元SDN48「なちゅ」こと竹川奈津子さんのセカンドキャリア。 不動産業界でのチャレンジ 〜タレントキャリアアドバイザー 別府 彩が聞く!〜

 

“タレントキャリアアドバイザー”別府彩が聞く!タレントのキャリア特集。

今回はギャルから芸人へと転身を遂げ、2009年にはアイドルグループSDN48のMC要員としても活躍した「なちゅ」こと竹川奈津子さんのインタビューをお届けします。

現在は芸能界を引退し、株式会社マークス不動産(以下、マークス不動産)で働く竹川さん。芸能界にいた頃から現在に至るまで、竹川さんのキャリアチェンジにまつわるストーリーを伺ってみました。

 

竹川奈津子
アイドルグループSDN48の元メンバー。
2019年、宅地建物取引士を取得し不動産業界へ転職。株式会社マークス不動産で芸能人・著名人を顧客とした「御用達不動産」を立ち上げた。

株式会社マークス不動産
「不動産の可能性を追求し 世の中の困りごとを解決する」をビジョンに掲げ、事故物件、再建築不可物件、高齢者・外国人・著名人の住居の問題、不動産の生前対策など
様々な問題に向き合い、独自の仕組みづくりを行っている。

この記事の監修者

別府 彩
別府 彩タレントキャリアアドバイザー

元フリーアナウンサー/タレント。
大学卒業後、およそ10年間フリーアナウンサーとして活動。31歳のときにグラビア写真集「彩色」(竹書房)を出版。
「踊る!さんま御殿!!」(日本テレビ)に出演するなど、バラエティ番組やラジオパーソナリティ、テレビCMナレーターなどの経験を持つ。
33歳で芸能界を引退、広告代理店に正社員として就職。イベント運営会社、イベントコンパニオン事務所を経て2020年に株式会社エイスリーに入社。
現在は、アナウンサーから会社員という自身の転職経験を活かし、日本初の“タレントキャリアアドバイザー”として、芸能人やクリエイターのパラレルキャリア・セカンドキャリアのサポートを行っている。

Twitter
https://twitter.com/a3_ayabeppu

父のために決意したキャリアチェンジ。企業理念に惹かれてマークス不動産に入社!

―― 芸能活動をされていた竹川さんが、不動産業界に転職された経緯を聞かせてください。

父が不動産屋を営んでいるのですが、数年前に体調を崩してしまったんです。芸能界を引退して父の会社を継ごうと思い、宅地建物取引士の資格を取得しました。

最初は、マークス不動産ではなく他の会社でアルバイトから始めました。父は幸いとても元気になり、同じ不動産業界で今も現役で働いています。

最初は単なるアルバイトという感覚でしたが、アイドルや芸人をしている友人からお部屋探しを頼まれるようになったんです。

通常のお客様ですと、審査が通らなくて困っているという話はあまり聞きませんが、芸人をしている友人から「ありがとう!なちゅが部屋探しを手伝ってくれたから、審査も通ったよ!」と泣いて喜ばれたことがあり、審査が通らなくて困っている芸能人が多いことに気付きました。

 

その頃、知人の紹介で当社代表の花原と会うことになりました。不動産の話をしてその場は終わったのですが「世のため、人のために、僕は不動産の可能性を追求し、世の中の困りごとを解決したい」という花原の言葉がずっと頭から離れませんでした。それから約半年後、マークス不動産に入社しました。

世の中の困りごとを解決するために私にできることはなんだろうと考えて、芸能人・著名人向けの「御用達不動産」を形にしていきました。

 

―― 芸能界でご活躍されていた頃、将来のことは考えていましたか。

まったく考えていませんでしたね。将来の不安を感じることもなく、夢にまっしぐら。やりたいことだけをやって生きてきた自分が、まさか不動産業界に入ることになるとは1ミリも思ってもいませんでした。

アルバイトからスタートしたので、マークス不動産に入社してからも大きなギャップを感じることはありませんでした。

会社員は毎日同じ仕事ばかりで、変化を楽しみたい私には向いていないというイメージが以前は少しありましたが、実際にやってみると、色々アイデアを出して、自分でその形を作っていくこともできます。思っていたよりもずっとずーっと楽しいです!!

芸能人ならではの不動産のお困りごとに寄り添う「御用達不動産」。元芸能人だからこそ実現できたオリジナルサービス!

―― 「御用達不動産」のお客様は主に芸能人の方たちですよね。

そうですね。人伝にご紹介をいただけるので、今まで一度も営業をかけたことはないんです。

ありがたいことに、私のLINEにどんどんご依頼の連絡をいただいています。「審査も通るし、あのおばちゃんと一緒なら気が楽だよ」みたいな感じで(笑)

内見も私と一緒だから安心だと思ってもらえているようでAKB48の子などアイドルちゃんたちも気軽に来てくれるんです。やはり初対面の男性と2人で内見というのは怖いそうです。事務所の方たちからも心配だという声をよく聞きます。

すっぴんやラフな服装で内見にいらっしゃったり、私が芸能界出身だということで気楽に思って来ていただけるのは嬉しいです。

そして、知り得た情報は墓場まで持っていくのは当然ですが、そこは信頼していただけたらと思っています。

―― 竹川さんだからこその信頼と安心が集客につながっているんですね。これまでに印象に残っている案件はありますか。

ご相談から物件の提案、内見、申し込み、審査、契約、鍵の引き渡しまですべて1人でやっていて、これまでにトータル300件以上のご成約をいただいています。 

なかには100万円近い家賃のお部屋探しもしますが、実際は4~8万円程度で探されている方が多いんです。他社で審査に落ち、当社に来られるケースもあります。

「これで駄目だったら、引っ越しを諦めようと思っています。審査に落ちたことで自分を否定された気がして、不動産屋に足を運ぶのも嫌だったんです」とおっしゃった方の審査が無事に通過した時は、本当にうれしかったですね。

―― 芸能のお仕事は一般的にわかりにくい部分もあるとは思います。オーナー様が芸能人を敬遠するのはどんな理由なのでしょうか?

