VTuberの仕事とは?転職時に知っておきたい職種から将来性まで詳しく解説
目次
VTuberの定義と活動内容や仕事について
VTuberとは、2Dまたは3Dのバーチャルキャラクターを使って活動するYouTuberのことです。
最初は、VTuberというとキズナアイそのものを指す言葉でしたが、2018年ごろから人気が出始め、ユーザーローカルが2020年11月に発表した「ユーザーローカル バーチャルYouTuberランキング」の結果によると、その人数は1万3000人を突破しています。
アニメやマンガに出てきそうな姿をしているVTuberですが、物語の登場人物ではなく人格を持つ個人として活動しているのです。
そのキャラクターの声を当てている、「中の人」のパーソナリティが少なからず反映されているのも特徴的だと言えるでしょう。
参考:ユーザーローカル プレスリリース
バーチャルYouTuber、本日1万3千人を突破(ユーザーローカル調べ)|株式会社ユーザーローカル (userlocal.jp)
VLiverとの違いとは?
VTuberは元々YouTubeを活動の場としていましたが、17live、SHOWROOMといったライブ配信サービスを活動拠点とするVTuberが増加してきたため、この方々をVLiverと呼ぶようになりました。
ライブ配信をするのが、活動のメインとなるという部分がVTuberとは異なりますが、今の所それほどVTuberとVLiverは厳密に区別されてはいないようです。
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VTuberの主な仕事とは?
VTuberの主な仕事を4つご紹介します。
動画投稿やライブ配信
VTuberのメインの仕事は、活動拠点としている動画プラットフォームやライブ配信サービスでの動画投稿、ライブ配信です。
その内容は雑談・ゲーム実況・朗読・ハウツー紹介・歌・ダンスなど多岐に渡り、「中の人」の特技が活かされていることが多いでしょう。
PR活動
ある程度人気のあるVTuberは、企業から「案件」「PR」「提供」といった内容の動画投稿を依頼される場合があります。
これは企業が売りたい商品やサービスをVTuberが宣伝することで報酬を受け取るというもので、タイアップ動画と呼ばれているのです。
TwitterなどのSNSを連動させてPR活動を行う場合もあります。
しかしVTuberの場合、商品やサービスの種類によっては、その場で使って見せるというのが難しい場合もあるため、YouTuberよりPR活動はやや限定的になるでしょう。
ボイス・グッズ販売
VTuberは人気が出てくると動画やグッズを作成し、有料販売します。
これによりさらに多くのファンを惹きつけることもできるでしょう。
ライブ・イベント出演
VTuberのファンが集う場として、ライブやファンイベントなどが開催されるとそれに出演したり、テレビにコメンテーターやMCとして登場したりと、人気の上昇とともに活躍の場は広がっていきます。
VTuberはオンライン上にしか存在することができませんが、逆にそれを活かした仕事が将来的に増加すると予想されているのです。
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VTuber事業を行う会社での仕事の職種について
近年VTuberは企業がその運営を担うことが珍しくなくなりました。
ドワンゴ、グリー、サイバーエージェント、DeNAなど大手の企業が参入し始め、中でもグリーは2018年に1~2年で100億円規模の投資を行い話題となったのです。
そのためVTuber事業を行うための関連職種の求人活動も活発化してきたのですが、VTuberを支えるための職種とはどのようなものがあるのでしょうか。
5つご紹介します。
制作・ディレクター
芸能人にとっての芸能マネージャーの役割を果たす仕事です。
芸能マネージャーには営業戦略という担当する芸能人の魅力や特技、趣味などを分析して他の芸能人と差別化して売り込める部分はどこなのかを見極めるという仕事がありますが、VTuberの最初の営業戦略を決めるのが制作・ディレクターの仕事になります。
他にもVTuberのスケジュール調整、ボイスやグッズの販売なども行うため、なかなか多忙な仕事と言えるでしょう。
エンジニア
VTuberは2D、3Dのキャラクターを主に用いるため2D、3Dゲームを作る統合開発環境とも言えるゲームエンジン上でその開発が行われます。
このゲームエンジンの中でもよく使用されるUnityを用いるエンジニアを「Unityエンジニア」と呼びますが、VTuberのエンジニア募集の求人ではUnityエンジニアを募集していることが多いのです。
Unityエンジニアはユーザーの目に触れる部分のフロントエンド開発、フロントエンドからの要求を受けて動作する部分のサーバーサイド開発、そのVTuber独自の処理や表現を実装するためのC♯(プログラミング言語の1つ)を用いた追加開発を行います。
