今話題のクリエイター交流会とは?参加するメリットや注意点を紹介
この記事の監修者
番組制作会社に新卒入社後、リサーチ会社に転職。
長年、テレビ番組などで扱う情報や映像などのリサーチャーとして勤務。
働く中で、エンタメ業界で人材が流動的なのを目の当たりにしたことをきっかけに、
エンタメ業界で働きたい方・業界内の転職を考えている方の転職サポートをしております。
目次
クリエイター交流会とは仕事につながる出会いの場
同業種異業種とわず普段出会わないクリエイターとの人脈が作れる
フリーランスで活動するクリエイターは、打ち合わせや撮影などの仕事で外出することを除きひとりで黙々と作業していることが多いと思います。
まして、異業種だけでなく同業種の人とも関わる機会が圧倒的に少ないのではないでしょうか。
チームに属したりや制作会社に勤めている人であれば、同僚や先輩、後輩など、同じ仕事に関わるさまざまな立場、職種の人との親交を深めながら情報交換が可能ですが、フリーランスの場合そうはいきません。
これはつまり、新たな仕事につながるきっかけも圧倒的に少ないということを意味しているため、フリーランスの場合は自ら行動を起こしてチャンスを掴みに行く必要があります。
そこで活用されるのが、クリエイター交流会です。
クリエイター交流会にも、その業界に関する幅広い人が参加するものや、特定の業種の人だけが参加するもの、異業種交流を目的としたものなど、実にさまざまですが、目的に合わせて参加することで普段出会わないクリエイターとの人脈を作ることができます。
仕事の苦労話や相談事を共有し合える
ひとりで黙々と仕事をしていると、どうしても情報が偏ったりモチベーションが維持できないということが発生します。そこで、たまには同業者の意見や悩み、今後の展望を聞くことでモチベーションにつながるだけでなく、自分の進むべき道についての光明になることもあるのです。
こうして、別の立場からの意見に触れることで自分の仕事を見つめ直して改善につながる刺激となります。
また、交流会では発注者側の人や、納品物のチェックをする人、営業担当の人などと話すこともあるでしょう。
別のポジションで作品に関わっている人の業務内容や考えを知ることで、納品時に気をつけることやアクションの仕方などに対する気付きをを得ることもできるのです。
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クリエイター交流会の事例
①フリーランスと企業のマッチングイベント
フリーランスと企業をマッチングする会社などが主催するイベントです。
ゲストに現役で活躍している有名フリーランスを招いてのトークイベントやセミナー、懇親会が開催されています。
登録会員向けだけでなく参加無料の場合もあり、企業としては新しいフリーランス人材の確保を目的としていることが多いようです。
②オリエンテーション交流会やセミナー
地域で活動する中小企業家同友会などが主催しているイベントです。
その同好会への入会を検討中の中小企業経営者向けではありますが、フリーランスを含む自営業者や個人事業主の参加も可能です。
同友会の説明やグループセッション、懇親会などが催されるため、地域に根ざした異業種間での人脈が広がりやすいという特徴があります。
③有料会員制のオンラインサロンのイベント
著名人などによるWeb上の会員制コミュニティ、オンラインサロンが主催するイベントです。
入会者向けに開催されるイベントやオフ会、勉強会、合宿などに参加するというものもあります。
主宰者に興味を持って集まったもの同士のため、参加者同士は非常に意気投合しやすいのが特徴です。
④フリーランス向けの交流イベント
SNSなどで人気となったインフルエンサー的なクリエイター主催のイベントで、ファンやフォロワーが参加するのものです。
ただのファンミーティングもあれば、技術交流会のようなものまで内容さまざまあり、自分の立場にあったイベントを選びましょう。
主催者の人となりもしっかりと判断して参加することも重要です。
⑤「朝カフェ」や「読書会」など
フリーランスだけでなくサラリーマンやOLなど、誰でも自由に参加できるイベントです。
カフェでお茶を片手に自由に談笑するものから、「おすすめの本の紹介」「英会話」といった特定のテーマなどもあります。
「交流会」という形式張ったものではなく、あくまで気楽に集まることでガツガツせずに新しい人脈を広げられるのが特徴です。
クリエイター交流会はフリーランスにとって有益
交流会がフリーランスに最適な理由
前述の通り、新たな出会いを目的として非常に有益なクリエイター交流会。
参加することで、直接仕事に繋がらなかったとして別の交流会へに参加するきっかけになるだけでなく、他の分野の人を紹介してもらうことで仕事の縁ができることもあります。
個人的に新しい仕事を相談されたとき、交流会で協力できそうな人と繋がっていればそのチャンスを逃すこともないでしょう。
