【音楽業界の転職事情をチェック】転職するためのスキルや面接で使える情報などご紹介

新たに音楽業界へ転職したいという方や、すでに音楽業界で働いていて、さらなるチャンスを狙って転職したい方へ。音楽業界での転職を成功させるための面接ノウハウ等を徹底解説いたします。

【転職事情】中途で音楽業界に転職することはできるのか?


音楽業界に憧れを持っている方、好きなことやりたいことを仕事にしたい方はたくさんいらっしゃいますが、「どうやったら転職できるのか分からない」そう思っている方もたくさんいるはずです。

また音楽業界は一般の事業会社と違う点もありますので、音楽業界への転職活動を考えている方に向けて転職事情や面接対策についてなど、詳しくご紹介していきます。

まずは、中途採用からでも音楽業界に挑戦できるのかどうか、お伝えします。

職種や雇用形態にこだわらなければ、門戸は開かれている?

音楽業界には様々な業種があり、中にはアルバイトから徐々にステップアップしていくのが近道のポジションもあります。

例えば、イベント会場やレコーディングスタジオなどの運営スタッフについては、未経験からでも求人が出ていることが多く、特にアルバイトでの募集も珍しくありません。

また、音楽プロダクションにおける企画の仕事や事務所のマネージャーの仕事もあります。最初から責任の重い企画側で仕事をするのは難しいですが、地道にキャリアアップしていくことも念頭に置きましょう。

専門学校や独学で技術力を身に付けている場合には、レコーディングエンジニアやサウンドクリエイターといった技術職への道も考えられます。

職種や雇用形態にこだわらなければ、音楽業界も広く門戸が開かれていると言えるでしょう。

 

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音楽業界に転職するための3つのポイント

①異業種から転職する場合は、まず中小企業で経験を積もう

まったく音楽業界での経験がない場合に、いきなり大手企業を狙うのは難しいケースが多いでしょう。そのため最初は中小企業で実務経験を積んで、今後キャリアアップが出来るようにスキルを身に付けたり人脈を作ったりすることをオススメします。

他の業界でも同じ傾向はありますが、特に音楽業界では実務経験があることが重要です。音楽業界を志す方が憧れるような、大手企業で責任のある仕事にいきなり就くことはなかなか難しい傾向があります。

一方で、中小企業では自分で役割を広げていけば、責任のある業務を任せてもらいやすい環境であることも多いです。そのため、まずは自分が目指す方向性の仕事を任せてもらえるように、中小企業で経験を積むのが良いでしょう。

また、音楽・エンタメ業界は人脈が重要な業界でもあります。中小企業でも大手企業の社員やスタッフと関わる機会はありますので、スキルアップと合わせて人脈作りも大事にしましょう。仕事の中で生まれた人脈は、あなた自身の資産になっていくはずです。

②現職でのスキルが音楽業界に活きることを説明しよう

今いる職場が音楽とは全く関係がなかったとしても、活かせるビジネススキルが必ずあります。未経験だから活かせるスキルがないと思わずに、今までの仕事の経験をしっかりと洗い直しましょう。

例えば、音楽業界は技術職でも対人スキルが非常に重要になってきますので、営業や接客サービス業の経験がある方は、コミュニケーション力をアピールするのも効果的です。

また音楽業界はライヴや収録、イベントといった大きなプロジェクトに向けてスケジュールを調整していくことが多いので、スケジュール管理やマルチタスク管理といったスキルも役立ちます。

異なる業界・職種で仕事をしている場合でも、上記のように活かせるスキルはあります。会社の即戦力として活躍できるスキルがあることを具体的に伝えられるようにしましょう。

③外資系レコード会社などの場合は英語力が活かせるケースも

CDやDVDなどの企画・制作・販売をしているレコード会社の中でも、外資系の企業では語学力が問われるケースがあり、中でも英語を使う会社は少なくありません。

海外のミュージシャンとやり取りをする場合はもちろんのこと、海外の消費者向けに企画制作や販売促進などのマーケティング活動を行うこともあるため、語学スキルが求められるシーンも多くあります。

英会話スキルや翻訳スキル、海外の小売店に営業をする場合は英語での交渉力も必要とされます。そのため、語学力に自信がある場合は、TOEIC・TOEFLの点数など含めて具体的にアピールすると良いでしょう。

経験者なら年収アップも!エンタメ業界専門・総合人材サービス「エンタメ人」に相談

音楽業界へ転職する場合には、エージェントサービスを使うのがおすすめです。数あるエージェントサービスの中でも「エンタメ人」はエンタメ業界専門のエージェントサービスとなっています。

芸能人のキャスティング事業を行ってきた会社でもあり、音楽業界と関連する企業との強いコネクションを持っているのが特徴です。公表していない非公開求人を紹介できることもあります。

担当アドバイザーが転職アドバイスや経歴の棚卸し、どうやって強みを活かせるかの相談にも乗ってくれますので、ぜひ一度お話してみましょう。

【面接で使える】音楽業界に転職するために知っておくべき業界情報

転職活動をするにあたって、やる気や本気度を見るためにどれだけ音楽業界に詳しいのか確認されるケースは多々あります。応募するポジションの仕事内容についてはもちろんですが、業界情報を幅広く知っておくと安心です。

また面接では志望動機やキャリアビジョンについて聞かれることも多いので、業界事情についても把握しておきましょう。

CDほかパッケージ商品の売上が下降傾向に

CDやDVDといった音楽関連の商品は、1990年代の後半から大幅に売上が減少しています。

よく「CD不況」と言い表しますが、これはレンタルサービスの普及がきっかけで始まりました。少し古くなったCDなら格安でレンタルすることが出来るようになったため、CDをわざわざ購入する人が少なくなっていったのです。

