【芸能マネージャーの仕事内容】仕事の流れから役職による違いまでご紹介！

芸能マネージャーの基本的な仕事内容とは？

芸能マネージャーの仕事内容は主に「マネジメント」「営業」「サポート」の3つなのでそれぞれご紹介します。

マネジメント：芸能人の魅力を最大限に引き出す仕事

マネジメントの仕事は「スケジュール管理」「ブランド管理」「体調管理」の3つに分かれます。

スケジュール管理

芸能人のスケジュールを管理する仕事です。1日のスケジュールだけではなく1か月、1年といった長期的なスケジュールも考えて組み立てていく必要があります。

1日のスケジュールを組み立てる場合、撮影スケジュールが押すこともあるため、その時間を考慮し、次の現場への移動方法や移動時間も考えて仕事の件数を調整する必要があります。

現場送迎を行う場合もありますが、そうではない場合でも芸能人と連絡を取り合いスケジュール通りに動けているのかを確認しなければなりません。

また、芸能人によってはワークライフバランスを考え、仕事の量を調整してほしいといった希望を伝えてくることもあるでしょう。このような場合は本人の希望もある程度柔軟に受け入れながらスケジュール管理を行います。

ブランド管理

芸能人の持つイメージやブランドをコントロールする仕事です。

例えば上品で寡黙なイメージを持つ芸能人がトーク力を求められるバラエティ番組に出演したとしたらあまり話さないことに視聴者から違和感を持たれてしまい、おもしろくない人といったネガティブな印象を持たれてしまうかもしれません。

このようなことを避けるため、芸能マネージャーは芸能人の持つイメージを崩さないような仕事を選択したり、芸能人自身が行うSNSの内容がイメージとコンプライアンス両方の面で問題がないかをチェックしたりしてブランドをコントロールするのです。

またスキャンダルなどが報道されると、今まで芸能人と協力して築き上げてきたブランド戦略が一瞬にして崩れ去ることになりかねません。

このようなことがないよう、芸能人にはスクープされるような行動を控えるよう注意を促したり、もしスキャンダルが報道された場合はどのような対処を取るか考えたりするのも芸能マネージャーの大切な仕事です。

体調管理

芸能人の仕事は他の仕事のように別の人が引き継いで代わりに行うことができません。

そのため芸能人が体調を崩して仕事が延期になってしまうと本人の給料がなくなるだけではなく、その仕事に関わっている全ての人たちに多大な迷惑をかけることになってしまいます。

このことから、芸能マネージャーは芸能人の体調の変化に配慮しながら仕事を行う必要があるのです。

飲み物を準備してこまめに水分補給をさせ、必要があれば市販薬の手配なども行います。

営業：芸能人をブレイクに導くために必須の仕事

営業の仕事内容は「営業戦略」「売り込み」「ギャラ交渉」の3つに分かれます。

営業戦略

営業戦略を考える前に、まずは担当する芸能人の魅力や特技、趣味などを分析して他の芸能人と差別化して売り込める部分はどこなのかを見極めます。長く芸能人として活動してもらえるようにするためにも、分析結果から様々な可能性を探る必要があるということです。

また最初に才能に気づいていなくても、芸能活動を続けていくうちに徐々にそれが花開いてくるという可能性もあるため、芸能マネージャーとしてそれを見落とさずに営業戦略に活かしていくことが大切だと言えるでしょう。

そして芸能活動の方針は芸能人本人の考えや意見、方向性も取り入れながら決めていくのが重要です。自分の担当する芸能人としっかりとした信頼関係を構築し、同じ目標に向かって二人三脚で進める体制を作るよう心がけましょう。

売り込み

名前の売れている芸能人であればたくさんあるオファーの中から仕事を選ぶことができますが、そのような人はほんの一握りです。そのため芸能マネージャーは常に芸能人のために新しい仕事を探し続けなければなりません。

芸能マネージャーが売り込みを行う先はテレビ局、ラジオ局、出版社、新聞社などのメディア媒体から広告代理店、イベント会社など多岐に渡ります。芸能人のプロフィール資料やCD、DVDなどのポートフォリオを先方に渡し、新規の仕事を獲得するための売り込みをかけます。

