2021年10月4日

【高く売れるメディアの知られざる特徴】売却を成功させるコツを徹底解説

近年ではテクノロジーの発達により、誰でも手軽にウェブメディアの立ち上げができる時代になりました。

エンタメ関連のメディアも百花繚乱で

音楽・アーティスト、映画ニュース・TVドラマ情報、エンタメ×テクノロジーのニュースがまとまっている「リアルサウンド」

最新トレンドに強く、話題の芸能・音楽・ゲーム・アニメ情報がリアルタイムで更新される「エンタメプラス」

イープラス社が運営しており、オールジャンルの幅広いHOTなエンタメコンテンツを提供している「SPICE」

など、実に多くの種類のエンタメ関連メディアが存在します。

また、WebサイトだけでなくYouTubeチャンネルやTikTokも一括りにメディアと言えるでしょう。

弊社サービスのエンタメ業界特化のM&Aサービスにも、自社で運営しているエンタメメディアを売却したいというご相談をいただきます。

しかしながら、多くの方はどうすれば自社メディアを高く売れるのか、売却の進め方が分からない場合が多いです。

サイトを売却する際は、戦略が肝心です。戦略に則ってサイト売却を行えば、希望価格でサイトをより売りやすくなるでしょう。

本記事では、メディアやYouTubeを運営している方に向けて、メディア売却とは、メディア売却を成功させるコツ、高く売れるメディアの特徴について解説していきます。

メディア売却とは？

メディア売却とは、個人や企業が運営するWebサイトを、他の会社に売ることを言います。

メディア売却が浸透したのは、特にサイト売買のマッチングサイトが出てきて以降のことになります。マッチングサイトによって、売り手と買い手が出会いやすくなり、取引数が一気に増えました。また、個人が運営するアフィリエイトメディアの収益が、Googleアルゴリズム変動などの影響を受け落ちて、手放し企業に売却するような例も増えています。

一例になりますが、WEBサイトを売却する場合、以下の手順で行われることが多いです。

1.Webサイトの査定を依頼する
2.マッチングサイトにWebサイトの掲載を依頼する
3.Webサイトの買い手とマッチングする
4.買い手と交渉を行う
5.事業譲渡契約書締結し、Webサイトを売却する

メディア売却を成功させるコツ

メディア売却は、失敗に終わることも多いです。特に、個人で運営を行っている方は、右も左も分からないため、安い値段で売ってしまうこともあります。

メディア売却を成功させたいなら、次の3つを意識することが重要です。

①メディア売却の相場を把握する
②信頼できる仲介業者を選定する
③自メディアの査定を行いつつPRポイントを明確に

1つ1つの、メディア売却を成功させるコツについて、解説していきます。

①メディア売却の相場を把握する

まず、メディア売却の相場を把握しましょう。相場を知らないと、そもそも交渉のしようがないからです。メディアのカテゴリにもよりますが、一般論としては営業利益の1.5〜3年分が売却価格とも言われていますので、一度計算してみましょう。

そのため、上記の算定よりも明らかに低い値段を提示してきたら、売るのを止めるという手段を取ることも検討して良いでしょう。

また、メディアの今後における成長性を示すことで、今後の期待値も含めた価格で売却できるケースもありますので、市場動向なども踏まえ、自社のサイトの価値を俯瞰して理解しておくべきでしょう。

②信頼できる仲介業者を選定する

メディア売却を成功するために重要なのが、仲介業者の存在です。信頼できる仲介業界に依頼しましょう。

なかには、わざと低めと価格にして、問い合わせ件数を増やそうとする業者もあるので、要注意です。

メディア売却に慣れている仲介業者であれば、あなたのサイトに適した買い手候補企業を紹介してくれるのでしょう。またサイトのジャンルに則した業界とのつながりが多ければ、高く買い取ってくれる企業を知っている可能性が高いです。

