【テレビ業界への就職事情】キャリアステップや年収アップのポイントなどをご紹介

新卒・中途ともに人気のテレビ業界で働きたいと考える人はたくさんいます。ただその分倍率も高く、新卒時にテレビ業界にチャレンジして苦い思いをした人も少なくありません。そこで今回は、テレビ業界の就職事情について詳しくお伝えします。

【就職事情】テレビ業界に就職することはできるのか？

それではさっそくテレビ業界での就職・転職事情についてお伝えしていきます。テレビ業界の仕事内容から解説していますので、ぜひご参考にしてみてください。

テレビ業界の会社の種類と職種

まずはテレビ業界にはどんな企業や職種があるのかについて解説していきます。

テレビ局

テレビ業界といわれて一番にイメージするのがテレビ局ですよね。民放ならフジテレビやテレビ朝日など、公共放送ならNHK、関西圏や東海3県などエリアを絞って放送しているローカル局など数多くのテレビ局があります。

またテレビ局には様々なポジションがあり、表に立つようなアナウンサー、撮影や番組企画に関わるプロデューサーやディレクター、技術職である音響やカメラマンといった職種はイメージしやすいですよね。また通常の企業のように営業や経理、人事などのポジションもあります。

②テレビ番組制作会社

実際に番組制作を行っていくのがテレビ番組制作会社です。テレビ局と違って表に名前が出ることは少ない裏方ですが、資本金が1千万を越えるような大手企業もたくさんあります。

またみなさんが知っているような超人気番組も、テレビ局ではなくテレビ番組制作会社が手がけていることも多く、テレビ業界では非常に重要な役割を果たしています。

主な職種としては番組を考える企画や、テレビ局に番組を売り込むための営業、番組の制作を行うカメラマンや編集などが一般的です。また番組制作にあたってテレビ局にスタッフを派遣することもあります。

新卒でテレビ業界への就職事情

テレビ業界の新卒における就職事情はどうなっているのでしょうか？上記のような企業に入社したいと考えた時に、それぞれ留意しておきたい点についてお伝えします。

①テレビ局

新卒の採用人数枠でいうと、他業界の企業と比べてかなり少なく限られているのが現状です。そのため狭き門になりやすく、高学歴の人でも難航することは珍しくありません。また採用時期も著しく早まっているため早期での就活対策が必要となります。

加えて多くは「総合職採用」となっていますので、人事や経理などに配属される可能性もあります。番組制作がしたくてテレビ業界を希望している方は、必ずしも番組制作に携われるわけではないという点に注意しましょう。

②テレビ番組制作会社

大手から中小まで様々な企業があるため、テレビ局への就職と比べると間口が広いと言えます。しかし人気テレビ番組を数多く手がけた会社は人気が集まるため、倍率が高くなる傾向です。

また中小のテレビ番組制作会社は上記の通り様々な企業があるため、どんな仕事が出来るのか会社によって差が出てきます。そのため事前にしっかりと情報収集をしておきましょう。

中途でのテレビ業界への転職事情

即戦力採用といわれる中途採用では、どのような状況なのでしょうか？

①テレビ局

中途採用での募集は非常に数が少なく、不定期です。そのためテレビ局での採用が募集されていないか定期的にチェックする必要があります。また即戦力となる「経験者採用」のことが多いので、全くの未経験だと厳しく、伝手やコネクションがあればそれを使って紹介してもらう方が可能性が高いこともあるでしょう。

②テレビ番組制作会社

人数枠は少なく若手向けが多いですが、中途採用での募集はよく出ています。先に紹介したような大手制作会社の募集は少ないのですが、技術職や対人折衝などポジションも様々ですので、自分の強みや経験が活かせる仕事内容で応募しやすいのも魅力です。

テレビ業界に就職した際の代表的なキャリアステップ

テレビ業界には様々なポジションがありますが、どういったキャリアステップとなるのでしょうか？代表的なものをピックアップしてご紹介します。

ADからプロデューサーにステップアップするキャリアパス

代表的な仕事のひとつであるAD(アシスタントディレクター)では、ディレクターやプロデューサーを目指してキャリアアップしていくことが多いです。

ディレクターは番組制作の現場において、指揮を取っていくポジションです。ADから数年で昇進できることが多いですが、基本的には実力主義のことが多いので人によって差が出てきます。

