演劇の仕事内容とは?それぞれのポジションについて詳しくご紹介!

演劇を公演するまでの仕事の流れ

まずは、演劇がどのような流れ・段取りで公演されるのか、大まかな仕組みについて解説します。演劇は映画やドラマのように、撮り直しをすることが出来ないので、スケジュールや稽古が非常にシビアです。

プロデューサーの企画・台本作り

映画やドラマのように、演劇にもプロデューサーのポジションがあり、企画立案を担います。プロデューサーは演劇においての総責任者となり、企画は演劇の生命線です。

どのような舞台を作っていくのか、ストーリーやメッセージングをどうするのか、どういった年齢・性別・職業の人をターゲットにしていくのかなど、演劇の詳細を決めるため、非常に重要な仕事となります。

そして、企画が固まったら台本に書き起こしていきます。必要な登場人物や、その立ち回りとセリフ、そして演出などを台本にしていくため、企画書の役割を担っているといえるでしょう。

公演日や予算などの設定

企画立案と台本作りが終わったら、公演日や予算などの具体的な内容を決めていきます。

公演日は、役者のキャスティングや稽古に必要な期間、劇場のブッキング、プロモーションなど、様々な要素から逆算して考えなければいけません。

予算については、役者や技術スタッフなどの人件費、劇場の利用料、プロモーションに掛かる費用など、非常に多くの要素を考慮して考えなければいけません。売上の予測が出来なければ、大幅に赤字になってしまうリスクがあるため、スポンサーなどが獲得できない場合には、より重要度の大きい仕事になります。

役者や制作スタッフなどのキャスティング

演劇の顔となる役者のキャスティング・オーディションはもちろんですが、音響・照明・美術スタッフなど、制作スタッフの確保も非常に重要です。キャスティングは、集客も左右するため、演者の実力に加えて話題性・知名度なども考慮します。

制作スタッフは、技術力によって演劇のクオリティが変わるため、演劇制作において大事な役割を担っています。

キャスティングが終了すれば、役者は稽古を行い、制作スタッフは舞台作りの準備に入ります。ちなみに稽古の期間は、劇場の規模感などによっても大きく変わりますが、一般的な商業演劇だと1か月ほどです。

 

●エンタメ業界の転職なら「エンタメ人」●
独自のネットワークを活用した非公開求人、ハイクラス求人も多数あり!
1分で簡単登録。お気軽にお問い合わせください!

演劇のプロモーション

演劇への集客を大きく左右するのが、プロモーションの方法です。演劇は、テレビドラマや映画と違い、観劇が趣味の人でないとなかなか来場に繋がりません。そのため、広告やCM、ポスターといった販促は、幅広い客層を集めるためにとても重要です。

有名なタレントをキャスティングしていれば、テレビ番組などに出演してもらって宣伝をしてもらったりもしますが、舞台のターゲット層に合わせたプロモーションは、必要不可欠となります。

ちなみに、大手企業が演劇の企画・制作をする場合には、自社のマーケティング部門でプロモーションを行いますが、そうでない場合には、広告代理店などに依頼をするのが一般的です。

演劇の仕事に関わることができる会社の種類

演劇が公演されるまでの流れについてお伝えしてきましたが、どのような会社で働けば演劇に携わることが出来るのでしょうか?主要な会社3つをお伝えします。

演劇の公演をする興行会社

東宝や松竹、阪急阪神ホールディングス(宝塚歌劇団)のような、演劇の公演を事業として行っている興行会社であれば、演劇に携われる可能性があります。

東宝や松竹は、映画の興行をしているイメージが強いかもしれませんが、それぞれ演劇事業部を抱えており、自社やグループ会社内で、演劇の制作からプロモーションまで、一気通貫で行うことが可能です。

また、阪急阪神ホールディングスでは、鉄道事業の他にエンターテイメント事業部を抱えており、そちらでは宝塚歌劇団の興行を行っています。

上記で挙げた会社は一例ですが、こうした興行会社であれば、演劇の制作側やプロモーション側として、演劇の仕事に関われる可能性が高いでしょう。

役者のマネジメントをする事務所

芸能プロダクションのような、役者の育成・マネジメントを行っている会社でも、演劇に携われる可能性が高いです。

こうした会社では、マネージャーとして役者のスケジュール管理をしたり、送迎をしたりはもちろん、仕事の獲得・斡旋なども行っています。担当した役者が演劇での活躍を目指している場合には、演劇に関する仕事を行える可能性が高くなるでしょう。