③自メディアの査定を行いつつPRポイントを明確に

売却する前にメディアの査定を受けましょう。メディアをプロの視点から確認してもらい、どの程度で売れるのか、目安をつけてもらいます。

査定はなるべく、複数の業者に依頼しましょう。業者によって査定基準は異なるため、全く違う結果となることも多いからです。

高く売れるメディアの特徴

メディアを売却する前にまずは、売れるメディアに成長させる必要があります。

高く売れるメディアの特徴は、次の3つです。これら3つを意識して、メディアを育てましょう。

①利益率が高い
②会員数が多い
③運営者のキャラクターに依存していない

1つ1つ、高く売れるメディアの特徴について、詳しく解説します。

①利益率が高い

利益率が高いことは、メディアを売る上で重要です。基本的には売上額が高ければ、そのメディアには高い値段がつきます。ただ、売上が少なくても、利益率が高ければ、高く売れる可能性もあるのです。

なぜなら、利益を出すためにかかるコストが少ないということは、それだけ手軽にメディアを運営できるからです。特に企業ではなく個人がメディアを買い取る場合、低コストで運営できるかは、重要事項となるでしょう。

②会員数が多い

会員制のメディアである場合、会員数が多いかどうかも重要ポイントです。なぜなら、すでに多くの会員を抱えている場合、その会員に対して商品を売っていく（アップセル）していくことも可能であるため、現在の利益から算定した価格以上の価値がつく場合もあります。

また、どのような属性の会員が多いのか（男女、年収、地域、家族構成）などの「デモグラ情報」も保有していると、買い手としてはその顧客情報をどう活用するかのイメージがしやすくなります。会員数が多いメディアを運営している場合は、自サイトの強みを、的確にアピールできるようにしましょう。

③運営者のキャラクターに依存していない

運営者のキャラクターに依存していないメディアであることも、肝心でしょう。なぜなら、運営のキャラに依存したメディアは、売却後に売上を落とすことが予想されるからです。

売却後にも、買い手が同じように運営できるメディアが望ましいでしょう。売却することを意識してメディアを育てる場合は、運営者のキャラクターに依存させないことも考慮しましょう。

売却のためにメディアの価値を高める方法

サイトの価値を更に高める方法を伝授します。サイトの価値を高めるには、次の4つを行うと良いです。

①良質なコンテンツを作る
②SEO対策を行う
③マネタイズを意識する
④インフルエンサーマーケティングを行う

サイトを高く売る手段は、利益を上げることだけではありません。他にも様々な方法があり、それらを実践することで、更に高値値で売ることが可能です。

1つ1つ、メディアの価値を高める方法について、詳しく解説します。

①良質なコンテンツを作る

まずは、コンテンツを地道に増やすことです。専門性、信頼性の高い良質なコンテンツを投稿しましょう。

コンテンツを作成する場合、クラウドソーシングなどで安価に外注する手もありますが、価格を抑えるという目的が大きくない場合はおすすめできません。理由としては、メディアの流入経路であるGoogle/Yahooなどの検索結果で上位表示するためには、Googleが定義する質の基準を満たしている必要があります。

そのためには、専門性を問われるので、該当する領域に強いクリエイターさんを探し記事を書いたり、自らコンテンツ更新をするなど、質を担保しておくことが重要です。

②SEO対策を行う

コンテンツを増やしていくだけではなく、SEO対策（検索結果上経由での流入数を増やす施策）に着手しましょう。記事を書いていくこと自体もSEO対策ではありますが、サイトのリンク構造が適切か、不要なページを大量に作ってしまっていないかなど、サイト全体において気を配るべきポイントは多くあります。

③マネタイズを意識する

当然ですがマネタイズも意識しましょう。PVだけ増えても、売上があまり変わっていないパターンは多く散見されます。
WEBメディアやYouTubeの場合、1PVあたり収益性が低いと、売却時にも高い値段がつきづらいので、とても重要なポイントです。

メディアのマネタイズ方法は様々で、記事広告やGoogleアドセンス、アフィリエイト広告などあります。それぞれの収益手段のメリット／デメリットを踏まえた上で、最適な方法を積み上げておきましょう。

④インフルエンサーマーケティングを行う

インフルエンサーマーケティングを行うことも方法の一つです。TwitterなどのSNSで影響力のある方に、サービスを宣伝してもらいます。

インフルエンサーに宣伝してもらうことは、サイトの知名度が上がるだけでなく、付加価値をつけることにもなるでしょう。「あの有名人がおすすめしていた」というのは、サイトの評価アップに繋がります。また、前段でのSEOという観点では、インフルエンサーの活用により、記事がSNSで拡散され、様々なサイトで言及されることで、被リンクを多く獲得し、サイト評価・アクセス向上につながる場合もあります。