コンテンツ産業の花形「映像業界」を志望する方へ。業界に特化した志望動機のコツをご紹介

この記事の監修者

志土地
志土地キャリアアドバイザー

番組制作会社に新卒入社後、リサーチ会社に転職。
長年、テレビ番組などで扱う情報や映像などのリサーチャーとして勤務。
働く中で、エンタメ業界で人材が流動的なのを目の当たりにしたことをきっかけに、
エンタメ業界で働きたい方・業界内の転職を考えている方の転職サポートをしております。

映像業界の採用選考で伝えたい志望動機

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かつて動画コンテンツの主流は、テレビや映画でしたが、現在ではYouTubeをはじめとした動画コンテンツを公開・提供できるプラットフォームが増えています。
サブスクリプション型・無料型を含め、急激に動画配信サービスが社会に浸透し、それに伴って動画広告も増加しました。

そんな映像業界に興味があり選考を受けたい方に向けて、志望動機の伝え方のコツをご紹介します。

①映像の仕事を通して実現したいことや目標

映像コンテンツは、制作陣のモチベーションがクオリティに大きな影響を与えます。
志を高くもち、一定以上のモチベーションを維持しながら業務を行うためには、夢や目標が必要となります。
仕事を通じてどのようなことを実現したいのか、何を成し遂げたいのかを話せるようになっておきましょう。

②映像制作に活かせるスキルや強み

映像制作に活かせるスキルや強み、過去の経験があればアピールポイントとなります。

・専門学校や訓練校で身につけた制作スキル
・映像制作や投稿の経験
・クリエイティブ系コンテストの入賞経験
・業務として映像制作に関わった経験

上記のようなスキルや経験があれば、大きな強みとなります。
それらのスキルや強みをもっと活かせる仕事がしたい、という内容を志望動機に盛り込んでみましょう。

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③多くの映像制作会社からその会社を選んだ理由

映像業界には多くの企業がありますが、そのなかでなぜその会社を選んで応募したのか、という点は必ず入れましょう。
・目指している職種に強みがある
・バラエティ、ドラマなど、自分が関わりたいジャンルが得意
・感銘を受けた作品の制作元である
上記のように、その会社を選んだ理由をまとめてみましょう。

その際、「勉強させてもらえそう」という受け身の内容にすることはおすすめしません。「自分の目標や夢を叶えられそうだから」といった、積極性が感じられる内容として話すのが理想的です。

④その職種を選んだ背景や理由

なぜその職種になりたいか、理由を伝えることも必須です。

例えばカメラマンであれば、「自分にしか撮影できない映像を社会に届けたい」。
編集マンであれば、「自分のセンスとスキルで、“映像”を“作品”に仕上げたい」。
上記のような、その職種にしかできないことを伝えるのが効果的です。

また、その職種に憧れる原因になった原体験を思い出せるのであれば、それもあわせて伝えることで、説得力のある志望動機になります。

 

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志望動機を考える前に|映像業界の現在

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①VRをはじめとした最新技術が次々と活用されている

映像業界は、技術の進歩と密接に関係しています。
インタラクティブに配信側と視聴者側をつないだり、最新のCG技術を取り入れたりと、新たな技術を取り入れるたびにコンテンツの幅が広がってきました。
現在も、VR(Virtual Reality=仮想現実)など新しい技術が次々と登場しており、それらを取り入れた映像制作が日々模索されています。

最新技術を取り入れながら映像コンテンツは進歩を続けている、ということを覚えておきましょう。

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②動画配信サービスの影響は無視できないほど大きい

サブスクリプション型の動画配信サービスは、収益の一部を使って自社オリジナルの動画コンテンツを制作しています。
番組制作において、広告費ではない制作費が流入していることは、制作スタンスや作品の内容にも影響を与える大きな事件です。

また、無料の動画配信サービスであるYouTubeは、世界的に見ても日本で特に再生数が多いという特徴をもっています。日本においてYouTubeは、ビジネスフィールドとして大きな存在感を示しており、制作環境が成熟しつつあるのです。そのため動画投稿も素人ではなく、制作会社が請け負う事例が増えています。

いまや各種の動画配信サービスは、テレビや映画と並ぶほど映像業界に大きな影響を与える存在になっていることを知っておきましょう。

③技術進歩により映像制作のハードルが下がっている

かつては、編集ソフトや機材が高価で、編集環境を一通りそろえるだけでかなりの金額になっていました。
ですが現在では、SaaS型やサブスクリプション型の制作ツールが登場し、機材も最新型でなくても十分な性能をもつに至っています。
制作環境を整えるための費用を、大幅に抑えることができるようになったのです。

