【転職を繰り返すと不利に?】面接官をうならせる模範解答例や対策をご紹介
転職を繰り返すと、不利になるのではないかと不安に感じている人もいるのではないかと思います。実際に多くの面接官は、転職を繰り返している求職者が、なぜ転職してきたのか、自社では続けられるのか、確認したいと考えています。うまく受け答えができれば、一気に評価を上げるチャンスでもあります。今回は、経験社数が多い場合の受け答えについて解説します。
目次
転職を繰り返すと面接で不利になる?
転職回数が1回や2回なら気にする企業は少ないですが、これが3回、4回、5回…と回数が増えていくごとに懸念は強くなります。同じ年齢で転職回数が多い=勤続してきた年数が短いということになるためです。
たとえ採用して研修したり教育したりしても、すぐに別の会社に転職してしまうと、企業としては採用や教育費用を回収できないリスクがあります。そのため、企業としては早期退職が発生しないようにしたいと考えています。
さらに、自社のノウハウや技術を他社に持ち込まれる可能性も上がります。加えて再度費用を掛けて採用・育成をしなければならないため、企業側は基本的に「長く活躍してくれそうな人」を探しているのです。
そのためむやみに転職を繰り返すことは避けたいところですが、既に経験社数が多い人はどうしたら良いのでしょうか?
面接官は「なぜ転職を繰り返しているのか?自社なら続けられるのか?」が知りたい
上記で説明した通り面接官は「自社で長く活躍してくれそうな人」を探していますが、何度も転職を繰り返している人だったとしても、納得できる理由さえあれば採用に踏み切ることは多々あります。
つまり今までどんなに転職をしていたとしても、「あなたの会社なら長く続けられます」と説得力のある説明ができれば問題ありません。そのためにはこれまでの「転職理由」と、応募先企業を志望する「志望動機」に一貫性があることが重要になります。
退職したくなった理由・不満が上がってくると印象はよくない
転職理由を伝える時に、不満を伝えたくなってしまう人は多いです。現職では不足している要素を求めて転職をするので、ある程度の不満があることは当然ですし、面接官も理解しています。
しかし、面接という場で不満や文句と感じられるような話をするのは望ましくありません。特に人間関係に関連する転職理由は、次の会社で同じことを繰り返さない理由が説明しづらいので、できるだけ避けたほうが良いでしょう。
ネガティブな理由でも、例えば残業が月100時間以上あって残業代も支払われないとか、休日が月4日しかなくてまともに休めない、といった「誰が見ても明らかに勤続が難しい環境」であれば伝えてもかまいません。
そのため転職理由を伝える際に、基本的には「会社に対する不満」ではなく、自己成長ややりたいことの実現といったポジティブな理由が望ましいです。
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転職を繰り返していても好印象を与えられる模範解答例
それでは実際に例を挙げて模範解答を見ていきましょう。
ケース1:飲食店2社→派遣→営業
学生時代から飲食店でサービス業を行っており、お客様対応の楽しさからお客様対応力を上げていきたいと思い、客単価の高い飲食店へ転職しました。ただ飲食店ではお客様との会話よりも、配膳やテーブルセットといった作業時間の方が長いと感じ、派遣社員として携帯販売の仕事へ転職しました。
これまでの飲食業と違い、ニーズのヒアリングや商品提案を行っていく中で、目標数字を追いかけていく事にやりがいを感じスキルアップしたいと考えるようになりました。そのため今後は営業職としてより責任の大きな商材を取り扱って行きたいと考え、転職を決意いたしました。
ケース2:販売3社→SNS運用→ECサイト運営
アパレル販売員として1社目に入社しましたが、低単価のファストファッションの販売だったため顧客対応力が身につかないと感じ、顧客対応重視の会社へ転職いたしました。2社目ではお客様とのコミュニケーションを大事にしながら仕事が出来ましたが、会社の経営が傾きやむなく3社目へ転職いたしました。
3社目では販売員だけでなくスタッフブログやSNSの運用も任されるようになり、ソーシャルメディアを使った情報発信や集客に携わり、掲載した内容とアクセス履歴の分析などによる集客アップにやりがいを感じるようになりました。
そのためソーシャルメディア運用のスキルをより向上させ、店舗や会社の売上向上に貢献できるようになりたいと考えて転職を決意しました。
ケース3:一般事務→営業事務2社→法人営業
新卒で一般事務として業務に従事してきましたが、予想以上に業務範囲が限定されており、将来のキャリアやスキルアップに不安を覚えて、営業用資料の作成やスケジュール管理など幅広く対応できる営業事務へ転職しました。営業サポートとして幅広い業務を行っていましたが、夫の転勤に伴いやむなく転職いたしました。
3社目も営業事務として努めていましたが、サポートしている営業の業務内容について深く知っていくうちに、より良い仕事の進め方や改善提案が思い浮かぶようになりました。しかし営業事務としては意見を伝えることが難しく、実際に営業としてより良い提案やクライアント接点を持てるようになりたいと考えて転職を決意しました。
望まない転職を繰り返さないために…自分の考えを言語化しよう
転職回数が多い方の中には、自分なりに努力をしたものの、転職せざるを得ない状況だった方もいることでしょう。どうしたら望まない転職を繰り返さないで済むのでしょうか?
