テレビに関わる仕事の種類!仕事内容や向いている人の特徴

この記事の監修者

番組制作会社に新卒入社後、リサーチ会社に転職。
長年、テレビ番組などで扱う情報や映像などのリサーチャーとして勤務。
働く中で、エンタメ業界で人材が流動的なのを目の当たりにしたことをきっかけに、
エンタメ業界で働きたい方・業界内の転職を考えている方の転職サポートをしております。
目次
テレビ局の仕事
アナウンサー・キャスター
アナウンサーもキャスターも、いずれも情報を伝える仕事です。
アナウンサーは、テレビやラジオの番組でニュースの読み上げなどを行います。近年ではニュースを伝える以外にも、バラエティ番組などへの出演を行うこともあります。
キャスターは、ニュース番組やトーク番組の総合司会を務め、各界の専門家から話を引き出したり、最新の出来事がもっている社会的な意味の解説などを行ったりします。
いずれも基本的には、テレビ局に所属しているテレビ局の社員ですが、なかには独立しているフリーアナウンサーなどもいます。
報道
テレビ局内に置かれている、主にニュース番組や情報番組などの報道に関わる番組制作を行っています。「報道局」や「報道部」と呼ばれることもあります。
全国各地にさまざまな情報網をもっており、報道局の元には膨大な情報が集まってきます。それら最新の事件・事故の情報を集め、いち早く伝えることを使命としています。
ニュース速報、または地震速報などの災害速報で、正確な情報を全国に広く伝える際に、報道局の真価が発揮されます。
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営業職
日本のテレビ番組制作の費用は、基本的にはテレビ番組のスポンサー費でまかなわれています。そのなかでも、特に重要なテレビ局の収入源として挙げられるのが「広告費」、すなわちCM枠の費用です。そのCM枠を各企業に販売するのが、営業職の役割です。
番組の放送が決定したら、営業マンが大手企業各社をまわり、CM枠を売り込みます。CM枠の値段は、一律で決まっているわけではなく、放送時間や番組内容によって変化します。ゴールデンタイムであれば、もっとも視聴率が高くなるため、1枠に対して100万円以上の値段がつくことも珍しくありません。深夜帯は平均視聴率が低いため、比較的安くなります。
番組内容と視聴者層、視聴率などを提示しながら、クライアントの商材とも見比べ、値段交渉や出稿の交渉を行います。
「テレビの仕事をしている」と意識する場面は少ないかもしれませんが、テレビ番組を制作するうえで絶対に欠かすことができない、スポンサーを獲得するという重要な任務を背負った職業です。
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テレビに関わる制作職の仕事の種類
プロデューサー
番組制作の最高責任者です。
番組企画の立案や、予算管理・予算確保、資材や人員の手配、必要なキャストへの出演交渉なども行います。
経営陣など、より上位職者に対して「番組企画を通す」ための交渉を行う場合もあります。
現場で直接的に番組制作に関する指示を出す機会は少なく、管理職としてチームメンバーやプロジェクトそのものをマネジメントしています。
ディレクター
番組制作や、映像制作の現場における責任者です。
制作そのものを統括しており、スタッフとのやり取りもすべて担っています。
番組制作のビジネス的な成功に責任をもつのは、プロデューサーですが、それとは対照的に、番組制作のクオリティに責任をもっているのがディレクターです。
スケジュール決め/ロケ地決め/キャスト決め(一部)/台本制作/カット割り/カメラの位置や配置決め/進行管理/脚本への手入れ/取れ高の確認/編集の確認/ナレーション録音の立ち会い/音入れ(MA)の指示
上記のように幅広い業務を担っています。そしてこれらを実現するために、各スタッフとのすり合わせやコミュニケーションもすべて行います。
経営陣やプロデューサーへの配慮は行われますが、多くの場合において、基本的に撮影現場での決定は、ディレクター主導で決められる傾向があります。
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アシスタントディレクター(AD)
アシスタントディレクターは、文字通り、ディレクターのあらゆる業務を補佐する役割を担っています。
局や制作会社が変われば、アシスタントディレクターが行う仕事内容も変わりますが、概ね前述したディレクター業務の最中に発生する雑務を担っています。
