VRにかかわることのできる仕事の種類と目指し方を解説

この記事の監修者

志土地
志土地キャリアアドバイザー

番組制作会社に新卒入社後、リサーチ会社に転職。
長年、テレビ番組などで扱う情報や映像などのリサーチャーとして勤務。
働く中で、エンタメ業界で人材が流動的なのを目の当たりにしたことをきっかけに、
エンタメ業界で働きたい方・業界内の転職を考えている方の転職サポートをしております。

仮想現実?注目されているVRとは?仕事内容もご紹介

最新の技術が次々と開発されていく中、VRがさまざまなシーンで活用され始めています。

まずは、VRの基本知識について解説します。

「Virtual Reality」の略で広く活用され始めている

VRは「Virtual Reality」の略で、日本語では「仮想現実」と訳されます。

「限りなく現実に近い仮想」と定義されるVRは、ヘッドセットなどをはじめとする専用の機材を活用して、まるで目の前に映像の景色が広がっているように錯覚し、その世界へ没入できるという特徴があります。

現在はスマートフォンアプリや、家庭用ゲーム機を中心に活用されていますが、5G通信の普及により、今後さらにさまざまなシーンでVRが広がっていくことが予想されています。

ARとの違いは現実の世界に情報を追加するかどうか

VRと似た技術にARが挙げられます。拡張現実と約されるARは、現実世界をベースに情報を追加することで、そこに存在しないものがスマートフォンなどのカメラを通して見ることができるのが特徴です。

スマートフォン向けに、ゲームや家具の購入サイト、動物の解説などに活用されており、すでに広く普及しています。

 

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さまざまな仕事におけるVR活用事例

続いて、現在VRがどのような場面で活用されているかについて解説します。

目の前に、映像を映し出せるVRは様々な用途で有効に活用されています。

①医療現場のトレーニング

医療現場では、VRを活用して手術の様子を手術室で見学しているような疑似体験に活用されています。医師が手術をどのように進めていくかを、実際の映像とナレーションで学ぶことができるため、通常のトレーニングよりもさらに実践的な動きを学ぶことができます。

手術トレーニングが円滑に進むことで、医師不足の解消にも繋がり、医療業界における課題の解決にも貢献しています。

②不動産の内見

不動産業界では、インターネット上での不動産紹介をいかにリアルに伝えるかが重要視されています。従来は、特定のアングルから撮影された写真のみで物件の良し悪しを判断しなくてはなりませんでしたが、360度の映像で自由に物件を見ることができるため、実際に部屋に足を運ばなくても、物件選びができるようになりました。

すでに物件の成約率向上に繋がっている企業もあり、今後物件選びの方法の1つとして主流になっていくことが予想されています。

③観光客の誘致

観光分野では、観光客の誘致を目的にVRが活用されています。VRを活用して360度自由に観光地を見渡せるようになることで、リアルのにその地の雰囲気を感じることができ、観光客の増加を促しています。

また、観光スポットだけではなく、旅行をする際の悩みの1つになりがちなホテルを事前にきちんとチェックすることも可能になりました。いざ到着してみたら、「思っていたホテルの雰囲気じゃなかった」ということも少なくありません。

VRを活用することで、細かく確認をしたうえでホテル選びができるため、より旅行を充実させることができます。

④教育現場での体験

歴史や芸術、地理や自然など、これまで資料集などを用いて授業をしていたものをVRを用いた疑似体験をすることで、深い学びに繋げることに活用されています。

また、感染症対策などによって学校に登校ができなくなった際にも、VRを活用することによって、まるで教室で学んでいるかのようにモチベーションを維持させることができます。

⑤建設業での災害研修

VRを活用した安全講習も普及し始めています。従来は、テキスト上でしか伝えることのできなかった高所での危険な動作や、工事現場でのあらゆる事故ケースなどをVRによって疑似体験することで、安全な行動の意識付けが可能になりました。

研修センターなどを建てる必要もなく、オンライン上でも研修が可能なため、今後さらに普及していくことが考えられます。

VRに仕事で携わることのできる職種

さまざまなシーンで活用されており、今後ますます普及が予想されているVR。

仕事として携わることのできる職種について解説します。

3DCGデザイナー

VRの映像は、そのほとんどが3DCGによって構成されます。デザイナーによって手がけられた質の高い3DCG映像が、VRコンテンツの出来栄えを左右します。そのため、3DCGデザイナーであれば、VRの仕事に携わることができます。

特に、ゲーム開発の分野でも用いられる、アニメーション制作やモーションキャプチャ制作の技術は、VRに活かすことができます。

VR映像の制作に特化したデザイナーは、VRクリエイターとも呼ばれ、VRコンテンツ開発に必要なプログラミングスキル、3DCGスキル、Unityなどの専門スキルを身につけていることが多いです。

ゲームエンジニア

ゲームエンジニアのスキルは、VR映像制作にも活かすことができます。

さまざまなゲームにVRが活用され始めていることからも分かる通り、すでにゲームエンジニアとして活躍している人は、その知見を活かして、VRに特化した制作会社などへ転職をすることも可能です。

映像制作ディレクター/プロデューサー

映像コンテンツを制作するためには、企画や撮影、制作の指揮をとるディレクターやプロデューサーの存在が必要になります。今後さまざまなジャンルで活用が期待されているVRは、知見のある映像制作ディレクターやプロデューサーが求められます。

VRを仕事にするためには?求められるスキルについてご紹介

最後に、VRを仕事にするために求められるスキルについて解説します。

未経験者は独学かスクールに通う必要がある

未経験者がVR業界を目指すことも、不可能ではありません。

ただし、前提としてプログラミングやCGのデザインに関する知識が必要になります。仕事をしながら、独学で学ぶ人も少なくありませんが、オンラインなどでスクールも多数開講されているため、本気で目指したいと考える人であれば、そういったものを活用してみるのも良いでしょう。

今後、ますます開発が期待されているVR業界では、知見を持っている人の参入が期待されています。開発が進み、携わる人の数が増えるほど、未経験者が挑戦できるチャンスも少なくなってしまうため、今のうちに時間をかけてスキルを身につけ、挑戦してみることをおすすめします。

VRに関連した新しい情報をキャッチアップする

VRはまだまだ発展途上の段階にある分野で、次々に新しい情報が飛び込んできます。

VR業界で仕事をしていくためには、このような新しい情報をキャッチアップする姿勢が求められます。

また求人を探す際にも、まだまだ求人数は多くないため、IT業界やエンタメ業界に特化した転職エージェントなどを活用しながら、仕事を見つけることをおすすめします。

クリエイターに関連した資格を取得する

VR業界においても、クリエイターに関連した資格を取得することで、就職や転職を有利にすることができます。VR技術者認定試験、Illustratorクリエイター能力認定試験や、Photoshopクリエイター能力試験、CGクリエイター試験、色彩検定などを取得することで、よりその知見を仕事に活かすことができるでしょう。

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