【プロデューサーの年収とは?】転職者が気になる平均年収から年収アップの方法までご紹介!

この記事の監修者

志土地
志土地キャリアアドバイザー

番組制作会社に新卒入社後、リサーチ会社に転職。
長年、テレビ番組などで扱う情報や映像などのリサーチャーとして勤務。
働く中で、エンタメ業界で人材が流動的なのを目の当たりにしたことをきっかけに、
エンタメ業界で働きたい方・業界内の転職を考えている方の転職サポートをしております。

プロデューサーの年収、給与構成とは?

プロデューサーは企業の職制で言うと「部長級」であることが多いと言われます。

2019年に厚生労働省が発表した「賃金構造基本統計調査」によると、部長級の男性の平均年収は666.8万円、女性は615.8万円という結果でした。

給与構成は「基本給」「能力給」「ボーナス」となっており、実績によって変動が大きいのが実情です。

例えばテレビのプロデューサーのボーナスは担当した番組の視聴率が良かったり、長く愛されるヒット番組を生み出したりすると金額が上がったり、年4回といった形で支給回数自体が増えたりします。

逆に実績がなければボーナスが支給されないといったケースもあるということです。

各種の手当や福利厚生は充実しており、住宅手当、配偶者手当、時間外通勤手当、深夜勤務手当、通勤手当などが十分に支給されるでしょう。

参考:2019年「賃金構造基本統計調査」厚生労働省

プロデューサーで年収が高い人の特徴とは?

プロデューサーで年収が高い人には、どのような共通の特徴があるのでしょうか。

3つご紹介します。

①コミュニケーション能力がある

プロデューサーは、業務内容や立場の異なるスタッフを統括して1つの作品を作り上げるのが仕事です。

そのためスタッフとの意志疎通をスムーズに行うことはもちろん、仕事をする中で「このプロデューサーであれば協力したい」と一人一人のスタッフに思ってもらえることが重要だと言えるでしょう。

コミュニケーションを大切にし、スタッフの能力を最大化して多くの人に愛される作品を作ることのできるプロデューサーは年収も自然に上がっていきます。

②営業力がある

プロデューサーは良い作品を作るために「ヒト・カネ・モノ」を手配できなければなりません。

そのためにはスポンサーへの折衝や社内調整はもちろん、斬新な企画を考えて提案も行う必要があります。

営業力の高いプロデューサーには多くの「ヒト・カネ・モノ」が集まってくるためそれがヒットする作品作りへとつながり、年収も上がりやすいということです。

③スケジュール管理能力がある

プロデューサーは作品を期限内に仕上げるため、全体を見渡しながらスケジュール管理を行う必要があります。

1つ1つの仕事の納期を守ることによってクライアントやスポンサーからの信頼は高まり、少しずつ大きな仕事を任されるようになっていくのです。

スケジュール管理能力の高いプロデューサーとして実力が評価されれば、年収アップにもつながりやすいと言えるでしょう。

 

\今なら/
「年収を上げるための教科書〜エンタメ業界編」をプレゼント!

職種による年収の違いについて

同じプロデューサーといっても活躍する業界により年収が異なるためそれぞれご紹介します。

ゲームプロデューサーの年収

2010年に財団法人デジタルコンテンツ協会がまとめた「デジタルコンテンツ制作の

先端技術応用に関する調査研究」によるとゲームプロデューサーの年収は692.5万円となっています。

ゲームプロデューサーはスケジュール管理はもちろん、進行管理や現場のトラブル対応も行う必要があるのと規模の大きなプロジェクトでは数百人規模を取りまとめる重要な職務です。

そのため複数の作業を同時にこなせて問題解決能力が高い人がより能力を発揮できるため、収入アップにつながりやすいでしょう。

スマホの普及や家庭用ゲーム機の需要拡大など、ゲーム業界は活性化し続けているため将来性も十分と言えます。

参考:2010年「デジタルコンテンツ制作の先端技術応用に関する調査研究」財団法人デジタルコンテンツ協会

映画プロデューサーの年収

映画プロデューサーの年収は千差万別で職業別給与を調査したサイト、求人、口コミなどでもばらばらな金額が示されているのが現状です。

下請けならば年収350万円、ヒット作を生み出しているなら3,000万円といった記載が見受けられました。

映画プロデューサーの重要な仕事としてまず制作資金の調達があり、キャスティング、撮影、配給、2次使用の管理といった形で制作から宣伝まで全ての責任を負っています。

見方を変えれば映画プロデューサーの手腕次第でその映画がヒットするかどうかが決まるため、年収も多くの人に見てもらえる映画を作れるかどうかで決まるということです。

テレビプロデューサーの年収

テレビプロデューサーはキー局では平均年収が1,500万円程度、制作会社では500万円程度と大きく差があるのが現状です。

そのため収入を考えるならまずキー局に入社し、ADとして下積みを経験してからディレクター、プロデューサーへと昇格していく必要があります。

おおまかに10年程度の期間を要するでしょう。

年収をアップするには視聴率の高い番組を複数同時進行で制作しなければならないため、人気のあるタレントへの出演交渉や実力のある放送作家にオファーを行うためなどの人脈作りを下積み時代にしっかりと行っておくのが望ましいと言えます。