ロケ地選定、ロケ地との撮影交渉や移動用の配車、台本印刷、スケジュール管理、会議の設定と準備、事務所連絡など、「必要な手順だが、ディレクターが行うまでもない雑務」を担うことがほとんどです。
アシスタントディレクターは、番組制作を進めるにあたって基本中の基本となる業務手順を知ることができるため、多くの制作職のスタートキャリアになっている職種でもあります。
編成
編成局とは、テレビ番組を放送するスケジュール、すなわち番組表を決めている部署です。
どの時間帯にどのような番組を放送するか、番組内容や視聴者の属性などを考えながら編成します。
すべての放送枠を自社が制作した番組で埋める、というわけではありません。人気の映画や話題の海外ドラマなどを購入してきて放送する、ということもあります。「〇〇ロードショー」系の放送枠や、海外ドラマの放送枠をイメージするとわかりやすいでしょう。
また地方局の場合は、キー局の番組を放送するか、自分たちが作ったローカル番組を放送するか、という決定も行います。
テレビに関わる技術職の仕事の種類
音声
どんな収録のときでも、特殊な専用のマイクを使って録音する業務が発生します。テレビ番組のロケ映像などで、長いマイクを掲げ、録音している様子を目にしたことがあるかもしれません。
出演者が動き回るような撮影では、ピンマイクを使う場合もあります。
環境音などのノイズが入らないように、また音声の取り逃しがないように徹底しなければならない、「音」のプロフェッショナルです。
照明
少しでも顔に影がかかると、それだけで印象が変わり、見え方やイメージも大きく変わってしまいます。実は撮影の際は、必ず照明によって顔に光を当てて、明るくして撮影しているのです。
また、意図的に光を当てず影を作ることで、シーンに合わせて暗い印象にしたりすることもあります。
このように、「照明」は光を操って映像のイメージ構築を行う技術職です。
カメラマン
撮影隊の中核を担う、映像を撮影する職業です。映像作品や番組に必要な、素材となる動画を撮影します。
ただ撮るだけでは、意図した通りの画を撮ることはできません。いくつもの撮影技術を駆使し、人物や静物の配置を覚え、指示を出し、望む画を作っていきます。
ディレクターが望んでいる画を撮影することがメインですが、もっと良い画が撮れそうな場合は、カメラマンからディレクターに提案することもあります。
カメラマンは、動画撮影に関するプロフェッショナルなのです。
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映像編集
編集マンは、撮影された動画と録音された音声を組み合わせ、ときにはエフェクトやCGも使って編集を行います。
編集作業は、ディレクターと協力しながら、指示を受けたり提案したりしながら行うことがほとんどです。
撮影現場でプロたちが作り、集めてきた「素材」を、編集作業を通して「映像作品」や「番組」に変える仕事です。
送出・回線担当系
テレビ局では、放送するデータのすべてを集約させ、電波を放送する装置(東京スカイツリーなど)に送ることで、テレビ放送を行っています。
完パケのデータやCM、生放送などのデータを集約し、電波に乗せるために送り出す技術部のことを「送出」と呼びます。
また、テレビ局のキー局は、全国から送られてくる中継映像やニュース映像、生放送用の映像などを基地局経由で集め、伝送回線によって集約しています。そのデータをもとに生放送番組を作ったり、最新ニュースを作ったりしています。
この伝送回線を構築し、維持し、ときには修復などの対応も行うのが「回線」です。
このように、テレビが「電波を使って放送している」「データをやりとりしている」ことによって発生する技術系の業務もあります。
開発関連担当
インターネット配信やテレビ番組のアプリなど、IT系の分野でもテレビ業界に関わることが可能です。
そのほか、テレビ放送で使われるシステムの開発などを行うこともあります。
テレビ局や制作会社では、制作チームに1人以上の専属またはほとんど専属の開発者を抱えていることもあります。規模が大きいプロジェクトや先進的な企画を行うことが多いチームの場合、開発チームと契約したり、プロジェクト単位で開発チームを召集したりします。
何か新しい企画をやろうとしたとき、それが技術的に可能かどうかなどの確認も行います。そして企画が動き出した際には、実際にシステムの構築も担当します。
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