音楽業界の重要な職種「プロモーター」とは? 求められるスキル3種とアピール方法
目次
プロモーターとは宣伝を行う人のこと
プロモーターという職種を聞いたことがあるでしょうか。プロモーターとは、文字通り「プロモーションを担当する人」のことです。
多くの業界でプロモーション担当者はマーケターと呼ばれるのですが、特に音楽業界に関係するプロモーション担当者は「プロモーター」と呼ばれることが多くあります。
この記事ではそんなプロモーターについて、仕事内容や求められるスキルなどを解説していきます。
消費者が求めていることを伝達する役割を担う
プロモーターは「宣伝すること」を大きな業務の軸としています。消費者と生産者の間にある情報格差を埋めることで、消費者の購買を促す役割をもっています。
そのように聞くと難しく感じるかもしれませんが、実際は簡単なことです。
例えば、あるアーティストが好きな消費者がいたとします。しかしその人は、何も情報がなければ新しいアルバムが販売されても買い逃してしまうかもしれません。
その消費者は、好きなアーティストに関する情報を求めています。消費者が求める情報を適切に伝達し、それによって購買してもらうことがプロモーターの仕事の基本です。
業界によって具体的な仕事内容は異なる
プロモーターの仕事は、「適切な情報を伝え消費者に行動してもらうこと」です。言葉にして理解するのは簡単ですが、実際にそれを実行するのは難しいものです。
そのため、プロモーターは業界ごとに専門分野に特化しており、それぞれ業務内容が異なっています。
次項では、プロモーターの種類について見ていきましょう。
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業界ごとのプロモーターの種類と仕事内容
ひとことで「プロモーター」と言っても、その業務や意味するところはさまざまです。業界やジャンル、何をプロモーションするかによっても仕事内容は異なります。
この項では、代表的なプロモーターの仕事内容を見ていきましょう。
音楽プロモーター|アーティストのプロモーションを担う人
音楽プロモーターはレコード会社に所属し、主に自社のアーティストのメディアプロモーションを担います。アーティストがどのような番組に出演するか、どのようなメディア戦略で売り出すかを決め、出演交渉や営業を行います。
アーティストがどんな存在であるか、消費者にどのようなイメージをもってもらいたいのか、をコンセプトに則って実現していく仕事です。
コンサートプロモーター|イベントのプロモーションを担う人
かつて音楽コンサートやイベントなどを全国各地で行う際、「興行師」と呼ばれる存在が必要不可欠でした。今でもイベントには地域性があり、地域に根差したプロモーションを行わなければイベントを成功させることは難しいのです。
コンサートプロモーターはレコード会社に所属していることもありますが、多くはイベント制作会社に籍を置いています。「こんなイベントを実現したい」という依頼を受け、イベント成功のためにさまざまな手配を行います。
プロモーションだけでなく、会場を押さえたりチケットを販売したりといった実務を行う場合もあります。
また、実力があるプロモーターであれば自身が発起人となってイベントを開催することもあります。
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販促プロモーター|商品のプロモーションを担う人
販促プロモーターはレコード会社に所属しています。自社が販売する楽曲やCDなどの商品を買ってもらうため、店舗イベントなど販促の企画や実行をします。
セールス(営業)の延長にあり、一般的な業界で言うところの「マーケター」とも似た仕事です。
プロモーターの仕事に求められるスキルと面接でのアピール方法
プロモーターの業務はほかの業界にはあまりない仕事であり、かつ消費者に大きな影響を与える魅力的な仕事です。そんなプロモーターを目指すなら、どのようなスキルが求められるのか、アピールの仕方はどのような方法があるのか知っておきましょう。
①企画力
どのタイプのプロモーターになるにせよ、絶対に必要とされ、高水準のスキルとして求められるのが「企画力」です。
消費者が求める情報を届け、プロモーションを成功させるためには、適切な計画と実行をしなければなりません。プロモーターの企画力は、一つの企画の成否に関わるだけでなく、関連事業の命運にも影響を与える重要な能力なのです。
仕事で企画力が試される具体的な場面