加えて、今までは熟練の職人技が必要だった繊細な作業を、ツールのAIが代行してくれるような技術が開発されています。
より安価に、より高度な制作・編集ができるようになっていること、そして個人レベルでも映像制作がしやすくなってます。

映像業界の志望動機は目指したい職種から考える

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映像プロデューサー

映像プロデューサーは、映像作品の企画立ち上げから関わり、「映像制作の成功」に責任をもつ職種です。
現場が良い作品を制作できるよう、予算・人員・物資の調達を行い、環境を整えることを職務としています。

・ビジネスとして映像業界に関わりたい理由
・なぜ映像業界を選んだのか
・なぜ制作現場ではなく、プロデューサー職なのか

上記を中心に組み立ててみてください。
特に、制作職に人気が集まる映像業界を選びながらも、なぜ制作職ではなく管理職を目指すのか、という点は深堀りして説明できるようになっておきましょう。

映像ディレクター

映像ディレクターは、制作現場でスタッフを指揮する役割があり、映像制作に関して責任をもつ職種です。

・どのような映像を作りたいか
・映像業界で叶えたい目標は何か

上記二つを忘れずに伝えましょう。
またディレクターは、現場の中心を担うため、ほかの職種に比較して熱意についても評価される傾向があります。制作現場が好きであることは志望動機のなかでもアピールしておきましょう。

カメラマン

作品の大元となる動画を撮影する使命をもった、重要な専門職です。

・なぜカメラマンを志望しているのか
・カメラマンとして何を目標にしているのか
上記を中心にまとめてみましょう。
映像制作においては、撮影、演出、編集が、それぞれ自分の想いを作品に反映させやすい立場にあります。
「なぜカメラマンを志望しているのか」については、編集でも演出でもなく、なぜ撮影を選んだのかを、ほかの職種と対比させるように話すと伝わりやすいでしょう。

編集マン

撮影された動画を使用し、編集ツールを駆使して映像作品を仕上げる職種です。近年では、特殊効果なども編集段階で入れられるようになっており、役割の重要さが増しています。

・なぜ現場で撮影する職種ではなく、編集を選んだのか
・どのような作品にすることを目指しているのか
上記を伝えてみてください。

編集マンは、制作職でありながら現場に出ない、数少ない職種の一つです。
撮影内容に影響を与えることはできず、受け取った動画を使って編集することしかできません。
それらの内容も盛り込んで、編集マンでなければならない理由を言語化してみましょう。

 

映像業界で活かせる資格やスキル

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前述では、志望動機をお伝えしましたが、ここでは活かせる資格やスキルをご紹介いたします。

①自動車免許

自動車の免許は、スタジオにこもって作業を行う編集マン以外、制作に関わるのであればほぼ必須になります。野外撮影は、ロケバスと運転手の手配も行われますが、ロケハンや地方移動など、1~4名単位で移動する際には、自分たちで運転することも少なくありません。

映像業界を目指していて自動車免許をもっていないなら、転職活動が本格化する前に取得しておくことをおすすめします。

②制作用語を活用できるコミュニケーション能力

制作では、何人ものスタッフと協力しなければならず、自然とコミュニケーションの頻度は高くなります。基本的なコミュニケーション能力を備えていることは前提として、その上で制作用語も覚えておく必要があります。

誤解をなくす目的であったり、短い言葉で迅速に伝えるためであったり、さまざまな理由から制作現場で使われる独特の用語があります。
現場に入ってから学ぶこともできますが、インターネットで調べるなどしてあらかじめ知っておくことも可能です。事前知識として知っておくと、いざ採用され、働き始めてからスムーズに業務ができるでしょう。

③編集ツールの操作スキル

編集マン以外にも、ディレクターでも編集ツールを使い、簡単な編集を行う機会があります。
また編集経験があれば、カメラマンでも編集のことを意識した画作りができるようになります。
編集ツールを操作できるスキルを身につけておくと、制作のさまざまな場面で活きてくるのです。

現在は、無料の編集ツールや比較的安価で触れられる編集ツールが存在します。映像制作のハードルはかなり下がっているため、映像業界を目指しているなら何本か作品を制作し、ツールに慣れておくことをおすすめします。

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