【エンタメ人OB】芸能マネージャーに転職! 現在の仕事内容を聞いてみた

エンタメ業界特化型人材サービス「エンタメ人」のサービスもリリースから2年が経過し、多くの求職者の方々へ転職のご支援を行って参りました。
ただ、その中で
「実際の仕事内容について知りたい」「転職後に感じるギャップについて理解しておきたい」
といったご質問をいただく機会も増えてきました。
そこで今回はエンタメ人を利用して芸能マネージャーに転職されたエンタメ人OBをお招きして、
現在のお仕事内容や、転職当時のギャップなどを伺いました!
インタビュイー:嶋田雄一氏
大学卒業後、イベント制作会社にてイベント設営やスタッフのディレクション等に従事。
エンタメ人を利用し、芸能マネージャーとして転職。現在は芸人さんのマネジメントに携わっている。
目次
諦めきれなかったエンタメ業界へもう一度チャレンジ
──元々イベント関係の業界で働かれていましたが、当時転職しようと思った理由をお聞かせいただけますか。
実は学生時代からエンタメ業界の仕事に興味がありました。当時はテレビ番組のディレクターなど制作側の仕事がしたいと思っていましたが、なかなかご縁がなく、当時興味のあったイベント業界の会社に入社しました。
ただ、やっぱりもっと芸能関係に近しい仕事に就きたいという気持ちが強くなっていったのがきっかけでしょうか。
──学生時代からエンタメ業界を志望されていたのですね。転職活動時は、芸能マネージャーではなく番組のディレクターを志望されていたのでしょうか。
いえ、転職活動時は芸能マネージャーに絞っていましたね。というのも、前職の会社ではスタッフの方々を指揮するような仕事をしていたので、人と関わることが多かったのです。
当時の仕事が非常に楽しく感じており、その経験から「人と関わる仕事の方が向いているのではないか?」と思うようになり、その経験と自分の志望しているエンタメ業界を掛け合わせた時に芸能マネージャーに興味を持つようになりました。
──そうだったのですね。実際に転職活動はどのように進められたのでしょうか?
まずは「芸能マネージャー」で検索をかけて、Web上で求人情報を探していました。大手の転職サイトなどから調べていくうちに「エンタメ人」にたどり着いたんです。
深く密に関わるアドバイザー
──「エンタメ人」と聞いた時の印象はいかがでしたか。
名前にちょっと違和感はありました(笑)ただ。エンタメ1本に絞って、エンタメ関係の仕事などに特化しているのかなと感じて「ここなら僕の求める求人情報があるのでは!?」とちょっと期待もしましたね。
──エンタメ人以外の転職サービスも利用されましたか。
色々とお話は聞きましたが、実際には転職サービスは1〜2社しか使いませんでした。やはり芸能マネージャーとなると求人を取り扱っているサービスが少なかったというのが理由です。
──他の転職サービスと比べて、エンタメ人はいかがでしたか?
大手転職サービスの場合には紹介される求人数は非常に多いことや、面接に通りやすいテクニックなどは非常に参考になりました。
一方、エンタメ人は他に比べて紹介される求人は多くはなかったですが、転職希望者にとても密に話をして対応していただけるイメージでした。
転職活動時にはまだ地方に住んでいたので、上京しつつ転職活動を続けていたのですが、直接エンタメ人の担当者とお話しした時に時間をかけて希望条件や、やりたい事などを深掘りしてくれて「この担当者はいいな」と感じたのを覚えています。
──ありがとうございます。他に具体的なサポートなどはありましたか?
印象的だったのは面接対策でしょうか。「この会社では〇〇を聞かれるから考えておいた方がいいですよ」「ここの会社の人事担当者が気にするポイントは〇〇です」
と具体的にアドバイスしてくれたのを覚えています。面談をしてくれた方はエンタメ業界で長年働かれていた方だったので業界理解が深いように感じました。他のエージェントさんと比べて業界特化の強みが出ていたのかなと思います。
中長期的な目線でマネジメントすることの重要性
──ここからは芸能マネージャーにご転職されてからのことをお聞きしたいと思います。入社してからはいかがでしたか?
僕が入社したタイミングは、コロナウイルスが流行する直前だったんですよ。2020年2月に入社して、最初の2週間だけでしょうか。上司と一緒に現場を回り勉強をしていました。
その後すぐにコロナウイルスが流行し始めて、緊急事態宣言が出て自宅待機、ステイホーム。入社当初はそういう状態だったんです。
──入社当初から波乱ですね…。お仕事はどうされていましたか?