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クリエイター
VTuberはユーザーとの接触がスムーズであること、またユーザーに楽しい体験をしてもらうことが重要なためUIデザイナー、UXデザイナーが必要です。
また3Dのキャラクターを用いる場合は、3Dモデリングで立体的な表現のできる3DCGクリエイターの存在が不可欠と言えるでしょう。
動画を編集してYouTubeへとアップするなら動画編集や映像制作、ライブ配信を行うなら、スタジオオペレーターの人が必要となります。
営業
企業に対してVTuberのメリットを伝え、企業が売りたい商品やサービスを宣伝するPR活動の仕事を獲得する仕事です。
VTuberはインフルエンサーやタレントを起用するよりも圧倒的に低コストで済むこと、またスキャンダルの危険性が少ないことが大きなメリットと言えるでしょう。
このことをさまざまな企業に知ってもらい、VTuberと企業両方にメリットのある提案ができるかどうかが営業の腕の見せ所です。
管理
管理部門の仕事内容は他の多くの企業と変わりありませんが、VTuberの市場はまだ出来たばかりで未成熟なため、法務関係の求人が多いのが特徴的だと言えるでしょう。
VTuberの将来性について
今までVTuberの仕事やそれを支えるいろいろな職種についてご紹介してきましたが、転職する上で気になるのはやはり、それらの仕事の将来性ではないでしょうか。
現在のVTuberを取り巻く環境から、VTuberやその周辺の仕事の将来性について考えてみましょう。
企業とのタイアップ事例の増加
2018年5月に「A.I.Channel」にアップロードされた「【LAWSON】マチのコンビニ店員がキズナアイだったら…」というLAWSONとのコラボレーション動画は、「アナタのマチにキズナアイがやってくる!?」というコンセプトで作成され、動画内でキャンペーン内容を告知した結果約35万回も視聴されました。
また2018年8月にサントリーの公式VTuberとしてデビューした燦鳥ノム(さんとりのむ)は、「夜鳥四重奏」「デュラララ!!」のキャラクターデザインを手がけたヤスダスズヒトさんがデザインを手がけるなど話題を呼び、同社の宣伝活動だけではなくVTuber番組への出演やコンピレーションアルバムへの参加など活動の幅を広げています。
このようにVTuberが企業とのタイアップを行う事例が増加しているのは、明確な人格を持ちYouTubeでターゲット顧客に対して情報発信できること、SNSで定期的にコミュニケーションが図れることが、企業にとってメリットが大きいからだと言われているのです。
またVTuberという生活感のないキャラクターがタイアップすることで、宣伝色を弱めることができるのもよい点だと言えるでしょう。
今後VTuberは「流行り物」ではなく生活に定着していくと考えられているため、企業とのタイアップ事例も少しずつ増加していくでしょう。
町おこし
2018年8月に茨城県バーチャル広報課 Vtuberチームのアナウンサーとして着任したのが「茨 ひより」です。
地方自治体初の公認VTuberとして、茨城県の魅力を伝えるためニュース形式でのYouTubeへの出演、Twitterで視聴者との交流を行っています。
これにより茨城県では約2億4,000万円もの広告効果を得たと言われているのです。
VTuberが町おこしに一役買った良い事例と言えるでしょう。
茨ひよりの成功をきっかけに、他の地方自治体でも公認VTuberを設置する事例が増加してきています。
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海外進出
VTuberが起こしたムーブメントは日本だけにとどまらず、海外へもその波及効果を高めています。
たとえばキズナアイが登場して間もないころ、有志のファンが英語の字幕をつけたことから海外の視聴者が増加しました。
その後英語以外の各言語の字幕がついた動画が配信されたことで、さらに海外でのキズナアイ人気が高まったのです。
またVTuberをマネジメントする事務所においても、海外進出を見据えたサポートを行う事務所が出て来るなど、少しずつ環境が整えられてきていると言えるでしょう。
アメリカでCGインスタグラマーのミクエラ・ソウザ、中国でバーチャルシンガーのルォ・テンイが人気を獲得していることは、日本のVTuberの海外進出が決して夢ではないことを示しています。
企業とのタイアップ事例の増加、町おこしへの貢献、海外進出への気運の高まりといった現状を見据えると、VTuberの将来性は明るいものと考えられるのではないでしょうか。
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出典:メタバース 相談室
企業とのタイアップ事例の増加、町おこしへの貢献、海外進出への気運の高まりといった現状を見据えると、VTuberの将来性は明るいものと考えられるのではないでしょうか。
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