示を出して現場を統括します。実質的な制作や演出の指揮役となり、作品のクオリティに関する責任者です。

技術系

技術系クリエイターには、撮影や編集・加工に携わる職種があり、職種ごとに高い専門技術が必要とされています。ここでは、CGクリエイター、編集オペレーターの仕事内容を見ていきましょう。

・映像の世界をリアルに表現するCGクリエイター

プロデューサーやディレクターの指示に沿って、CG(コンピューターグラフィックス)技術を使って、画像、イラスト、動画などの映像を制作します。

・さまざまな演出にセンスを活かす編集オペレーター

ディレクターの指示に沿って映像の編集や加工をします。決められた時間内に収まるように映像のカット編集やテロップ挿入、モザイク加工をする仕事です。

平均的な給与水準

映像クリエイターの年収は、企業規模や職種、スキルの高さなどによって異なります。大手のTV局、映像制作会社、広告代理店は年収が高い傾向にあります。

ディレクター・アシスタントディレクターの平均年収は、全世代平均 352 万円で、最高:4480万円 / 最低:190万円となっています(出典:転職会議)。また、大手TV局の大卒初任給が17万円台で、正社員30歳平均年収は600万以上といわれています(出典:マイナビ2021)。地方局では2〜3割低いといわれています。

つまり、キャリアアップすることで年収が上がり、高収入が可能になると考えられます。

 

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映像クリエイターが転職するときに押さえるべき3つのポイント

企業の規模で選べば収入アップの可能性も

映像クリエイターが活躍する企業にはどのようなものがあるのでしょうか。映像クリエイターは映像制作に関わる職種の総称ですから、活躍できる企業は幅広く存在することになります。

代表的な企業としては、TV局・広告代理店・映像制作会社・ビデオ制作会社・ゲーム制作会社があります。

企業の規模が大きければ収入アップの可能性が高くなります。

しかし、成長しない会社に転職しても将来は見込めないし、成長していても収益性が低ければ、収入も安くなってしまうでしょう。そこで企業の資本金や従業員数の他に、有価証券報告書から成長性、収益性、安全性を見極めて、収入アップの可能性を確実にすることも考えられます。

制作する映像のジャンルからやりがいを実現

あなたがどんなジャンルの映像を作りたいかによって転職先は変わってきます。今までが理想の企業や働き方だとしても、状況が変わってしまって、自分が作りたい映像ができない、やりたいことがみつからないということは珍しくはありません。これではモチベーションを維持するのは至難の業です。

スタートアップしたばかりの企業では即戦力が求められるので、スキルと経験を活かして活躍できることもあるでしょう。そういった企業の方向性を知ることはやりがいを実現するために必要です。

自分のやりがいと方向性が一致する企業を探すのであれば転職エージェントに相談すると比較的容易に知ることができます。ですから、転職エージェントに相談することをおすすめします。

次の企業で任される業務の範囲を明確に

転職するときには、次の企業で任される業務の範囲を明確にしておきましょう。

既に説明してきましたが、映像クリエイターは大きく制作系と技術系に分かれていて、さらにさまざまな職種があります。職種で異なるスキルが求められるため、どの業務を目指しているかよく考える必要があります。

また、映像クリエイターは1つの案件をチームで分業する場合と一人で複数を担当する場合があるので、任される業務の範囲を明確にしておかなければ転職してから困ることになってしまいます。

転職の可能性を上げるためには、自分が目指していない職種であっても勉強しておくことも1つの考えです。

未経験の人がこれから映像クリエイターになるにはどうしたらいい?

 

映像クリエイターに資格は必要?

映像クリエイターになるための資格はありません。だからといって何も学ばなくていいということはありません。即戦力として働けることは転職に有利ですから、より魅力的な映像を作り出すためにも身につけておいた方がいいスキルや知識はあります。

またセンスを磨いたり独創的なアイディアを生み出したりするための知見を広げることも大切なことです。

求められる基礎的スキルとは

制作系であるプロデューサーやディレクターの基礎的スキルとは、企画を生み出す発想力、多くのスタッフを束ねるリーダーシップとコミュニケーションスキル、制作を計画的に進めるための管理能力が必要になります。さらに広い人脈と交渉力も欠かせません。

技術系の編集オペレーターやCGクリエイター、さらにカメラマンや音声などそれぞれに専門性があり、求められる基礎的なスキルは異なります。ツールの技術開発が進んだことで誰でも容易に操作できるようになっているので、転職を有利にするためには、より高度なスキルを習得することが望まれます。

芸術性、コミュ力、柔軟な対応力が不可欠 

活躍する映像クリエイターには芸術性、コミュニケーション力、柔軟な対応力が不可欠です。

映像制作は映像と音声を扱うのですから美術と音楽の芸術性が高くなければ、映像の受け手に印象に強く残すことはできません。発想力、表現力を高めるためにも芸術性は不可欠といえます。

映像制作でクライアントの要望を正確に汲み取り、さらにその要望をどのような映像で表現するのか共有しなければいけません。クライアントのイメージを言語化するというコミュニケーション力が不可欠なのです。スタッフとのチームの一員であるためのコミュニケーション力も忘れてはいけません。

映像制作の技術や表現方法は、時代の変化とともに常に進歩しています。今までの技術を磨きつつ新しい技術を貪欲に模索して取り入れていく柔軟な対応力が不可欠です。

 

映像クリエイターが転職する際の自己PRのポイント

芸術性、コミュ力、柔軟な対応力を経歴と体験でアピールしよう

映像クリエイター全職種に不可欠な芸術性、コミュ力、柔軟な対応力を今までの経歴と体験からバランスよくアピールしましょう。

芸術性に偏ってしまうと、他の社員との協調性やクライアントと良好な関係を築けるのかなど企業人として扱いづらさを印象づけてしまう可能性があるので注意が必要です。コミュニケーション力や柔軟な対応力と芸術性はバランスをとりましょう。

そして、今までの技術を磨きつつ新しい技術を貪欲に模索して取り入れていく柔軟な対応力があることは、今までの経歴に甘んじることなく常に努力している姿勢を示すことができます。自分にはいくつになっても伸びしろがあると信じてください。

憧れのクリエイターや思い入れのある作品について語ろう

芸術性、コミュ力、柔軟な対応力をバランスよくアピールしたら、映像クリエイターになった動機や転職先の企業への転職動機にもつながる憧れのクリエイターや思い入れのある作品について語りましょう。

ただし、転職先の企業に活かせる可能性がある内容で将来を見据えたビジョンを同時に語らなければ、ただの憧れに終始してしまう可能性がありますから、よく練り上げる必要があります。

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