番組制作の現場も止まっていたので、外に出ることがなく、自宅待機の日もありました。基本的には在宅または出社をして基本的な事務作業を覚える日々が2〜3ヶ月続きました。
その後少しずつ現場にも出られる様になり、ようやく「マネージャーとして働いてる!」と実感が湧いてくる様になりました。(笑)
──そうだったのですね…。本格的にお仕事が始まってからはいかがでしたか?
基本的には現場の同行がメインでしたね。同行をしながらスケジュールの確認をしたり、メイクの場所や時間を確認したりと色々と調整業務を行っていました。
収録が始まると基本的には待機になるのですが、収録中にも電話はかかってきますのでそこでも案件のヒアリングをして、上司に確認したりと動くこともあります。
また、僕は芸人さんを担当しているのですが「このネタどう思います?」と聞かれることもあるので、そういった時には自分なりのフィードバックをすることも求められます。
あと、マネージャーとして大事な仕事としては、やはりタレントさんとのコミュニケーションかなと思っています。
僕は仕事以外での世間話を意識して行っていて、そういった他愛のない話で盛り上がると担当してるタレントさんとも距離が縮まるし、好みや趣味などもわかってくるのでそういった情報を元に新しい見せ方や仕事を取っていこうと考えるようにしています。
──なるほど…。現在は芸能マネージャーとして働かれていますが、働く前とのギャップはありましたか?
自分が思っていた以上に芸能マネージャーは営業が大事なんだなというのは感じました。タレントの露出の場をとってくるのは非常に大事な仕事です。
加えて、ただテレビやイベントなどの仕事を獲得するだけではダメだというのは上司から強く学びましたね。
短期的に売上を追うだけではなく、タレントさんのブランドイメージをしっかりと計算しつつ、露出の場を選ぶことが大事ということは次第に理解していきました。
中長期的なプランにそってマネジメントをする必要があるんだなというのは実際にマネージャーとして仕事をする中で教わった重要なポイントですね。
この点についてはネットで調べるだけではわかりませんでした。今はご時世的に少ないですが、他のマネージャーの方と飲みにいってお話しをする時に伺うと、やはりタレントのブランドイメージを意識されてるマネージャーさんは多いですね。
自分が1番好きだったタレントの担当になれた喜び
──お仕事をされてきた中で一番嬉しかった出来事はありますか?
自分が1番好きだったタレントであるゴー☆ジャスの担当になったことですね。
面接を受けた時の面接官が現在の上司なんですが、「好きな芸人は?」と聞かれ、自分が1番好きだったゴー☆ジャスの名前を挙げたんです。
ちょっと前にはテレビやYouTubeで見ていた憧れの人と仕事できているというのが、本当に不思議な縁というか、奇跡みたいな出来事ですね(笑)
──そんなドラマみたいなことが起きるんですね!
僕の上司がゴー☆ジャスの担当だったのですが、僕がゴー☆ジャスを好きなことを知っていたので、担当の話が降りてきたんです。
僕の上司も引き続き担当はしていますが、最近はスケジュール管理を任せてもらえる様になりました。
タレントが売れる瞬間を隣で見てみたい
──芸能マネージャーに転職を希望される方は多いですが、今働いているからこその面接で見られるポイントなどはありますか?
わかりにくい部分ではありますが、一言でいうと「フィーリング」でしょうか。
──…相性みたいなところでしょうか。
そうですね、マネージャーって人と人の繋がりが非常に大事になってくるんです。「この人はタレントとどうやって関係を築いていくんだろうか」などは面接をしながら見られているポイントではないかと思います。
担当につくタレントさんと円滑にコミュニケーションがとれるかどうかは大事ですので。現場で制作に携わっている方々とも良好な関係を築けるかなどのコミュニケーション能力も見られていると思います。
これらを説明するのが非常に難しいのですが…言葉にするとフィーリングになるのでしょうか。
──ありがとうございます。今の会社で今後やっていきたいこと、達成したいことはありますか。
まずは、自分の力でタレントさんや芸人さんを1人は売りたいと思っています。
今は既に売れている方々を担当することが多いのですが、今後はこれから売れていく人を担当して、二人三脚で売れていくまでの過程を共にしたいと考えています。
売れる瞬間というのを僕はまだ見たことがありません。自分でサポートをしつつタレントさんが売れる瞬間を隣で見てみたいというのが今後の目標ですかね。
──では最後に、エンタメ業界に挑戦される方に向けて、何かメッセージを頂けますでしょうか。
僕は昔からの夢を追い続けた結果、それが叶いました。
続ければ叶うというわけではないと思いますが、何かしらのきっかけで夢は叶うと思っています。
まずは自分のやりたいことに向けて突き進むことが大事なのではないかと思います。