お互い顔見知りとなっていることで「交流会のとき印象よかったから相談してみたら?」という後押しを、知らないところでしてもらえる可能性も出てきます。
新しい仕事をもらえる可能性がある
人脈が広がるということは、仕事に直結する可能性も出てくるということです。
そのため、積極的に交流会で営業する人が多いのも事実。
こうした場を有効活用して自分のスキルや実績をアピールし、新たな分野への足がかりにすることもできます。
人脈が広がることでチャンスも大きく広がっていき、新たな仕事へと発展するきっかけにしていくことができるのです。
クリエイター交流会におけるおすすめの行動
①情報の新しい名刺を持参する
会社員と違って、WEB上で活動するフリーランスは名刺を持っていないという人が一定数いるかと思いますが、対面した相手に自分を知ってもらうためにも名刺はとても重要なツールです。
特に交流会においては、多くの相手に自分のことを知ってもらうことが大きな目的のひとつとなるため、できるだけたくさんの人と名刺交換をすることが今後につながる大きな一手となります。
名刺のデザインも相手の印象に残るようなものにしておき、名前や職種、連絡先や屋号だけでなく、SNSやWEBサイト、ポートフォリオへ手軽にアクセスできるようにQRコードなどを記載しておくといいでしょう。
そのため、SNSの内容やポートフォリオの情報更新は事前にしておくことも重要です。
こうしてひとまず社交辞令でも面識を作っておくことで、後日突然声をかけてもらえるかもしれません。
もちろん、必ずしも仕事につながったり連絡を取り合ったりするわけではありませんが、積極的なコミュニケーションや自分を覚えてもらう、多くの人に知ってもらうアプローチは大切です。
もらった名刺も紛失しないよう、きっちり保管しておくこともお忘れなく。
②ポートフォリオを見せられるようにしておく
先ほども少し触れたポートフォリオ。つまり制作実績のことです。これをすぐ見せられる状態にしておくことはとても大切になります。
なぜなら、相手はあなたのことを何も知りません。
名刺に書いてある肩書きの真偽を確認できないのです。
そこであなたの実績やスキルをすぐ提示できる状態にしておくことでその疑いを晴らすことができるばかりか「これなら依頼したい!」と思ってもらえるチャンスにつながります。
手に収まるフライヤーなどにまとめられるならそれでいいでしょうし、そうでなければ名刺に添えてURLからアクセスして確認してもらうことで挨拶時の話題作りにもなって印象を残すこともできるため一石二鳥です。
また掲載しているポートフォリオも古いものばかりでは印象が悪いので、常に更新しておくようにしましょう。
③事前にSNSの内容を整理しておく
SNSのアカウントのチェックも忘れないようにしましょう。
仕事に特化しているとしても、業務の機密事項や規約違反のようなことを発信していると信用を失いますし、私生活も織り交ぜている場合は愚痴や悪口をたくさん発信していると印象が良くありません。
交流会に参加する前に不要な投稿を整理したり、そもそも仕事用にアカウントを分けたり、名刺交換した相手に届けたい内容をメインで投稿したりするようにする方が良いでしょう。
④交流会に参加する目的を明確にしておく
「交流会に参加しても何も収穫がない」と言う人がいるのも事実です。
ただ交流会をパーティとして捉えて楽しんだだけなのであれば、こうした可能性は高くなるでしょう。
しかし、目的を明確にして参加しているのなら、そういうことはないはずです。
今後来るかもしれないチャンスへの布石にしたり、情報交換をしたり、スキルアップのためのアドバイスをもらうことなど、しっかりとした目的を持ってコミュニケーションを取っていくようにしましょう。
目的とは具体的に「こういう仕事の人とこういう話をする」といったくらいで大丈夫です。
それだけでもその日の行動は大きく変わって来ると思います。
もちろん計画通りに交流できるわけではありませんが、それでも目的を明確にしておくことで、限られた時間内でも有益で充実した交流ができるのです。
⑤交流会が終わったあともしっかり連絡する
交流会にもよりますが、参加者が大多数の場合は名刺交換したとしても、はっきりと記憶に残っていないケースがあります。
そのため、交流会の後は音沙汰がなくなり、ただ名刺を交換しただけで終わってしまいます。
こうした事態を避けるために、交流会の後や交流会で話しているときにメールやLINE、SNSのフォローやDMなどで自分を印象付けることが効果的です。
その上で、翌日などに「○○交流会での名刺交換の御礼」といった件名で「ゆっくりお話する時間がなくて残念だった。また改めてゆっくりお話をお伺いしたい」といった内容のメールを送るとなお良いでしょう。
これによって、今後も継続的に関係を持ちたいんだという意思表示にもなりますし、新しいビジネスにつながる可能性が高くなります。
