イベント制作会社とは?就職する方法や業務内容を徹底解説

この記事の監修者

非公開: 荻原
非公開: 荻原キャリアアドバイザー

大学では、2Dアニメーションの他にMaya、3DMAX等3DCG技術、制作進行等を学修。
大学卒業後、大手映像制作会社にてプロデューサーとして企画、面接、キャスティング、予算管理からディレクションまで幅広い業務に携わる。

プロデューサーとしての経験を活かし、他とは違う一歩進んだ支援を実施いたします

イベント制作会社の仕事内容

①イベント制作案件の受注

イベントを開催したいと思っている団体やチームに働きかけて、イベント開催に向けて段取りを組み、受注に繋げます。

企画から運営の全てを任せたい場合や、企画はあるので運営だけ任せたい場合など、案件やクライアントによって内容はさまざまです。

そうした多種多様な要望に対応できることをしっかりとアピールし、過去の実績も交えた状態で営業していくようにしましょう。

②イベントの制作

クライアントのニーズをしっかりとヒアリングし、その内容にに合わせて企画内容を詰めて提案していきます。

ここまでのやり取りでなんども企画を練り直しながら意見をすり合わせ、同時に見積もりも作成しながら合意を得て、実際の準備に取り掛かっていきます。

自社内で対応できない内容や作業がある場合は、外注をうまく使いながら滞りなく制作、運営できるよう手配し、管理することも重要です。

イベント制作にはとても多くの人が動きます。

そうした人たちとうまく連携しながら、本番当日に向けて細部にまでこだわって作り込んでいく、重要な期間です。

③宣伝や広報

開催当日までの間、少しでも動員数を増やすための宣伝やプロモーションをはじめとする広報活動も手がけます。

看板やのぼり、チラシやポスターといったものから、WEBサイトやSNSの立ち上げ、運営、管理に至るまで全てを同時に動かして、多くの人の心を掴むという重要な仕事です。

当日の動員数は、宣伝や広報活動にかかっていると言っても過言ではありません。

いくらゲストに有名人を招いたとしても、イベントの運営者である自分たちがプロモーションを怠り、集客できなかった場合はその有名人からの信頼も失墜して二度と一緒に仕事をすることがなくなるかもしれませんし、イベントそのものも成功したとは言えないでしょう。

そうならないためにも、ありとあらゆる手法やチャンネルを使って広く、今期強く告知を続けていきます。

④当日の運営

数ヶ月にわたって手がけてきた準備期間を終え、ついに本番当日。

会場の設営から運営、スタッフの管理や観客整理までを手がけます。

荷物を預けるクロークや駐車場の案内、中には進行役の司会者までこなす場合もあり、運営そのものを全て対応していくのです。

もちろん、本番終了後の撤収作業や演者のケアなども業務の範疇になります。

こうした運営が滞りなく、事故も起こさず予定通りの時間で終えることができて初めて、数ヶ月に及ぶひとつの仕事が完了となります。

成功したかどうかは自分たちの主観で判断することもそうですが、あくまでクライアントが満足したかどうかを第一に考え、気遣うようにしてください。

クライアントが満足して初めて、そのイベントが成功したと言えるのです。

 

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イベント制作会社の職種

イベントプランナー|クライアントの要望に沿った企画を提案

顧客からの要望をヒアリングしてイベントの企画を練り、提案し、それに沿った数ヶ月にわたる広告などの事前準備と、本番当日の設営、運営、終わった後の撤収作業までを全て一貫して対応する仕事です。

この後に解説していく各職種の総合的な呼び方と思ってもらって相違ないでしょう。

イベント制作会社は、こうしたイベントプランナーの集まりなのです。

イベントプロデューサー|イベントの総括責任者

イベントディレクターのワンランク上の立場としてイベント全体の企画立案の方向性の策定や計画遂行に向けた管理などを手がける、統括責任者です。

何かの資格を持っているからといってなれるものではなく、イベントに関する経験値やスキルによって培われた判断力や交渉力、そして全体を統べる統率力が認められて初めて到達できるポジションになります。

イベントスタッフからスタートして現場を経験し、イベントアシスタントディレクター、ディレクターなどのキャリアを積むことで最終的に目指す目標地点です。

イベントディレクター|企画の提案や制作現場の指揮

イベントプロデューサーの指示のもとで、顧客との間に立ってイベントの企画を遂行していくポジションです。

提案、制作、現場指揮、管理までを手がけています。明確な切り分けがないことから、イベントプロデューサーとイベントディレクターの両方をひとりで兼任する人が多いのも事実です。