また、事務所によっては、舞台やミュージカルのような演劇をメインにしている会社もあるため、そうした事務所であれば、より演劇に関われる可能性が上がります。

劇場を管理する劇場管理の会社

演劇を作る側ではなく、演劇を行う劇場を管理する会社で仕事をするという選択肢もあるでしょう。

劇場管理の会社では、お客様対応を行う接客スタッフや、予約管理やスタッフのマネジメントをする責任者などが主な役職としてあります。また、音響や照明などの設備管理・メンテナンスをする技術スタッフも活躍しています。

演劇の仕事で活躍できる職種

それでは、演劇に関わる仕事で、活躍している職種についてお伝えしていきます。数多くのポジションがあるため、代表的な職種をピックアップしてご紹介します。

プロデューサー

演劇の企画・立案を行うのが主な仕事です。総責任者として責任が重いポジションですが、いちから自分で考えて作ることが出来るため、やりがいと魅力の大きい仕事です。

舞台監督

プロデューサーとは別に、役者の演技指導をはじめとした、現場での指揮官となるのが舞台監督です。プロデューサーの考えた企画・台本をもとに演出を考えたり、制作スタッフへの指示出しなども行います。

俳優・女優

演劇の顔となる俳優・女優の仕事です。舞台で活躍する役者は、テレビやドラマとはまた別のスキル・技術が必要となるため、舞台を中心に活躍している役者もたくさんいます。

美術スタッフ

大道具・小道具といわれる美術スタッフも、演劇の場で活躍しています。ドラマや映画と違い、演劇では移動可能な背景を作る必要があったり、シーンごとに舞台装置や小道具を入れ替えたりしなければならないため、演劇の美術スタッフは、上映期間中も稼働することが多いです。

音響や照明

効果音やBGMなどの音響や、シーンに合わせたライトアップを行う照明も、演劇で活躍している仕事です。上映する劇場に合わせた対応をする必要があるため、劇場に勤めていたり、技術スタッフ専門の請負会社などで働いていたりします。

●エンタメ業界の転職なら「エンタメ人」●
独自のネットワークを活用した非公開求人、ハイクラス求人も多数あり!
1分で簡単登録。お気軽にお問い合わせください!

演劇の仕事に関わる方法

演劇の仕事内容についてお伝えしてきましたが、実際に上記のような仕事をするためにはどうしたら良いのでしょうか?代表的な方法3つをお伝えします。

関連した専門学校で学ぶ

演劇の制作や、照明・音響などの技術面など、演劇に関する専門学校は数多くあります。自分のなりたい職種に合わせて、専門学校で知識・技術を学び、就職するのが一般的な方法となります。

特に技術スタッフに関しては、やる気や知識だけあってもどうにもならないため、学校でしっかりと技術を学ぶのがおすすめです。

中途採用へ応募する

未経験者の場合でも、中途採用で求人が出ていることがありますので、そうした求人があれば応募してみましょう。会社やポジションによって難易度は異なりますので、まずは経験を積むことを重視してください。

アルバイトや派遣社員などで実務経験を積む

請負会社や派遣会社であれば、アルバイトや派遣社員として、未経験から採用をしていることがあります。こうしたクリエイティブな業界では、雇用形態を問わず、実務経験が重視される傾向にありますので、演劇の仕事に関わりたい人はチャレンジしてみましょう。

演劇に関わる仕事に転職したいなら「エンタメ人」へ!

演劇に関わる仕事へ転職したい人は、クリエイティブ業界やエンタメ業界専門の転職エージェントである『エンタメ人』にご相談するのがオススメです。

『エンタメ人』は、キャリアアドバイザーにはエンタメ業界経験者が多数在籍している、エンタメ特化・転職支援サービスです。現状の相談をしたり、将来の展望を一緒に考えたり、選考へのアドバイスをもらったり、そういったキャリア関連の相談が無料で行えます。

また『エンタメ人』では、ここにしかない非公開求人や高待遇案件を多数掲載。運営会社である株式会社エイスリーは、タレントなどのキャスティング事業を行っており、エンタメ業界の各社と太いつながりがあります。そのため、業界とのつながりを通じた特別案件のご紹介が可能となっています。

そして、専門アドバイザーだからこそ可能な、書類選考・面接対策で内定獲得率をアップさせていきます。徹底したサポートにより、登録から内定まで最短2週間でのスピード転職も実現可能です。ぜひお気軽にご相談ください!

 

●エンタメ業界の転職なら「エンタメ人」●
独自のネットワークを活用した非公開求人、ハイクラス求人も多数あり!
1分で簡単登録。お気軽にお問い合わせください!