エンタメ業界とは?職種から将来性まで詳しく解説

エンタメ業界とは?

エンタメ業界とは、作品やサービス、パフォーマンスを通じて人を楽しませるのを目的とする業界です。

IT、出版、映像、スポーツ、音楽、演劇、演芸、サーカス、ゲーム、遊園地、ギャンブル、おもちゃなど、多岐にわたる業態を抱え、関わる企業や職種も、時代のニーズに合わせてさまざまに変化していくのが特徴です。

エンタメ業界の業種について

エンタメ業界の業種とその仕事内容を、表にまとめてみました。

業種 仕事内容
テレビ・ラジオ放送事業 テレビ局・ラジオ局での仕事を始めとして、テレビ制作会社やラジオ制作会社の仕事も含まれる
出版事業 書籍・雑誌・新聞・漫画などを出版する
映画事業 映画の制作・配給・興行を行う
音楽事業 楽曲制作や音楽コンテンツの制作・配信・宣伝を行う
アニメ事業 アニメ制作会社やアニメーションスタジオなどでアニメの制作を行う
ゲーム事業 メーカー、制作会社などでゲームハードやソフトの開発・販売を行う
舞台・イベント事業 舞台やイベントの企画・制作・運営を行う
遊園地・レジャー事業 遊園地や水族館、動物園、美術館などを運営する
動画配信事業 PCやスマホで見ることができる動画を制作・配信する

 

これらの中でも、ゲーム事業や動画配信事業は、市場規模が急激に拡大してきており、常に人手不足の企業も多いため、転職のチャンスも大きいと言えるでしょう。

エンタメ業界の職種について

エンタメ業界における職種とその仕事内容を、表にまとめてみました。

職種 仕事内容
企画 映像や本、ゲーム、舞台やイベント、レジャー施設などの企画・プロデュースを行う
制作 コンテンツや作品の制作を行う
宣伝 コンテンツや作品の宣伝や広報活動を行う
マーケティング 営業や販売などの集客施策を行う
事務 一般の企業の事務職と同じ
販売 グッズの企画・販売を行う
施設運営 レジャー施設の設計・演出・管理を行う

 

転職を検討する場合、職種によって適性や求められるスキルが変わるため、今までの自分のスキルや経験がエンタメ業界でどのように活かせるかを考え、ながら情報収集を進めていきましょう。

 

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エンタメ業界の現状とは?

2020年6月にぴあ総研がライブ・エンタテインメント調査委員会からの委託を受けて実施した、ライブ・エンタテインメント市場規模の調査(速報値)によると、2019年のライブ・エンタテインメント市場規模は、統計を開始した2000年以降で最高の6,295億円(前年比7.4%増)を記録しました。

しかし、2020年のライブ・エンタテインメント市場規模は1,836億円と試算され、過去最高を更新した2019年から一転、3割にも満たない水準になると予想されました。

これは新型コロナウイルス感染症拡大により、2020年2月以降、数多くの公演が開催中止や延期となり、ライブ・エンタテインメント市場が大幅に縮小したことによる影響を受けてのものです。

現在ではイベント開催の基準も緩和され、実施されるイベントも増えてきていますが、コロナ前と比較するとまだまだ回復しているとは言えません。

また、少子高齢化の影響で子供向けのコンテンツは縮小傾向にあり、逆に大人向け・シニア向けのコンテンツが拡大傾向にあるため、エンタメ業界の企業は、海外に突破口を求め、元々評価が高かったアニメ・漫画・映画などで、少しずつ新しい販路を切り開こうとしています。

逆に好調なのはコンテンツ事業で、動画やアプリ、ゲームなどの分野には勢いがあると言えるでしょう。サブスクリプション方式を用いた定額での音楽聴き放題、動画見放題のサービスも定着しつつあります。

コンテンツ事業を行う企業では人手不足が深刻なため、数多くの求人が存在しています。

エンタメ業界の将来性について

インターネットが普及したことで、誰もが簡単に自分の好きなジャンルのエンタメを手軽に楽しめるようになりました。

YouTubeやTikTok、Netflixなどの新しいメディアの台頭と1人1人に最適化されたコンテンツを楽しむ環境が整ってきたことで、従来型のエンタメである映画・出版・音楽・テレビ・ラジオなどは影響力や存在感が薄れてきています。

一般社団法人日本映画製作者連盟が、毎年更新している「日本映画産業統計」のデータによると、映画館への入場者数は、調査開始以来最高の入場者数を記録した1958年の1,127,452,000人以来、急激な減少を経て横這いを続けていましたが、2020年は106,137人と過去最低を記録しているのです。

入場者数減少は新型コロナウイルス感染症拡大の影響もありますが、高齢者層が好む従来型のエンタメは少しずつ衰退していき、若年層が好むインターネットを通じたエンタメが成長してきているという世の中の流れを反映しているとも言えます。

インターネットを使い、無料やサブスクリプション方式で手に入れられるコンテンツに人気が集中し、衰退するジャンルと成長するジャンルがはっきりと分かれるため、転職活動の際には今後の成長が見込めるジャンルはどこか、自分なりの解を持っておくと良いでしょう。

今後の成長が期待されるエンタメのジャンルとは?

