映画プロデューサーってどんな仕事?未経験者が活かせるスキルや転職事情とあわせて解説

この記事の監修者

荻原
荻原キャリアアドバイザー

大学では、2Dアニメーションの他にMaya、3DMAX等3DCG技術、制作進行等を学修。
大学卒業後、大手映像制作会社にてプロデューサーとして企画、面接、キャスティング、予算管理からディレクションまで幅広い業務に携わる。

プロデューサーとしての経験を活かし、他とは違う一歩進んだ支援を実施いたします

企画全般の運営管理者?映画プロデューサーの仕事内容

プロデューサーと映画監督の違いとは?

完成披露試写会やプロモーション活動等で、キャストと共に登壇する機会のある映画監督。メディア出演が多いことから、映画=監督のものというイメージを持っている方も多いのではないでしょうか?

実際の商業映画の多くは、プロデューサーが企画を出すことからスタートし、内容が決定した後に監督へ撮影オファーがされています。

プロジェクトの統括責任者として、企画・スポンサー探し・予算管理・プロモーション活動などのマネジメント業務を行うプロデューサーに対し、監督は演出やアングル等のビジュアルイメージの決定権を持っています。

作品によってはプロデューサーが監督を兼任することもありますが、基本的には演出とマネジメントで役職を分けている場合がほとんどです。どちらが地位が高いというわけではなく、監督とプロデューサー二人三脚で映画の成功を目指しています。

①ヒットする企画探し

映画の企画立ち上げには大きく分けて2つあります。ひとつは監督が1から構想し、ストーリーを作り上げる完全オリジナル映画。そしてもう1つは、漫画や本などを元に企画された、原作ありの映画です。近年だと人気漫画が実写化されることも多く、原作ありの作品に注目が集まっています。

プロデューサーの仕事はまず、話題になりそうな原作を見つけることから始まります。メジャーな作品はもちろんのこと、マイナーどころやマニアックなものまで幅広く作品に目を通し、魅力的な作品を見つけていきます。

作品を探した後、具体的な映画化プランを構想し、上層部にプレゼンをします。プロデューサーの数だけ企画が存在しているので、企画が通る事は多くありません。何度落選しても諦めずに企画を生みだし続けられるよう、幅広く視野を持ち様々な作品に触れることが大切です。

②スポンサー探し・キャストへ出演依頼

企画が通った後は制作資金を集める業務に取り掛かります。同時に映画の目玉と言えるメインキャストの選定に入ります。監督とイメージを詰めながら、決定したキャストへ出演依頼をし、ここでも企画プレゼンを行います。

クライアントへスポンサー依頼をする際にも、キャストの存在は必要不可欠です。企画の内容ももちろんですが、誰が演じるかによってその映画の話題性が大きく異なるからです。より多くの資金を集められるということは、制作にかけられるお金が増えるということなので、プロデューサーのプレゼン能力がカギを握っています。

キャストへの出演依頼も同様です。その映画に出演することにより、自分にどのような可能性が出てくるのか、周囲のイメージとのギャップなど、より繊細な判断が必要になってくるので、ここでもプロデューサーのプレゼン能力とコミュニケーションが大切になります。

③宣伝・映画の二次利用など

キャストが決定し、撮影・編集を終えると同時にスタートするのが宣伝です。より多くの人に見てもらうためにプロモーション戦略を綿密に打つ必要があります。SNSを利用したり、バラエティ番組にキャストが出演して宣伝したりなど、様々な方法があります。

映画の人気に伴って、二次利用にも繋がっていきます。劇場で公開される期間は限りがあるので、より多くの人に映画の存在を知ってもらうため、DVD化したり地上波で放送したりすることがあります。劇場公開限定という作品もありますが、多くの場合はこのような二次利用を通して引き続き、たくさんの人に楽しんでもらうのです。

映画は、見た人の気持ちをコントロールする力を持っています。作品を通して、嬉しくなったり感動したり、普段自分が経験できないようなことを味合わせることが出来るのです。人に対して影響力を持つコンテンツを制作し、宣伝することがプロデューサーの仕事の醍醐味と言えます。

 

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未経験者が映画プロデューサーになるためのキャリアステップ

映画プロデューサーへの道のり

映画プロデューサーを目指す場合、映像制作会社や映画配給会社に入社することが一般的です。まず、制作進行として映画の作り方や撮影現場を学び、経験を積んだ後、アソシエイトプロデューサーとしてプロデューサーの補佐を担当するようになります。

早い段階から映像業界に興味のある場合、映画製作について学べる専門学校等に進学し、学生時代から制作の経験を積むことをおすすめします。映像業界に内通した学校では独自にコネクションを持っていることも多く、市場に出ていない求人情報を紹介してもらえることもあります。

また、映像業界にはフリーランスで活躍するスタッフも大勢います。フリーランススタッフとして現場に入り、実地で映像制作の基礎を学んでいくというのもひとつの方法です。より多くの現場経験を積みたい人におすすめです。

物作りを諦めない姿勢

1年間に公開される映画(邦画)の数は約651本(※1)です。これは、1か月に約54本の映画が公開されていることになります。

数字だけを見ると、かなりの数の映画が作られているように感じますが、その何倍もの数の映画をプロデューサーは企画しています。しかし、実際に制作出来る企画はほんの一握りに過ぎません。

面白い企画を立ち上げても、制作まで辿り着かないというジレンマがプロデューサーにはつきものです。感性は人それぞれですが、その時の世間の動向や、トレンドを意識して企画を考えなければ、話題性が少ないと判断され制作は難しいでしょう。映像作品は制作することが目標ではなく、制作したものが人に見られてやっとゴール地点に辿り着けるのです。

どれだけ落選しても「次こそは!」と諦めずに、物作りを探求できる強い意志を持つことが、プロデューサーとして活躍するために必要です。

※12019年の国内映画市場は2,611億円。興行収入・入場者数ともに過去最高を記録

未経験から映画プロデューサーを目指すには?