直接伺ったわけではありませんが「マスコミやファンの方が家に来てしまうから」「収入が不安定だから」というお話は耳にしたことがあります。

賃貸の審査が通らず、キャッシュでご購入に踏み切られた方もいると聞きますので、もっと多くの方が「御用達不動産」にご相談に来ていただければいいなと思っています。

夢に向かって駆け抜けた“なちゅ”が芸能界で身につけたスキルと経験とは?

―― 芸能のお仕事についても聞かせてください!芸能界に入る前は渋谷のギャルサーの総長をしていたそうですね。

今はギャルがいないのでギャルサー自体も解散してしまいましたが、私が引退した2006年には渋谷で1,000人のギャルを集めて泣きながら引退式をしました(笑)

―― すごい影響力!アイドルでも1,000人をライブに集めるって簡単ではないですよね。

やばいですね。アイドル時代より人気があったかもしれません(笑)「恋のから騒ぎ」(NTV)に“ぎゃるさ〜”というニックネームで出演していました。

事務所にも所属したのですが、タレント希望だったのに事務所に「君は芸人じゃなければいらないよ」と言われてしまいました。お笑い番組のオーディションをたくさん受けたのですが、ことごとく落ちまして。

そんなある日、渋谷でオーディションがあると聞いて、当時ギャルだった私は「渋谷に行きたい!」という理由でオーディションに行ったんです。それがSDN48のオーディションでした。

そこで秋元康先生に面白いと言っていただき、MC要員として採用されたんです。

―― ギャルサー引退式もそうですが、MC要員に抜擢されたり、自然と周りに人が集まってくるような人柄とかパワーがあるように思います!

SDN48にはまさかなれるとは思っていませんでした。私はアイドル要員というわけではなかったですが、めっちゃうれしかったです。

SDN48にいた頃は、AKB48さんがちょうど売れ出す時で、前田敦子さん、篠田麻里子さん、板野友美さんたちがどんどん売れていくさまを目の当たりにして震えましたね。

自分よりずっと若い子たちが毎日頑張っている姿を見せてもらって、すごく勉強になりました。

―― 芸能界にいた頃は、周りが何でもお膳立てをしてくれるような環境でお仕事をされていたのではないでしょうか。

 いいえ、そんなことないですよ。アイドル時代もお仕事がもらえることはとてもありがたかったですし、芸人時代は楽屋でぎゅうぎゅう詰めになることも、更衣室がなくてトイレで着替えることも、自分でチケットを売ることも当たり前でした。

1ヶ月15,000円の給料が数カ月続くこともありましたし、ダンスの先生に怒られることもありました。

アイドル時代・芸人時代があって、打たれ強くなれたのかもしれません。不動産業でつらいことがあっても多少のことは乗り越えられるのではないかと思っています。

キャリアチェンジの先の未来。これからかなえたい夢と思い。

―― 正直なところ、芸能界への未練はありませんか。

アイドルにはまったく未練はありません。

不動産屋は一生死ぬまでやりたいです。今の夢は、不動産屋としてメディアに出ることですね。

―― 先日、AbemaTVにご出演されていましたね!

そうなんです!石橋貴明プレミアム第15弾タカさんマークのいきなり引越センター」で錦鯉の長谷川さんのお部屋探しのお手伝いをさせていただいたのですが、ご本人からも感謝のお言葉をいただくことができました。

わたしがメディアに出て「芸能人の家探しといえば“なちゅ”」「“なちゅ”の紹介する芸能人なら安心」というイメージを世の中に発信し続けていくことで、芸能界の方々の家探しの一助になれればいいなと思っています。

―― 芸能人の不動産仲介のお仕事は、その方が売れて住まいもグレードアップしていく場面に立ち会える楽しさがありそうですね。

あります!先日も、3点ユニットの物件にお住まいだった方が、バス・トイレ別の物件が決まり、本当にうれしかったですね。いつかは家をご購入いただき、ご家族で幸せになっていただけたら、それは人生を共にさせていただけたようで、不動産屋として一番の喜びになります。

私がお部屋を仲介した後に「仕事が増えたよ」「運気が上がったよ」と言っていただけることも多々あり、ビックリしています。

実際に「なちゅさんのところでお部屋を紹介してもらったら仕事が増えたと聞いたので」とご相談いただく方もいらっしゃいます。プレッシャーもありますが、やはりうれしいですね。

―― 今後、事業を大きくしていこうというお考えもあるのでしょうか。

今がまさにそのタイミングです。芸能界経験者の方と一緒に事業を育てていきたいです。

セカンドキャリア限定ではないですが、芸能界に理解のある方だといいなと思っています。

「御用達不動産」は一見するとキラキラして見えるかもしれませんが、実際は、芸能界の方と向き合ってお困りごとを解決することを大事にしていますので、想像よりも達成感が得られる仕事だと思います。

お客さまは芸能界の方が中心ではありますが私自身は普通の人間ですので、人と人とのお付き合いとして、一緒にお部屋を探す中で信頼を得ることが大切だと思っています。

「御用達不動産」の仕事の素晴らしいところは、物件を案内したらそこで終了ではなくご縁がずっとつながっていくところです。

一度来てくださったお客様が、次の転居のタイミングでもまたご相談くださいます。

お客様の芸能界での成功もお手伝いできているような感じで、楽しく仕事ができると思いますので、御用達不動産に来ていただけるとうれしいです!

 

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