今後の成長が期待されるエンタメのジャンルについて6つご紹介します。

e-sports

eスポーツとは、「エレクトロニック・スポーツ」の略で、広義には電子機器を用いて行う娯楽、競技、スポーツ全般を指す言葉であり、コンピューターゲーム、ビデオゲームを使った対戦を、スポーツ競技として捉える際の名称と定義づけられています。

2020年7月に、株式会社KADOKAWA Game Linkageが発売した「グローバル e スポーツマーケットレポート 2020」によると、2020年の世界のeスポーツ市場規模は9.74億米ドルとなりました。

また2023年には、15.98億米ドルの市場規模となると予想されているのです。

eスポーツに関わる職種は、選手だけではなく、監督、コーチ、アナリスト、ストリーマー、イベント運営者、eスポーツライターなど多岐にわたるため、転職を検討する際には、eスポーツにどのような形で携わりたいかを決めておくのがよいでしょう。

AR・VR

2019年6月にIDC Japan株式会社は、世界のAR(拡張現実)・VR( 仮想現実)のハードウェア、ソフトウェアおよび関連サービスの、2023年までの市場予測を発表しました。

世界のAR・VRのハードウェア、ソフトウェア及び関連サービスを合計した支出額は、2018年は89.0億ドル、2019年の168.5億ドル、そして2023年には、1,606.5億ドルに達する見通しで、2018年から2023年にかけての年間平均成長率は、78.3%と高い成長が見込まれます。

日本でもVR体験ができるアトラクションなどで少しずつ身近になってきているため、自分の持つ技術力をエンタメ業界で活かしたい方は、このジャンルの企業に転職を考えてみるのもよいでしょう。

スマホアプリ

2016年に総務省が発表した「情報通信白書」ではスマホゲーム、スマホアプリのダウンロード数が、2015年に410億回、売上高が306億ユーロだったことがわかりました。

アプリの活用の幅が広がり、ゲーム以外にも音楽などでさらに市場規模の拡大が見込まれています。

モバイル端末でもエンタメを楽しんでもらえる環境を作りたい方は、このジャンルへの転職をおすすめします。

サブスク型ゲーム

アメリカでは数年前から主流でしたが、日本では近年サービス数が増加しているのがサブスク型ゲームです。

サブスク型のゲームでは、家庭用ゲーム用や、古いハード用に開発されたゲームが、定額料金を支払うことでPCやスマホで遊ぶことができるようになります。

Apple arcadeやPlaystation now、Nintendo Switch Onlineなど、大手のメーカーが次々と参入してきているのが特徴的です。

新しいエンタメのビジネスモデルに興味を持ち、市場拡大に貢献してみたい方は、転職を考えてみるのもよいでしょう。

動画

2020年3月より、次世代の通信規格である5Gのサービスが開始されました。

5Gでは4Gと比較すると通信速度は20倍、遅延は10分の1、同時接続数は10倍となっています。

これにより、モバイル端末で高速・大容量、低遅延、多接続な環境が実現し、動画サービスを更に楽しめるようになったのです。

動画のプラットフォームも、YouTube、NetFlix、Hulu、ニコニコ動画など、増加し続けているため、今このジャンルに転職するのは良いタイミングだと言えるでしょう。

キャラクター

アニメコンテンツ、ゲームコンテンツの世界的ヒットから、キャラクタービジネスという言葉もすっかり日本市場において定着しました。

株式会社矢野経済研究所が2020年に行った、国内のキャラクタービジネス市場の調査結果によると、2019年度のキャラクタービジネス市場規模(商品化権、版権)は前年度比101.8%の2兆5,340億円に成長しました。

近年、おもちゃメーカーやゲーム会社を中心としたマルチメディア戦略の推進により、キャラクタービジネス市場は底上げが進んでいます。

また2019年度は、SNSでファンの心を掴んだ新キャラクターの台頭により、ぬいぐるみや雑貨などグッズ販売が好調だったのが特徴的と言えるでしょう。

多少の上がり下がりはあっても、中長期的には堅実な分野なので、安定した仕事に就きたい方にはおすすめの転職先です。

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