プロデューサーは必須な資格がなく、現場で経験を積めば誰にでもチャンスのある職業です。

まずは、撮影現場に慣れるところからスタートします。映画制作会社や映画配給会社に入社する、もしくはフリーランスとして現場スタッフになるというのがオーソドックスな入口になります。映像制作経験がある場合はフリーランスでも問題ありませんが、未経験の場合は、映像専門の企業がおすすめです。

映画の他にもテレビや芸能など、所謂エンタメ業界と呼ばれるものは、市場に求人情報が出ることが多くありません。エンタメ業界に特化した転職エージェントを利用することで、業界のリアルな現状や、非公開求人情報を知ることも出来るのでおすすめです。

座学や言葉で説明を受けるよりも、実際に体験して身に着けていくことでスキルが上がっていく仕事です。少しのことで諦めず長期的な目標として日々努力しましょう。

 

U-NEXT

映画プロデューサーを目指す際に有利になるスキルは?

映画好きであること|いくつもの作品を生み出すため

映画プロデューサーとして、最も重要なポイントは「映画が好きであること」です。

映画制作は、ビジネスと総合美術としてのアート性、二つの面を持っています。観客に楽しんでもらうため、より良い作品を目指して制作陣は日々努力しています。その半面、ビジネスとしても成功させなければならないので、制限のある中で制作を進める必要があります。

そのような、数々の問題の責任を背負っているのがプロデューサーです。作品に最初から終わりまで携わるということもあり、苦労の絶えない役職でもありますが、プロデューサーとして長く活躍するためには必要な道のりです。

精神的にも体力的にもかなり根気のいる仕事ですが、ビジネスとしてだけ捉えるのではなく「人を楽しませられるコンテンツを制作している」という気持ちがあれば、どのような困難にも立ち向かえるはずです。

また、普段から多くの作品に触れているプロデューサーのほうが、1つの考えに縛られず、感性豊かな表現ができます。直接演出に携わる機会は多くありませんが、企画を考える際にもあらゆる角度からアプローチが出来るのでおすすめです。

積極的な行動力|企画プレゼンや、スポンサーとの交渉

プロデューサーは制作が決定するまで、企画→プレゼンを繰り返し行わなければなりません。そのため、自ら進んで面白い作品を探したり、他の映画を見て参考にしたりなど、積極的な行動力が必要になります。

企画が通った後も、予算集めのためにスポンサー協力依頼をしなければなりません。多くのクライアントとコミュニケーションを交わし、その作品の魅力やメリットなどをプレゼンすることで予算額も向上していきます。

誰かが声をかけてくれるまで待っていては、なかなか制作をスタートすることが出来ません。その他にもキャストへの出演依頼や、撮影のためのスタッフ集めなど、自ら行動しなければならない場面が数多くあります。

また、アシスタントスタッフは指示される前に行動することを心がけましょう。自分で考え行動する、その結果間違っていたとしてもその過程が評価される業界なのです。

コミュニケーション能力|クライアントやスタッフとの打ち合わせ

プロデューサーはクライアントなどの目上に当たる人から、監督やアシスタントプロデューサーなどの制作スタッフまで、幅広い層の人と話す機会の多い役職です。どの部署と話す時も、相手が気持ちよく仕事が出来るよう上手くコミュニケーションを取らなければなりません。

スポンサー協力依頼では、クライアントのニーズを加味しながらプレゼンする必要があります。その際、相手のことだけを考えてしまうと、自分の意図していることと矛盾が出てしまったり、その場しのぎの言葉になってしまうので、プロデューサーとして提案をしながら双方納得のいく形に交渉する必要があります。

プロデューサーは人とのつながりを多く持つことで、様々な可能性を手に入れることが出来ます。一人では映画は完成、スタッフ・クライアントの協力があってこそゴールを目指すことが出来るのです。映画の成功を目指すにあたり、プロデューサーのコミュニケーション能力はなくてはならない存在です。

映画プロデューサーへの転職を目指したい方は「エンタメ人」まで!

映画プロデューサーについてご紹介しましたが、いかがだったでしょうか?エンタメ業界の中でもハードなジャンルといえる映画ですが、その分やりがいも多く、物作りに興味のある人におすすめの業界です。

もし映画プロデューサーに少しでも興味があれば、ぜひ一度『エンタメ人』にご相談ください。『エンタメ人』は、キャリアアドバイザーにはエンタメ業界経験者が多数在籍している、エンタメ特化・転職支援サービスです。現状の相談をしたり、将来の展望を一緒に考えたり、選考へのアドバイスをもらったり、そういったキャリア関連の相談が無料で行えます。

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映像業界以外にも、やりがいを強く感じられる仕事がエンタメ業界には多数存在しています。

ぜひ一度、お気軽にご相談ください。