動画市場への転職するために確認すべきポイント

この記事の監修者

志土地
志土地キャリアアドバイザー

番組制作会社に新卒入社後、リサーチ会社に転職。
長年、テレビ番組などで扱う情報や映像などのリサーチャーとして勤務。
働く中で、エンタメ業界で人材が流動的なのを目の当たりにしたことをきっかけに、
エンタメ業界で働きたい方・業界内の転職を考えている方の転職サポートをしております。

スマホなどで動画を見る機会が増えたという人も多いのではないでしょうか。とはいえ、どのくらい動画市場が拡大しているかは知らない人も多いようです。また、転職を検討する上で、動画市場について知りたい人もいるかもしれません。

そこで本記事では、動画市場が拡大している背景とその主な仕事内容、仕事に求められる3つのスキルについてご紹介します。

動画市場が拡大している背景

スマホやタブレットがあれば、いつでもどこでも動画を視聴できるようになっています。このようなモバイル機器の普及が動画市場の拡大にどのような影響をもたらしているのかについて解説します。

インターネット回線の高速化

2020年3月から、都市部を中心に5G(第5世代移動通信サービス)を活用したサービスの提供が始まりました。2018年には、総務省の公式YouTubeチャンネルで、VRを使用したスポーツ観戦など、5Gによるイメージムービーが公開され、より高度な技術や、複雑な動画の見せ方が可能になり話題となりました。

今後は、4Kや8Kなど高解像度のVRコンテンツやライブ配信を、ストレスなく視聴することが可能になります。通信速度の高速化に加えて、多数同時接続やネットワークでのタイムラグを極めて小さく抑えることができるので、動画市場はますます拡大していくでしょう。

動画サービスの認知度の向上

テレビ離れが進んでいるといわれる中で、モバイル機器を使ってさまざまな動画サービスが利用されています。

モバイル社会研究所(※)の調査によると、無料動画サービスはYouTubeの認知率が95.1%(利用率62.3%)と最も高く、ニコニコ動画・79.7%、GYAO!・69.5%、AbemaTV・64.7%、TVer・56.5%、LINE LIVE・40.2%と続いています。

また、有料動画サービスは、Amazonプライム・ビデオの認知率が78.6%、Huluが72.3%と高くなっており、スカパー!オンデマンド、Netflix、dTVが約60%、テレビ局の独自オンデマンドサービス、DAZN、DMM.comは約50%などが続いています。

日本の半数以上の人が、これらの動画サービスを認知しているのです。テレビ離れといわれる中、モバイル機器を使った視聴が今後も拡大していくと考えられます。

出典:動画サービス利用動向/モバイル社会研究所/2020年6月

SNS利用率の増加

SNSの利用率が増加したことで、動画を配信する機会が増えたことも動画市場の拡大に影響しています。

総務省の調査(※)によると、全年代の利用率で見ると、LINE 82.3%、Twitter37.3%、Instagram35.5%、Facebook32.8%となり、TwitterとInstagramは、全年代で利用率が増加しています。

Facebook の利用率は、 30~60 代においてLINE に次いで高いことが特徴です。TikTokの全年代での利用率は10.3%ですが、10代・39.0%、20代・21.1%といった若年層を中心に利用されていることがわかりました。

出典:平成 30 年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査/総務省情報通信政策研究所/ 

SNSでの発信は、主に静止画が使われていましたが、SNS上で日常生活のトピックスを、簡単に動画に収めて発信する形で動画投稿をする人が増えています。それに伴って、さまざまな動画編集アプリがリリースされています。SNS利用率の増加との相乗効果で動画市場が拡大していくと考えられます。 

動画市場における主な仕事内容

動画市場における仕事にはさまざまなものがあります。それぞれの専門分野の人がチームとなって動画制作を行っているのです。どのような仕事があるのか、ご紹介します。

プロデューサー

動画制作の総責任者として、全体を把握して統括する仕事です。企画や資金調達、スタッフの人選と配置、動画作品の完成までのスケジュール管理、予算管理などさまざまな業務を行います。さらに、これら決定事項の権限を持っているのです。