そのためには、まず自分の思いや考え、状況を整理して、言語化できるようになる必要があります。下記3つのポイントを押さえて転職活動の準備を行いましょう。
①自分史(これまでの人生の一覧表)を作って自分の傾向を知る
まずは今までの学歴・職歴について時系列ごとにまとめて、それぞれどんなことをしてきたのか大まかに書き出していきましょう。中学や高校ぐらいから遡ってまとめることをおすすめします。
所属した学校や部活・組織ごとにどんなことを行ったのか、その時にどのような感情を抱いたのかを思い返して書き出していきます。また部活でも学校でも会社でも、なぜその時それを選んだのかも記して行くことが重要です。これらを書き出していくことで、自分がどのようなシチュエーションでどう感じるのか、物事を選択するときにどういった意思決定の仕方をするのかが見えてきます。
こうして自分の傾向を知ることで仕事でのモチベーションとなるものや、どういった環境で仕事が続かないのか、どういったシチュエーションならパフォーマンスを発揮できるのかといった会社選びに重要なポイントが理解出来るのです。そうすれば自然とどんな会社が良いのか、長く続けられる職場はどんなところなのかが分かり、転職が成功する確率が高まります。
②WILL・CAN・MUSTに整理して何が満たされていないか考える
WILL・CAN・MUSTという言葉を聞いたことはありますか?ビジネスにおけるフレームワークのひとつで、多くは自己分析に使われます。大手人材会社の人事評価の指標や新卒採用の面談にも使われているような考え方です。
WILLとは「何がしたいのか」、CANとは「何が出来るのか」、MUSTは「やるべきこと、なすべきこと」をそれぞれ意味します。MUSTは少し解釈が難しいですが、つまりは上司や同僚から求められる役割・仕事・成果は何か、ということです。
この3つが重なり合う仕事では、多少のストレスや人間関係などにモチベーションが左右されず、長期的にモチベーションをキープして働くための道筋が分かるようになるとされています。
もし現職でやりたいことが満たされていない場合は、CANとMUSTをキープできてWILLが叶えられる職場という風に条件を絞っていくと、自分に合った企業・求人を見つけやすいです。
③満たされていないことを積極的に改善したいこととそうでないことに切り分ける
転職を考えている場合、年収や仕事内容、評価制度、会社の経営方針など様々な不満があるかと思います。これを全て改善できるならそれに越したことはありませんが、全てを満たす「完璧な会社」に出会うのは非常に難しいです。
そのため、不満なことに対して「積極的に改善したい」のか「できれば改善したい」程度なのか、切り分けを行いましょう。次第に自分が外せないポイントが見えるようになり、転職先を探しやすくなりますし、応募先企業の選択肢を増やすことが出来ます。
選択肢の少なさは可能性の少なさとなり、応募母数が減れば「自分にとって良い会社」に出会える確率も自然と下がってしまうものですから、優先順位の高い項目を満たしている会社には積極的に応募して、最終的にベストな会社を選んでいきましょう。
【転職を繰り返さないために】長く続けたいと思えるやりたいことを仕事にしよう
上記に挙げたWILL「やりたいこと」を仕事にすることで、長期的に勤めたいと思える会社に出会える可能性が高まります。自分が何をやりたいのか、どういった分野に興味を持っているのかを考えてみましょう。
転職理由で最も多いのは「他にやりたい仕事がある」
多くの人材会社では転職希望者に対して転職理由をアンケート集計し、毎年ランキングを掲載しています。
年度によって差はあるものの、多くの転職希望者は「仕事内容」に関連した転職理由を一番に挙げています。魅力的な仕事内容や自分のやりたいことを叶えるために転職をしている人が非常に多いことからも、やはりWILLは非常に重要な項目といえます。
エンタメ業界でやりたい仕事をしながら年収アップを
世の中には非常に多くの業界がありますが、中でもエンタメ業界は高い人気があります。芸能や音楽、映画など、日常で多く触れる機会があり、クリエイティブな仕事に、多くの人が魅力を感じるためでしょう。
エンタメ業界の経験が増えていけば、キャリアアップ・年収アップを狙うことも十分可能です。
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