また、連絡する際は交流会のときに話した内容や、自分の容姿、仕事内容など特徴的に捉えてもらっているような内容を添えると、相手も誰から連絡が来たかわかりやすいと思います。
言葉遣いやビジネスマナーには細心の注意を払い、好印象を持たれるような内容にするよう心がけましょう。
参加する交流会を厳選する
フリーランスが参加できるクリエイター交流会は、全国でたくさん開催されています。
土日だけでなく、平日昼間にも普通にやっているのがフリーランスという業態が影響しているのでしょう。
そのため、あるだけ参加していたのは何も手につかないことになってしまうので交流会の趣旨をしっかり下調べして取捨選択して参加するようことが大切です。
時間だけでなく交通費や体力、ものによっては参加費用。
そしてなにより、多くの人と交流することから精神力も必要とするのが交流会です。
少しでも自分にとってプラスになると思える交流会に参加するように心がけましょう。
あまり考えずに油断して参加していると、モチベーションが低い参加者の集まりならつられてテンションが下がる可能性もありますし、なにより思わぬトラブルに巻き込まれる可能性もあります。
どのようなトラブルがあるのか、次の項目でご説明していきましょう。
詐欺や悪徳商法の可能性も……見極めるポイント
①主催者や主催団体の身分が明かされているか
交流会はさまざまな人たちが仕事や人脈を求めて集まる場所です。
つまり、そうした人たちをカモにしたい人たちも集まって来る可能性もあることを理解しておきましょう。
周りの大半がグルになって詐欺まがいの内容を押し付けてきたり、勧誘されたりすることが少なくないのです。
そのため、悪質な交流会かどうかを判断するポイントのひとつが主催者や主催団体の身元がしっかり明記されているかどうかを確認するようにしてください。
交流会を開催することに資格は不要ですし、個人でもグループ(団体)でも主催できます。
そのため実態がない団体が主催だったり、初めからマルチ商法を目的としている交流会もあるのです。
参加する前に、まずは主催者についての情報を集めてみましょう。
活動内容や団体の経歴、連絡先が実在のものなのかを確認してみください。
②目的や参加条件などの基本ルールが決まっているか
フリーランスになったばかりの人はまだまだそういう世界に疎い場合が多く、ネットワークビジネスやマルチ商法の被害にあう可能性高くなります。
大学生が陥りやすいのと同じ構図と思ってください。
そのため、交流会の規約として「宗教の勧誘や高額商品の販売目的の場合は参加禁止」とうたっているかどうかのチェックは有効です。
開催目的まで明確にしている場合などは、安心できますね。
③口コミや実績をチェックする
もちろん単発不定期開催のイベントもあるものの、過去に何度か開催した実績がある方が安心して参加できるのではないでしょうか。
特にSNSを多用するクリエイターであれば、参加した交流会の様子や感想、口コミが投稿されている場合も多いため、参考にしてみるのも良いでしょう。
④勧誘目的の人がいるのは仕方ない
ここまでいろいろと話をしてきましたが、交流会に勧誘目的の人がいることは仕方のないことです。
ひとりそういう人が混ざっていたからといって、その交流会自体が悪質ということではありません。
また、悪質ではなく真っ当な仕事として保険や税理士などが参加している場合は、話題として相談した契約の話を発展させるべく、後日勧誘の電話や連絡が来ることがあるので、その気がない場合はしっかりと断ることがお互いのためにもいいでしょう。
クリエイター交流会の情報は入手方法
知り合いのクリエイターからの紹介
懇意にしている同業者やクリエイターから「今度交流会に行くのだが同席しないか」というお話をもらうことは珍しくありません。
その人のことが信用できるのであれば、一度参加してみるのもいいのではないでしょうか。
全く知らない人の会に参加するよりは、味方がいる方が安心できます。
初めて参加する場合などは、そういうチャンスを生かしてみるのもおすすめです。
交流会情報サイトで調べる
知り合いから紹介されることが少ない場合は、自分で探してみるのもひとつの手段といえます。
その方法としておすすめなのが、交流会情報サイトです。
交流会の情報をまとめたサイトなので、参加したい交流会を探してみてはいかがでしょうか。
例えば、交流会だけでなく勉強会やセミナーなどもチェックできるEvent Forceや、交流会の情報はもちろんフリーランスやフリーランスを目指す人同士でコミュニティを形成できるHome Workers Community。
フリーランスがオンラインで仕事を受注できるクラウドソーシング的なサービスと合わせて、交流会や勉強会、セミナー情報も確認できるTHE LANCERなどがあります。
ぜひ一度、覗いてみてはいかがでしょうか。
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