また芸能人が合格しそうなオーディションをチェックし、参加してもらうことも必要になります。芸能人に合った仕事をどのくらい取ってくることができるのかが芸能マネージャーとしての腕の見せ所と言えるでしょう。

ギャラ交渉

ギャラ交渉の専門部署を持つ芸能プロダクションもありますが、芸能マネージャーがギャラ交渉を行うこともあります。

芸能人のギャラには定価というものが存在しません。その芸能人の人気の度合いによって金額が変わってくるため、芸能マネージャーはどのくらいの価値があるのかを客観的に見定め、クライアントに金額を提示して交渉します。

芸能人の稼ぎ出すギャラが芸能プロダクションの売上、また自身の給与にも反映されるため毎回ギャラ交渉には真剣に取り組む必要があるのです。

サポート：芸能人のパフォーマンスを100％引き出す仕事

サポートの仕事は「現場でのサポート」「メンタル面のサポート」の2つに分かれます。

現場でのサポート

芸能人の仕事現場に立ち会う仕事です。打ち合わせに同席したりオーディションに付き添ったりするところから始まり、仕事の現場では芸能人が自分の力を100％発揮できるようにサポートをします。

エンタメ業界では同じ芸能人やスタッフなどたくさんの人がコミュニケーションを取りながら仕事をしているため、自分の担当する芸能人が周囲と良い関係が築けるように配慮したり、失敗をしないよう事前に準備をする時間を作ったりするのも芸能マネージャーの大切な仕事と言えるでしょう。

メンタル面のサポート

芸能人はファンの人たちの前では自然に振る舞っているように見えても、実は周囲の関係者に気を配っていたり、自分の持つイメージを壊さないように配慮していたりと精神的に負荷がかかりやすい仕事と言えます。

そのため芸能マネージャーは芸能人の話を傾聴したり、負荷がかかり過ぎていると感じたら活動方針を少し緩やかにしたりして調整を行い、芸能人が心身ともに健康な状態で仕事に取り組めるようにするのです。

芸能マネージャーが「公私に渡って」芸能生活を支えていると称されるのは、このメンタル面のサポートを一生懸命行っているからに他ならないでしょう。

芸能マネージャーの役職による仕事内容の違いとは？

芸能マネージャーの役職による仕事内容の違いを説明します。

現場マネージャー：車の運転から打ち合わせまでスケジュールは分刻み！

芸能人のスケジュールを管理し、仕事の現場に同行して立ち会うのが現場マネージャーの主な仕事です。

現場に立ち合いをしながらも、次のスケジュールの調整やその現場のメイク・スタイリストとの打ち合わせなどを並行して行います。

同行後は所属する芸能プロダクションに芸能人の仕事の内容を報告したり、芸能人を車で送迎したりするためほぼ分刻みのスケジュールで動く必要があるのが現場マネージャーの仕事の特徴と言えるでしょう。

チーフマネージャー：現場マネージャーを取り仕切る！

芸能人の魅力や才能を見極めて営業戦略を考え、その方針に従って現場マネージャーをマネジメントしていくのがチーフマネージャーの仕事です。

現場には挨拶程度に顔を出し同行は行いませんが、芸能人が行う仕事を精査して選び媒体への売り込みなどを行います。

営業と宣伝、プロデュースを同時進行で行うようなものと言えばわかりやすいでしょうか。

芸能人のスケジュールを把握し、現場マネージャーからの連絡・報告を受けて管理するのも仕事です。

また小さな芸能プロダクションなどでは、チーフマネージャーが現場マネージャーを兼務するということもあるようです。芸能人について現場に同行することは少なくなるとはいえ、仕事量はかなり多くなるのを覚悟しておいた方がよいでしょう。

統括マネージャー：所属芸能人とマネージャー全員を管理する！

芸能プロダクションに所属する全ての芸能人とマネージャーを管理するのが統括マネージャーです。

余程の高い実績や力のあるマネージャーでなければこの統括マネージャーという役職に到達するのは難しいと言われています。

しかしここでもさらに実績や経験を積むことにより、芸能プロダクションの取締役や社長などへの出世の道が開けるでしょう。

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