クリエイティブディレクターとは?仕事内容や必要なスキルについて紹介

この記事の監修者

志土地
志土地キャリアアドバイザー

番組制作会社に新卒入社後、リサーチ会社に転職。
長年、テレビ番組などで扱う情報や映像などのリサーチャーとして勤務。
働く中で、エンタメ業界で人材が流動的なのを目の当たりにしたことをきっかけに、
エンタメ業界で働きたい方・業界内の転職を考えている方の転職サポートをしております。

クリエイティブディレクターとは?どんな役割?

クリエイティブディレクターとは、広告業界における仕事の1つで、広告の企画や広告制作の進行管理などを行います。プロジェクトに関わる部門別に配置されることが多く、他部門と連携を取りつつ現場を指揮していくのが一般的です。

具体的には、企画の立案段階に配置された部門に関する企画を提出し、他の部門の企画と合わせて全体の企画をまとめた後に制作現場で指揮、制作物の質を担保しながら日程通りに制作が終了するよう、日程や進捗を管理します。

状況によっては、現場の進捗を顧客に伝えた上で納期の折衝を行うこともあるため、現場の指揮能力だけでなく、コミュニケーション能力も必要になる職種です。

プロデューサーとの違い

クリエイティブディレクターと混同されやすい職種として、プロデューサーがあります。クリエイティブディレクターが、部門ごとの制作指揮や進行管理を行うのに対し、プロデューサーは、顧客と企画の基礎を固めた上で、全体の指揮を執るのが特徴です。

クリエイティブディレクターは、顧客とプロデューサーが固めた企画の基礎をもとに、自身が配置されている部門が担当する分野に関する企画を提案することになります。

プロデューサーは、各部門のクリエイティブディレクターが提案した企画をまとめ、企画の全体像を立案したら、プロジェクトの総指揮や全体の進行管理を行うことが多いです。

アートディレクターとの違い

アートディレクターもまた、クリエイティブディレクターと混同されることが多い仕事です。制作の規模が小さい場合は、クリエイティブディレクターが兼任することが多いことが、混同されやすい原因といえるでしょう。

アートディレクターは、各部門の制作の中でも、デザインやビジュアルに関連する作業を指揮するのが特徴です。そのため、各部門の制作指揮をとるクリエイティブディレクターとは上司と部下の関係にあたります。

プロデューサーや顧客と、コミュニケーションをとる必要があるクリエイティブディレクターと比べると、より現場の制作作業に集中できる立場といえるでしょう。

 

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クリエイティブディレクターの仕事内容

クリエイティブディレクターの仕事内容は、企画からスケジュールの立案、現場の指揮まで多岐にわたります。また、顧客やプロデューサーと現場のコミュニケーションを円滑にすることも重要な仕事です。詳しく見ていきましょう。

顧客の要望に沿った企画を立てる

まずは、顧客とプロデューサーが固めた企画のベースをもとに、配置された部門における制作の企画を提案します。例えば、テレビCMを担当するクリエイティブディレクターの場合は、顧客の意見を取り入れつつ、マーケティングの目的に合った内容のCMをプランナーなどと企画し、絵コンテなどでイメージを共有することが多いです。

他にも、ポスターや看板広告といったアナログな広告を担当するクリエイティブディレクターの場合は、デザイナーやコピーライターなどと相談しつつ、広告のワイヤーフレームを作成します。

以上のように、担当部門の制作に関する企画を立案し、顧客やプロデューサーに提案することが最初の仕事です。

制作のスケジュールを立案する

担当部門の企画が通ったら、制作のスケジュールを立案します。顧客やプロデューサーと相談しつつ納期を定め、納期から逆算して各作業のスケジュールを設定していくことが多いでしょう。

スケジュールを立案する際には、作業に遅れが出た場合を考慮して予備日を設けることが重要になります。スケジュールを詰め込んでしまうと、トラブルが合った際に納期内で提出ができなくなるため、顧客の信用を失ってしまいかねません。

