【テレビ業界の今後】現状や課題を克服し、活躍していくためのポイントをご紹介

この記事の監修者

志土地
志土地キャリアアドバイザー

番組制作会社に新卒入社後、リサーチ会社に転職。
長年、テレビ番組などで扱う情報や映像などのリサーチャーとして勤務。
働く中で、エンタメ業界で人材が流動的なのを目の当たりにしたことをきっかけに、
エンタメ業界で働きたい方・業界内の転職を考えている方の転職サポートをしております。

まずはテレビ業界の現状を把握しよう

テレビ業界は激動の時代を迎えている

今や人々の暮らしに欠かせない存在のテレビ、各家庭に1台に留まらず複数台所持する家庭も多くなってきました。バラエティやニュース、音楽番組などあらゆる番組が配信されているので、子供からお年寄りまでどの層でも楽しめるメディアです。

そんな人気のイメージがあるテレビ業界が今、激動の時代を迎えていることをご存知でしょうか?

公共電波を介せず利用できるスマートフォンが普及されたことにより、消費者が余暇を楽しめるコンテンツが増えてきました。特に、若者を中心としたテレビ離れは深刻化しています。

テレビ業界を取り巻く環境の変化

新たなメディアが多数登場したことは、テレビ業界に大きな影響を与える変化のひとつです。

前述したようにスマートフォンの普及により、テレビを通してでなくインターネットを利用した娯楽が注目され始めました。

例えば、YouTubeやニコニコ動画などの動画共有サイトがあります。最近では動画の共有だけでなく、生配信が出来たりと楽しみ方も増えてきました。気になるタイトルを検索すれば、簡単に類似する動画を表示してくれるので、小さな子供でも簡単に楽しむことが可能です。

また、Netflixなどの定額制動画配信サービスも、テレビ離れの要因のひとつです。プランによってそれぞれ金額は異なりますが、月額利用料を払うだけで特定のドラマや映画が見放題のサービスのため、オリジナル製作のドラマやドキュメンタリーも豊富に揃っています。YouTube同様、自分の見たいものを好きな時に見ることが可能なのです。

こうしたインターネットを利用したメディアが人気のことから、様々なテレビ局でも配信サービスが開始されています。

 

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テレビ業界の企業・人材が直面している今後の課題

①視聴形態の多様化

先に触れたように、他の動画メディアを利用する若者が増えています。スマートフォンで場所や時間を選ばずに様々な動画を視聴できるのが、テレビ離れを促進していると考えられます。

一方で、総務省の調査「情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」によると、お年寄りのテレビ支持率は年々上昇しています。

テレビは他のデバイスよりも早くから普及してきたため、簡単に利用できることが、変わらず人気がある理由かもしれません。テレビの「自分で視聴したい番組を選ばなくても、チャンネルを変えて放送されている番組からもっとも興味のあるものを選ぶ」という視聴方法ができるのも、余暇の時間を使う際にはメリットとなります。

また、テレビ業界も視聴者の志向性の変化に対応を進めています。例えば、決まった時間でないと番組が観られないという点に対しては、すでに各局が提携した公式テレビポータブルサイト「Tver」というサービスで対応しています。

TVerでは、仕事でやむを得ずドラマが見れなかった、うっかり忘れてしまっていた、などの見忘れがあっても、放送から7日以内であれば無料で視聴が可能となっています。

テレビ以外の動画メディアを選ぶ要因に対して、配信形態を考え、取捨選択することがテレビ業界には求められています。

②一方通行から対面通行へ

テレビとインターネットの違いは、場所や時間を問わないこと以外もあります。そのひとつに、テレビは製作側から視聴者へ一方通行なのに対し、インターネットは、消費者が検索することで初めてコンテンツを楽しめるという対面通行という点があります。これは、私たちが求めている情報の質に関連していると言えます。

テレビの形として、お昼は主婦向けの昼ドラ・夕方から19時にかけて家族向けのバラエティ・23時からは大人に向けたニュース番組…とある程度対象者を定めた番組スケジュールが作られており、その中から自分が見るものを選ぶスタイルです。

この「一方通行の関係性」は、なんとなくテレビを点けておきたい、という場合には有効ですが、面白く、引き込める内容の番組でないと、視聴者は離脱してしまう可能性があります。

最近では、視聴者アンケートや参加型クイズなど、視聴者が参加して楽しめるような新たなコンテンツを作っている番組も増えています。いかに、視聴者を惹きつけ、離脱しないコンテンツを作っていくかは、現在のテレビ番組作りにおいて重要なポイントとなっています。

 

今後、テレビ業界の企業・人材が活躍の場を広げるポイント

①SNSなど新しい情報発信方法の知識・スキルをつける

TVを見る人は減っていっても、インターネットやSNSを通じて得る情報は、テレビで放送されるものと通じるものが多いです。その情報をどう得るかは私たちの選択によりますが、私たちが求める情報は、メディアが変わっても大きく変わることはありません。

そのため、大切なのは視聴者側の目線で考えることです。「時間・場所を問わず」が重要視されている現代ですから、テレビで放送するだけでなくYouTubeなどの動画共有サービスやSNSなど、読者が得たい情報を好きなときに得られるような仕組みを作ることが期待されます。

そこで、例えばSNSの運用スキルを身につけることで、テレビ業界が情報発信の幅を広げる一助となることができます。SNSマーケティングは、個人でもスキルを身につけることが可能ですし、テレビの発信力をWebに広げられる人材となれば、テレビ業界で活躍できる可能性も高まります。

②最新のサービスをチェックし、テレビの立ち位置を明確にする

様々なメディアが出ていますが、テレビだけが持っている魅力についても考えてみましょう。民放に関して言えば、ひとつの魅力として、「クオリティが高く、最新の情報を無料で手に入れられること」が挙げられます。

例えば、今でも大きく問題になっている「コロナ禍」について考えてみましょう。コロナウィルスの感染者数や対策、給付金の存在などは、テレビを通じて情報を得た方が多いのではないでしょうか。

インターネットの「誰でも参加できる」という特性は、情報の正確性を担保できない、とも言えます。それに比べてテレビで放送される情報は専門家の指導のもと発案されているので、信憑性が高く、即時性があります。

このように、新しいサービスと比較するなかでテレビの強みを再確認し、テレビならではの価値を提供できる番組・放送を作っていくことで、他のメディアとも共存共栄・発展していくことができると考えられます。

そのためには、今まで以上に次々と出てくる競合サービスの情報を収集し、テレビの立ち位置を明確にすることが求められます。

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テレビ業界の現状や今後の課題についてご紹介しました。

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