ターゲットとなる消費者にはどのような宣伝手法が合致しているのか、どうすれば大きな効果を得られるのかを想定し、適した企画を立案しなければなりません。
例えば音楽プロモーターであれば、アーティストのコンセプトを浸透させるような企画、コンサートプロモーターであれば、ファンが足を運びたくなるようなイベント、
販促プロモーターであれば、思わず商品を購入したくなるような販促企画など、消費者に対して効果のある立案をするために求められます。
面接でのアピール方法
現在の業務で、何かしらのイベントや企画の立案に携わった経験を話せると効果的です。もし企画立案の経験がないなら、自分からの発信で何かを提案し、チームや会社に影響を与えた経験で代用することも可能です。
重要なのは、現状を理解し問題点や不足点に気づいたこと、その問題点を解消するために「こうあれば良い」という想定をしたこと、実際に企画を形にしたこと、そして結果の振り返りです。
企画の成否に関わらず、結果をもたらした原因を深く探り、次に活かせるような振り返りを行っていることは特にアピールしておきたいポイントです。
企画立案は、「プロモーターの肝」とも言える業務です。そのため、何かを一から立案した経験が一切ない状態で、いきなりプロモーターに採用されるのは困難です。企画力は忘れずにアピールするようにしましょう。
②コミュニケーション能力
プロモーターは、さまざまな部署やステークホルダーと交渉・折衝を行う必要があります。加えて、自分が立案した企画を説明して承認してもらわなければなりません。そのため、高いコミュニケーション能力が求められます。
仕事でコミュニケーション能力が試される具体的な場面
音楽プロモーターであれば、アーティストと対話してやりたいことを引き出す必要があります。音楽プロデューサーとコンセプトのすり合わせも行います。各種メディアとの出演交渉や営業での売り込みも行わなければなりません。
コンサートプロモーターであれば、イベント会場の確保、スタッフの手配、チケット販売、会場の設営、当日の会場警備などを手配・依頼し、イベント全体の進行管理も行わなければなりません。
販促プロモーターであれば、プロデューサーや制作関係者から楽曲や商品についての知識・魅力をインプットしてもらい、それらの情報を元に販売店の担当者と販促について交渉しなければなりません。
このように、それぞれのプロモーターごとにあらゆる場面でコミュニケーションが必要となります。
面接でのアピール方法
「コミュニケーション能力があること」を面接の場でアピールする必要はありません。
なぜなら面接はコミュニケーションそのものであり、面接全体を通してコミュニケーション能力の有無が伝わってしまうからです。
ただし、交渉力や折衝力があることはアピールしても良いでしょう。交渉事を担当した経験や折衝する際に心がけていることなどを、過去のエピソードと共に伝えてみてください。
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③主役を引き立てる力
プロモーターは、決して表舞台に立つ主役ではありません。裏方に徹し、いかに主役たちを盛り立てるか、そのために心血を注ぐ仕事です。主役たちにもっとも輝いてもらうにはどうすれば良いかを、探し出す力が必要となります。
仕事で主役を引き立てる力が試される具体的な場面
アーティストや商品の良い面・悪い面をすべて含めて深く理解し、そのうえで魅力を引き出す企画に活かさなければなりません。
音楽プロモーターであれば、アーティストの魅力を最大限に活かせるメディアへ出演してもらうことであり、コンサートプロモーターであれば、ファンがアーティストに求める、こんなアーティストを見たかった、と思える姿を表現できるイベントにすること、販促プロモーターであれば、商品の良さを引き出せる販促企画にすることです。
面接でのアピール方法
「自分が、自分が」と前面に出て賞賛を浴びたいタイプだと、プロモーターは難しいかもしれません。あくまで主役は自分ではなく、アーティストや商品だからです。
そのため、自分を売り込む必要がある面接の場で、もっともアピールが難しいのがこの能力なのです。ですが、裏方に徹する力があることと、自己アピールができないことは違います。
同僚・上司・部下など誰でも良いので、業務上でサポートした経験を話すようにしましょう。どのような想定の元、どんなサポートをしたのか、その結果サポートされた人はどうなったのか、自分ではどう思ったのか、という点まで話せると効果的にアピールできます。
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