特に映像や写真を使用する広告を制作する場合、天候や撮影場所の予約状況によってスケジュールが変動する可能性があるため、スケジュールに十分な余裕が必要です。

制作現場の指揮を執る

スケジュールの立案の次に行うのが、制作現場の指揮や進行管理です。スケジュール通りに作業が終えられるように人員を集め、現場の作業員が円滑に作業を進められるよう作業フローを構築します。

スケジュールに遅れがある場合は自分も作業に加わることもあるため、クリエイティブディレクターには担当部門における各作業に関するスキルが必要です。

また、作業の進捗が良い場合はスケジュールを前倒しにして、他の作業のスケジュールに余裕を持たせるなど、現場の状況に合わせて制作のスケジュールを柔軟に変更していくこともクリエイティブディレクターの仕事になります。

顧客と現場のコミュニケーションを円滑にする

現場の指揮を執りつつ、顧客やプロデューサーとコミュニケーションをとることもクリエイティブディレクターの仕事です。

特に、他社に外注している作業がある場合は、外注先と顧客が連絡をとることはほとんどないため、コミュニケーションが停滞しないよう間に入る必要があります。また、制作における中間成果物ができたら顧客やプロデューサーに共有し、制作物が企画段階のイメージから大きくズレていないかを確認することも重要です。

制作に関わる人物をコミュニケーションを密に行い、制作における人的トラブルを未然に予防することも、クリエイティブディレクターの役割となります。

クリエイティブディレクターになるには?必要な5つのスキル

クリエイティブディレクターは、企画から現場の指揮、進行管理まで行う都合上、様々なスキルが必要です。ここからは、クリエイティブディレクターに必要な5つのスキルについて解説していきます。

マネジメントスキル

まず必要になるのが、マネジメントスキルです。クリエイティブディレクターは、制作過程で出てくる作業を洗い出した上でスケジュールを立案したり、進捗に合わせて調整する必要があります。

また、スケジュールが大幅に遅れる可能性がある場合は人員を補充したりなど、進捗状況に合わせた対応を取らなければなりません。

このように、クリエイティブディレクターは、制作の進捗に合わせて柔軟に対応する必要があります。

スケジュールの管理能力は実際に業務を経験しないと習得が難しいため、事前に習得するのは難しいスキルといえるでしょう。

コミュニケーションスキル

コミュニケーションスキルもクリエイティブディレクターにとって重要なスキルです。前述のように、クリエイティブディレクターは顧客やプロデューサー、外注先などと綿密にコミュニケーションをとる必要があります。

連絡をとり合う人数が多い分、情報を誤って伝えてしまったり、連絡忘れがあったりすると、プロジェクト全体の進捗に大きな影響が出てしまいがちです。

そのため、クリエイティブディレクターは大人数からの連絡を適切に伝達する能力が必要です。

コミュニケーションスキルもマネジメント能力と同様、座学での習得が難しいので、日頃から、連絡の際に情報が正確に伝わるよう、意識しておきましょう。

マーケティングスキル

クリエイティブディレクターは、主に広告の制作に携わるため、マーケティングに関する知識や技能が必要になります。市場の動向や流行をおさえ、より効果的なクリエイティブを行うためにも、マーケティングスキルが必須となります。

クライアントの意向について、マーケティング的な視点で良し悪しを判断しながら、双方が納得できるクリエイティブを生み出していくことが、クリエイティブディレクターに求めれるでしょう。

現場の経験や知識

メンバーの指揮を執りながら、プロジェクトを円滑に進行していくために、ディレクターには現場での経験や知識が求められます。

プロモーションをしていく上で大切なことは、そのクリエイティブによって成果を生み出すことです。自身の経験が豊富であれば、効果を生み出しにくいクリエイティブにあたりをつけることができるため、プロモーション開始後に効果が出なかった、ということを未然に防ぐことができます。

問題解決能力

制作過程の中でトラブルが発生した際、その原因を究明し、解決に導くこともクリエイティブディレクターには求められます。決められた期日や、予算の中で問題解決するための手法を考え、迅速にトラブルを解消することが必要になります。

先述した、現場での経験に基づいて判断することが多くなるため、業務の中で直面したトラブルとその対処法は、ストックをしておくと役立つことがあるかもしれません。

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