そしてプロデューサーは番組の責任者です。進行管理やスタッフの育成など、良い番組を作るために幅広い業務を行っていきますので、非常にやりがいの大きな仕事となります。
営業のキャリアパス番組の売り込みをしたり、スポンサーを探したりする営業職は企業にとって非常に重要なポジションです。営業職は対人折衝力や開拓力など、他業界でのスキルも活かしやすいため未経験からチャレンジしやすいポジションとなっています。

キャリアパスとしては、リーダーやマネージャーといったマネジメントを行うポジションを目指すのが一般的です。また大きなプロジェクトに関わることでスケジュール管理やマネジメントスキルも身に付けることが出来るので、編集や企画など培ったスキルを活かしてキャリアの幅を広げることが出来ます。

【面接で使える】テレビ業界に就職するために知っておくべき業界情報

実際にテレビ業界の会社で面接となったときに、押さえておくべきポイントをお伝えします。面接が非常に重要となりますので、下記を中心にしっかりと面接対策を行いましょう。

ネットサービスの普及によるテレビ離れ

インターネットサービスの加速や、動画配信サービスの台頭によって年々テレビ離れが加速しており、特に10代20代はテレビよりもインターネットに使う時間が圧倒的に多くなっています。そのためテレビを見る時間が減り、若手を中心に情報収集の場やエンタメを楽しむ場がインターネットへ移行している状態です。

こうした現状から新しく別の事業をスタートしたり、視聴者を取り戻すために新たな取り組みを行ったりしています。

民放とオンデマンドサービスとの連携

テレビ朝日では土曜日の深夜に放送する番組を、Amazonのプライムビデオで1週間前に配信するという取り組みをスタートしています。これは24時間幅広いターゲット層に見てもらえるような仕組みづくりと言えるでしょう。

テレビ東京といえば主要なテレビ局のひとつですが、新たな取り組みをすることで市場動向や視聴者のニーズに応える取り組みを行っています。

デジタルやVRなど最新技術を利用した新サービス2017年にはVRを使って漫才におけるツッコミ役をリアルに体験できる「ツッコミの祭典」というサービスが、「Hack On Air MBSハッカソン」で優秀職を受賞しました。また動画配信サービスにあるようなコンテンツへテレビからアクセス出来るようにするなど、「エンタメサービスのプラットフォーム」としての役割を果たすようになっています。

こうしてこれまでのテレビ業界では考えられない新たなサービスや手法を取り入れることによって、業界自体が大きく動いています。

テレビ業界に就職・年収アップを目指す知っておくべき「求められるスキル」

就職・転職で求められるのは、やはり即戦力を見込める「スキル」についてです。転職して年収アップしたいという方や、入社後に年収を上げていきたいのであれば必ず知っておきましょう。

①多くの業務を並行してこなせるマルチタスク管理

テレビ業界ではどのポジションになるにしても、決められた期日やプロジェクトのスケジュールに合わせて仕事をしていく必要があります。そしてテレビ番組制作は関わる人数が非常に多く、やらなければならない仕事も多いため、マルチタスク管理が求められます。

これは期日や優先順位で担当業務の切り分けを行い、スケジュール管理をしていくということです。他業種でも十分培えるスキルなので、未経験でも活かしやすいスキルのひとつになります。

②自分と相手の意見をすり合わせる交渉力

営業でもディレクターでも、対外折衝を行う仕事において交渉力は非常に重要なポイントとなります。上記で説明した通り多くの人が関わってひとつのものを作り上げていくため、一方の都合を通すだけではどうにもならないのです。そのためこちらの都合や要望と、相手側の要望をすり合わせて落としどころを探っていける、つまりこちらの要望を通せる交渉力が求められます。

こちらも他業種で培えるスキルですので、社内外を問わず折衝経験の多い人はこちらをアピールしていきましょう。

③テレビ業界に対する興味関心や知見

テレビ業界で仕事をしていくには、テレビ業界の動向やニュースにどれだけ興味関心があるのか、どれだけ知識や情報力を持っているのかを重要視されます。そこで常にニュースやSNSなどで情報収集を行い、業界動向やトピックスについて常にアンテナを張っておきましょう。

プロデューサーや企画など会社や番組に大きな影響を与えるポジションを目指したい人なら、一番重視してほしいポイントです。

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