ADとして活躍する女性とは?仕事に求められる強みや、職場選びのポイントについてお伝えします!
この記事の監修者
番組制作会社に新卒入社後、リサーチ会社に転職。
長年、テレビ番組などで扱う情報や映像などのリサーチャーとして勤務。
働く中で、エンタメ業界で人材が流動的なのを目の当たりにしたことをきっかけに、
エンタメ業界で働きたい方・業界内の転職を考えている方の転職サポートをしております。
目次
仕事現場にて、女性ADの割合とは?
非常に業務量が多く、昼夜を問わない働き方となる傾向が強いADの仕事ですが、女性ADは活躍状況はいかがでしょうか?業界の特徴なども交えてご紹介します。
マスコミ業界の女性の少なさ
そもそも、ADが活躍するマスコミ業界は、女性社員の割合が非常に少ない傾向にあります。
新聞労連や、日本マスコミ文化情報労組会議が発表した調査結果によると、2019年度の新聞社の女性社員が占める割合は19.7%、放送局は20.2%と非常に低く、役員・管理職にいたっては、0人の会社が非常に多く、10%にも達しない状態です。
国の指標として掲げている数値が、2020年までに「指導的地位」において、女性が占める割合を、少なくとも30%程度にするという目標ですので、大きくかけ離れているといえるでしょう。
昔ながらの風土が色濃く残っている業界なので、なかなか男性社会の組織体形から脱却できていないのが現状です。
女性ADは増加傾向
上記のように、一見女性活躍が厳しく見えるマスコミ業界ですが、国で女性活躍を推進している影響もあり、女性ADは増加傾向にあります。
ADは、番組や映像制作の現場において、ディレクターのサポートをしたり、撮影に付き添ったり、撮影スタッフへ指示出しをしたりと、非常に業務量が多く、不規則な働き方になりやすい仕事です。
しかし、女性活躍が推進されていることや、家事・育児などの理解が進んできた世情の後押しもあって、家庭と仕事を両立できる環境の会社も増えてきました。
加えて、女性ならではの強みが活かせる仕事でもあるため、現場で活躍する女性ADが増えつつあるのです。
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ADとして仕事をする上で、女性ならではの活かせる強みとは?
上記でも少し触れましたが、ADの仕事内容で活かせる女性ならではの強みとは何でしょうか?主に3つの強みをピックアップしてご紹介します。
相手の立場や気持ちを想像することが得意
女性は、想像力が豊かで、共感することが得意な傾向にあります。相手から直接的な話を聞いていなくても、相手の立場に立って物事を考え、どのような気持ちになっているのかを想像することが出来る人が多いです。
そのため、様々な立場のスタッフが動く制作現場で、相手の状況や心境を想像しながら立ち回ることが出来るのは、女性ならではの強みといえるでしょう。
特に制作現場では、短期派遣や業務委託といった、初対面のスタッフと仕事をすることも珍しくありません。しかし、忙しい現場でゆっくりと関係構築を行うことは難しいです。
上記のような状況の中では、表題に挙げた強みを発揮することで、円滑なコミュニケーションを取りやすくなり、制作作業もスムーズに進めやすくなるでしょう。
気配りや気遣いに長けていることが多い
上記の通り、相手の立場に立って考えられる女性は、気配りや気遣いに長けていることが多い傾向にあります。
こうした強みを発揮して、現場の状況やスタッフの様子などを見ながら、気遣いの言葉を掛けたりすることで、励ましや、制作に関わるスタッフのメンタルケア・ヘルスケアに繋がります。
忙しい現場では、スタッフも根を詰めがちだったり、忙しさから気持ちが荒れやすくなったりしますが、雰囲気の悪い現場では良い制作をすることは出来ません。
そのため、忙しい中でも気配りを欠かさず、スタッフのメンタルケアやヘルスケアを行うことで、より良い制作を行うことが出来るのです。
マルチタスクで仕事をこなすことが得意
研究結果のひとつでは、女性の脳の仕組みを調べた結果、「別々の役割を持つ複数の部位を、同時に働かせることが得意である」という結論が出ました。つまり人によって差はあるものの、マルチタスクでものごとを考えたり、処理したりすることが上手な傾向が強いということです。
ADの活躍する制作現場では、撮影期日に合わせて様々な業務を同時並行で進めていかなければいけません。大道具・小道具の準備や、撮影現場のスケジューリング、撮影の進捗管理など、ADが関わる仕事は多岐に渡ります。
また、突発的なトラブルが発生した場合には、状況に合わせた対応方法も考える必要があるでしょう。撮影期日の延長は基本的に難しいので、どうにかして期日通りに撮影できるように調整をしなければいけません。
上記のような、環境で仕事を行うADの仕事では、様々なタスクを同時にこなすことが得意な女性ならではの強みを存分に活かすことが出来ます。
ADの仕事をする上で、職場を選ぶときにチェックしたいポイントとは?
マスコミ業界の女性活躍や、ADの仕事で活かせる女性ならではの強みをご紹介しました。しかし、実際に女性がADとして働くことを考えた際に、チェックするべきポイントはどのような点でしょうか?
産休・育休などの取得率・復帰率
古い風土が残っている会社では、産休・育休の取得が難しかったり、取得は出来ても復帰が難しかったりする環境がたくさんあります。
そのため、会社選びをする際は、産休・育休の取得率に加えて、復帰率についても情報収集をしっかりと行いましょう。
また、上記のような制度を利用すると、昇進に影響があるような会社もまだ残っているのが現状であるため、産休・育休の取得がキャリアに影響しないかどうかも、出来る限り確認してみてください。
女性のリーダー・管理職の割合
冒頭でお伝えした通り、まだまだ女性管理職の割合が少ないのがマスコミ業界です。ADとして働くにあたっては、将来的にディレクターやプロデューサーを目指したいと考えている人も多いと思います。そのため「女性活躍を推進している会社であるかどうか」または「女性のリーダー・管理職がいるのかどうか」など、キャリアアップが目指せる環境かどうかをチェックしましょう。
女性の管理職がいる会社は少ないとお伝えしましたが、女性管理職・プロデューサーが活躍している会社も、徐々に増えてきている状態です。そのため「自分の企画で番組制作をしたい」「キャリアアップして年収アップしたい」といった目標がある場合には、上記についてしっかりと確認しておきましょう。
子育てに対する理解があるか
子育てをしていると、子供の突発的な発熱・体調不良は珍しくありません。そのため産休・育休から復帰できたとしても、子育てに理解がある環境でないと、仕事がしにくかったり、業務が終わらず家庭との両立が出来ないこともあり得ます。
そのため、何かあった際にフォローしてくれる環境なのか、あるいは子育て中に業務量を調整してくれるような会社なのかなど、事前に子育てをしながら働ける環境なのかについて、確認しておくことをおすすめします。
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