また近年では動画配信・音楽配信のサービスも豊富ですので、CDを購入しなくても音楽を気軽に楽しめるようになってきました。スマホやパソコンがあればそれだけで音楽を楽しめますが、CDやDVDは別途専用の機械が必要になってくるというのも、CDやパッケージ商品の購入に対するハードルを高くしています。

こうした状況の社会的背景に関して、考察を求められるようなケースもあります。ご自身の主観的な意見だけではなく、事前に必要な情報を調べ、理解した上で面接に臨みましょう。

ライヴ&ストリーミング市場は成長傾向に

ライヴ&ストリーミングのサービスについては、売上が大きく伸びている成長事業となっています。

そもそもストリーミングサービスとは、ダウンロードと再生を同時に行うことが出来るサービスです。また多くの場合、自分のデバイスにダウンロードされるわけではないので、デバイスの保存容量を気にせずに音楽や映像を楽しむことが出来ます。

CD・DVDと違ってオンライン環境でしか視聴が出来ませんが、その利便性やコストパフォーマンスの高さから人気があります。

またライヴ配信サービスについては、イベントやライヴをオンライン上で楽しむことが出来るもので、配信されたURLからオンタイムで視聴出来るようになっています。

こうしたライヴ&ストリーミングサービスは、有料のものから無料で広告付きのサービスまで幅広い種類が出ていますが、CDなどの物理的な音楽媒体とは比べ物にならない売上規模まで成長しています。

やはり専用機器が不要でスマホひとつで手軽に音楽が楽しめることや、物理媒体と比べてコストパフォーマンスが非常に優れている点が成長の要因と言えるでしょう。

YoutubeやSNSを活用したプロモーション手法も増加

YouTubeやSNSを使ったプロモーションは、音楽業界に留まらず新たな広告・販促の手法となっています。

これまでの看板広告や紙媒体の広告などと違って、YouTubeやSNSはファンやユーザーからもリアクションをすることができる、双方向で影響を与えられるプロモーションとなっており、音楽業界でも積極的に使われています。

YouTubeでは無名のアーティストが楽曲を発表することで、世間に認められてプロデビューを果たすことも少なくありませんし、Instagramは他SNSと比べて流行に敏感なユーザーの割合も多いため、情報発信をするのに適したサービスとも言えます。そのため、プロも含めて多くのアーティストがプロモーションに利用しています。

YouTubeやSNSを活用したプロモーション戦略を取り入れていきたいと考えているレコード会社も少なくないので、知識がある場合は積極的にアピールすると良いでしょう。

音楽業界に転職するなら知っておくべき「求められるスキル」


ここまで音楽業界の事情や転職のコツについてお伝えしてきましたが、転職するにあたってどのようなスキルが求められるか詳しくお伝えしていきます。

異業種からのチャレンジの場合、これまでの経験から活かせるスキルを伝えることは、選考において非常に重要です。下記内容を参考に自己PRを考えて、しっかりとした説得力のあるアピールを出来るようにしましょう。

音楽コンテンツに精通している上でさらに深掘りできること

音楽業界に興味がある以上は、多数ある音楽コンテンツに対する知識や情報を持っているのは当然といえます。しかし趣味ではなく仕事として音楽業界に飛び込むなら、ベースとなる知識と情報を知っていることに加えて、その情報を仕事に活かせるかどうかが重要です。

各種音楽コンテンツの売れ行きやどういった客層に支持をされているのか、何がきっかけで知名度が上がったのかなど、それぞれの音楽の背景・文脈について具体的に語れるようにしましょう。

知っている情報に対して、日頃から「なぜそうなったのか」という疑問を持ってより深い情報を調べられるようになると、音楽コンテンツに対する深い知識と自分なりの意見を持つことができるようになります。

進行管理などプロジェクトマネジメントのスキルを備えていること

音楽業界では新曲の発表やレコーディング、イベントやライヴなど大きなプロジェクトに合わせて動いていくことがほとんどで、どのプロジェクトにも関係各所の協力が必要です。

例えば、新曲の発表とCDの発売をするとなれば、新曲のレコーディングやサウンドクリエイターによる調整、PVの撮影をするためのシナリオ作成、モデルやカメラマンなどとの撮影の設定をする必要があります。

そしてCDやCDジャケットの制作と小売店への配送手続きを行い、プロモーション手法に合わせた販促と、世の中に音楽がリリースされるまでには多くのステップがあります。

こうしたステップ・タスクを、決められた期日までに各担当者と連携しながら動いていかなければなりません。単純なスケジュール管理だけでなく、時には交渉したり必要な人材を巻き込んだりする必要も出てきますので、進行管理やプロジェクトマネジメントのスキルはアピールできるポイントになります。

職種によってはアーティストと対等に付き合える関係構築力が必要

アーティストは音楽業界の花形で、どの音楽会社でも重要な立場であることは間違いありません。しかしながら、プロモーションや消費者の声、市場の流れといった様々な要因で、アーティストの意向通りに制作やプロモーションが出来ないケースももちろんあります。

そういった場合に、アーティストのケアや要望を聞くだけでなく会社やディレクターの意見をしっかりと伝えて、望ましい方向に向けて人を動かすための交渉力や提案力、そしてそういった提案をしても信頼関係を損なわない関係構築力が必要とされます。

一方的に要望を通す・聞く関係ではなく、対等な立場としてやり取りができるスキルは、複数人でひとつのものを作り上げていくためには重要なものです。

音楽業界への転職を今すぐしたい方は「エンタメ人」へ

今回は、音楽業界の転職事情や求められるスキルについてなどをご紹介させていただきました。

音楽業界に初めて飛び込む方はいろいろと分からないことや不安な点が多いかと思います。エンタメ人の業界に精通した転職アドバイザーに、まずはお気軽にご連絡ください。