ディレクター

動画制作現場の責任者として、制作や演出の指揮を執る仕事です。プロデューサーの企画に沿って、構成や脚本を作成し、制作スタッフに制作や演出などの指示を出して現場を統括します。仕事内容は多岐にわたり、企画や演出だけではなく、自らカメラで撮影したり編集を行ったりすることもあります。

プランナー 

動画制作の企画・制作をプランニングをする仕事です。市場のニーズに関する調査と分析を行い、クライアントの要望に応えるためのプランニングをします。プランナーは、動画作品が完成する全ての仕事に携わることから、ディレクターなどの複数の仕事を兼任することも少なくありません。

動画制作クリエイター

動画制作は、撮影と編集の2つに分けられており、さまざまなクリエイターの仕事があります。撮影に関する仕事にはカメラマンと照明、編集の仕事には音響と編集があり、それぞれの専門職にはアシスタントがいます。ディレクターの指揮のもと、複数の専門的なクリエイターが連携して、動画制作を行っているのです。

Webエンジニア

動画制作からインターネット上で配信までを扱う会社では、スタジオやコンサート会場で中継する際の機器の設置と操作、トラブル対応をする仕事です。また、動画配信関連システムの設計、構築、運用を行うこともあります。

動画市場に求められる共通した3つのスキル

動画市場の仕事に興味はあるけど、どのようなスキルが必要なのか、自分が持っているスキルと共通したものがあるのかなど、不安に思う人もいるのではないでしょうか。そこで、どのようなスキルが求められるのかご紹介します。

動画市場に必要な知識と技術

インターネット回線の高速化に伴い、動画の3D化やテレビのデジタル化によって、高品質な動画が求められています。その上、3Dやバーチャル・リアリティ(VR)は、さまざまな業界で活用される状況です。

このように、動画市場に必要な知識や技術は時代とともに変化していきます。その一方で、2Dを専門とした人が3Dに挑戦するには、従来の知識や技術を活かしながら、新しいことを学び、スキルアップしていくことが必要です。

ニーズをとらえるための分析・企画力

動画市場は、人気のあるジャンルやトレンドになりそうなジャンルと対象となるユーザー層のニーズを分析する力と、企画する力がなければ他社との差別化ができません。ニーズを的確にとらえる方法と分析方法を身につけておくことが重要になります。

問題意識をもって市場を観察し分析して、改善策を練り、企画を組み立てなければなりません。日頃から、計画を立てて実行することを繰り返すことで思考力を高めて、自分の提案を論理的に伝える能力を身につけておきましょう。

相手の意図を汲み取るコミュニケーション能力

動画市場に転職するのであれば、コミュニケーション能力が不可欠です。動画制作の専門的な知識に乏しいクライアントは、動画に対する要望をうまく言語化できないこともあります。クライアントと丁寧にコミュニケーションをとって要望を汲み取ることが大切です。

また、コミュニケーション能力は、制作現場においても細やかにコミュニケーションをとりながら進捗管理をすると、作業を円滑に進める上でも役立ちます。

未経験から動画市場の仕事に転職するには?

今まで動画市場の仕事はしたことがないけれど、将来的にその仕事に就きたいと考える人もいるでしょう。未経験から動画市場の仕事に転職する方法をご紹介します。

①専門学校やスクールに通う

未経験から動画市場の仕事に必要な知識や技術を体系的に学ぶなら、専門学校やスクールに通うことが近道です。なかなか時間がないという人は、オンラインでのスクールがおすすめです。スキル不足や新たなスキルを身につけたい人にとっては、自分で可能な限りスキルアップしてから転職活動をした方が、より就職先を選ぶ際の幅は広がるといえるでしょう。

②未経験歓迎の求人が探せるサイトから応募する

未経験者歓迎の会社に入社して、働きながら必要な知識を学ぶ方法があります。ただし、未経験歓迎という背景には人手不足が考えられるため、給料や労働条件(非正規雇用)など希望通りでないケースもあるでしょう。経験を積んでステップアップしていくという前向きな心構えが大切です。

③転職エージェントを活用する

詳細な情報を集めないと、なかなか転職に進めないということもあるのではないでしょうか。そういう人には動画市場に精通した転職エージェントの活用が向いています。個人では収集できない情報入手、履歴書・職務経歴書・ポートフォリオなど転職対策ができて、自信を持って一歩を踏み出せるでしょう。

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