アニメプロデューサーの年収

アニメプロデューサーはアニメ制作会社に勤務する場合からフリーランスまでさまざまな労働形態で働いているため年収もさまざまですが、有名アニメ制作会社の場合平均給与は750万円程度と言われています。

アニメの制作進行を行う部門のトップと言える立場のため、収入を増やすには制作進行、制作デスク、アニメプロデューサーと昇格していく必要があるのです。

またアニメプロデューサーの重要な仕事として資金繰りがあります。

テレビアニメを1話分作るのにはおよそ1,500万円程度の予算がかかりますが、1クール(13話)作るとなると約2億5000万円程度の資金を調達し、さらに利益を生み出さなければなりません。

予算オーバーで利益が出なければアニメプロデューサーとしての実績にはつながらないため、予算管理能力とスポンサーと良好な関係を保つためのコミュニケーション能力が高い人は収入が少しずつアップしていくでしょう。

音楽プロデューサーの年収

音楽プロデューサーはレコード会社に所属している場合、平均年収が400万円~500万円程度と言われますがフリーランスでヒット曲をたくさん生み出している有名プロデューサーともなると、数億円規模のお金が年収として入ってきます。

収入を増やすにはアシスタントとして入社後音楽制作の現場で経験を積んで音楽プロデューサーへと昇格し、その後もできるだけ多くの楽曲制作を行うことが必要です。

ヒット曲を生み出すことができれば作詞作曲の権利収入やカラオケの二次使用料が入り、ゲームやアニメ、映画などの音楽制作依頼と仕事の幅を広げていくことができます。

時代のニーズに合った作品を作り続けることが、年収アップへの道と言えるでしょう。

雇用形態による年収の違いについて

プロデューサーの雇用形態には正社員、派遣社員、アルバイト・パートなどがありますが、それぞれ年収がどのくらい異なるのかを見てみましょう。

正社員の場合

正社員のプロデューサーの場合、平均年収は500万円程度と言われます。

賞与が出るだけではなく、福利厚生も充実しているため安定した生活を望むなら正社員のプロデューサーを目指すのがよいでしょう。

派遣社員の場合

派遣社員のプロデューサーの場合、短期で雇用される場合が多く時給1600円ほどのため、年収だと300万円程度となります。

派遣会社の福利厚生はありますが、プロジェクトが終われば契約は終了となり、賞与もないためあまり安定した生活には結びつかないでしょう。

アルバイト・パートの場合

アルバイト・パートの平均時給は1000円ほどで、年収だと200万円程度です。

あまり良い待遇とは言えないので、経験を積んで正社員を目指すのが得策でしょう。

プロデューサーが年収アップのためにできることとは?

まず職種では音楽プロデューサー、映画プロデューサーが高収入を目指すことができ、雇用形態では正社員で働き、実力がついてきたらフリーランスとなるのが年収アップへの近道でしょう。

そして一見華やかなエンタメ業界で派手に仕事をしているように見えても、意外と泥臭い営業努力や根回しをコツコツと続けられる人が成功する職種とも言えます。

そのため高い年収を目指すならそれに見合った努力をすると覚悟を決め、さまざまな人を巻き込むリーダーシップを身に着け、職種や立場の異なる人たちとも適切にコミュニケーションを取って仕事を前向きに進めるよう心がけましょう。

プロデューサーが仕事をするには多くの経験や苦労が伴いますが、最終的に作り上げた作品が多くの人を楽しませ、喜ばせることができさえすれば必ず年収という形で跳ね返ってきます。

激務ではありますがやりがいもあり、大きく稼げる可能性を秘めているのがプロデューサーという仕事です。

ぜひ覚悟を決めて転職し、プロデューサーへの道を切り開いてみてください。

プロデューサーへの転職を考えているなら、「エンタメ人」!

プロデューサーへの転職を考えているなら、転職エージェント「エンタメ人」にご相談ください。

「エンタメ人」は、キャリアアドバイザーにはエンタメ業界経験者が多数在籍している、エンタメ特化・転職支援サービスです。現状の相談をしたり、将来の展望を一緒に考えたり、選考へのアドバイスをもらったり、とキャリア関連の相談が無料で行えます。

また『エンタメ人』では、ここにしかない非公開求人や高待遇案件を多数掲載しています。運営会社である株式会社エイスリーは、タレントなどのキャスティング事業を行っており、エンタメ業界の各社と太いつながりがあります。そのため、業界とのつながりを通じた特別案件のご紹介が可能となっています。

そして、専門アドバイザーだからこそ可能な徹底したサポートにより、書類選考・面接対策で内定獲得率をアップさせていきます。登録から内定まで最短2週間でのスピード転職も実現可能です。

ぜひお気軽にご相談ください!

※平均年収などの情報は、執筆当時のIndeedの平均値や当社顧客データベース情報に基づきます