イベントディレクターになるまでの間は、イベントアシスタントディレクター、よく言われる「ADさん」のポジションで現場経験を積んでいきます。

イベントプロデューサーやイベントディレクターのサポートを担当しながら、関係者との人脈も構築しつつコツコツと成長してイベントディレクターやイベントプロデューサーへとキャリアアップための、ファーストステップが、イベントアシスタントディレクターなのです 。

営業職|クライアントからイベント案件を受注

待っているだけでは仕事はやってきません。

そのため、イベント案件をさまざまなクライアントから獲得してくる重要なポジションです。

イベントの需要を見極め、最適なタイミングでアクションを起こすことで受注につなげていきます。

イベント運営の構造や内容など、深い知識を武器にクライアントの困りごとや不安を即座に解決する柔軟で機転の効いた対応が求められる仕事です。

イベントスタッフ|当日の設営や撤収・警備など

イベント当日、その会場の運営を手がけるスタッフです。

イベントディレクターやアシスタントディレクターの指示に従いながら動く、実働部隊がこのイベントスタッフになります。

業務内容は多岐にわたり、受付から設営、会場の誘導や警備などを対応して現場経験を積むことで、ステップアップしていくための経験値を蓄えていくのです。

実働部隊だからこそ見える、異変や視点は事故防止などの観点からとても有効なため、何かあればすぐに報告することが重要となります。

イベント制作会社の仕事で求められるスキルと面接でのアピール方法

発想力や実行力

・仕事で発想力や実行力が試される具体的な場面

イベント制作において基本とも言える「企画・運営」を司る重要なスキルです。

発想力は斬新なアイデアや企画を打ち出す際に必要になりますし、そうした企画やアイデアを販促物やステージングなどを通して実際に形にしていく実行力も必要になります。

こうしたスキルをフル活用して、誰もが楽しめる大きなイベントが開催されているのです。

・面接でのアピール方法

これまで企画してきたイベントの実績や、斬新なアイデアを示す企画書などを提示することでアピールしましょう。

人間力

・仕事で人間力が試される具体的な場面

イベントの運営は、ひとりでできるものではありません。

そのため、演者・スタッフを含めて多くの人の協力を必要とします。中には意見の衝突が起こることもありますが、そうした場面で話の折り合いをつけ、そもそもそうした問題が起きないようなコミュニケーションをとって信頼を得ていく人間力が大切になるのです。

人間力が高いということは求心力があるということですから、プレゼンなどもスムーズに進行できることでしょう。

・面接でのアピール方法

人間力とはすなわち人柄です。

面接では、そうした人柄を存分に発揮できるよう、緊張して固まりすぎず、柔軟かつ笑顔でしっかりと意見を述べられるように心がけましょう。

統括力

・仕事で統括力が試される具体的な場面

イベント運営は多くの人が関わるからこそ、チームワークが大切です。

そうしたことを理解できているからこそ個人プレイではなくチームで行動することができ、仕事もスムーズに流れます。

その上で、数あるチームをまとめ上げる統括力を発揮できれば、さらに重宝されることでしょう。

・面接でのアピール方法

自分が統括したイベントの実績や、そこで気をつけたポイント、起こった問題の解決方法などを簡潔に伝えるようにしましょう。

イベント制作会社で働くには?

学歴は不問だが大手の場合は大卒必須の場合も

イベント制作会社に就職するために必要な資格や学歴は、特に定められていません。

しかし大手になればなるほど、応募条件として大卒などの最終学歴が必要になる場合もあるため、事前にしっかりリサーチしておくようにしましょう。

専門学校によってはイベント制作を専門に教えてくれるコースもあるので、そうしたところでイベントの基本を習得すれば自分で企画・運営するきっかけにもなりますし、実績作りにも役立つため、おすすめです。

イベント制作会社の求人に応募する

自分が希望するイベントを多く手がけている制作会社がわかっているのなら、そこが出している求人に応募することがスムーズです。

希望しているイベントに対する愛情も熱量もしっかりとこもった説明ができますし、なぜ応募したのかという理由も明確なためです。

まずは好きなイベントをいくつかピックアップし、スタッフや提供者が書かれたクレジットを確認してみましょう。

そこに記載されている制作会社が同じところであれば、そこがあなたにとって理想的なイベント制作会社である可能性が高いです。

転職サイトを活用する

「イベントに携われるならどこでもいい。まずは実績を積みたい」ということであれば、おそらくどこに応募していいか明確になっていないことでしょう。

その場合は、転職サイトや人材サービスサイトを活用することがおすすめです。

自分の希望とする勤務地や勤務内容をある程度絞って希望することで、過去の実績を踏まえた転職先を紹介してくれます。

「どこでもいい」とはいえ、ある程度の条件や将来に対する目標などはしっかり持っておく方が良いでしょう。

そうした目標が明確な方が今後の成長にプラスに働きますし、面接時もしっかりとした説明ができ、アピールにつながります。

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