【e-スポーツ関連の仕事とは?】職種や仕事内容について解説!

この記事の監修者

非公開: 荻原
非公開: 荻原キャリアアドバイザー

大学では、2Dアニメーションの他にMaya、3DMAX等3DCG技術、制作進行等を学修。
大学卒業後、大手映像制作会社にてプロデューサーとして企画、面接、キャスティング、予算管理からディレクションまで幅広い業務に携わる。

プロデューサーとしての経験を活かし、他とは違う一歩進んだ支援を実施いたします

e-スポーツとは?

一般社団法人日本e-スポーツ連合オフィシャルサイトによると、eスポーツとは「エレクトロニック・スポーツ」の略で、広義には電子機器を用いて行う娯楽、競技、スポーツ全般を指す言葉であり、コンピューターゲーム、ビデオゲームを使った対戦をスポーツ競技として捉える際の名称と定義づけられています。

1980年代にテレビゲームが誕生してから、1990年代に欧米でゲーマーのプロ化が進み、2000年にe-スポーツという言葉が誕生したという歴史があるのです。

現在、経済産業省と一般社団法人日本e-スポーツ連合が、連携してさらなるe-スポーツの市場規模の拡大や多面的な発展に取り組んでいます。

 

\今なら/
「年収を上げるための教科書〜エンタメ業界編」をプレゼント!

【e-スポーツ関連の仕事】職種について

e-スポーツとは何かをご理解いただいたところで、e-スポーツ関連の職種とその仕事内容について説明します。

e-スポーツ選手(プロゲーマー):ゲーム世界のアスリート!

e-スポーツ選手とはプロのe-スポーツチームに所属して大会に出場し、その技能を競い合って好成績を残すのが仕事です。

ゲームの世界で活躍するアスリートともいえるe-スポーツ選手が、主にプレイするゲームの主なジャンルは次の通りです。

・FPS(ファーストパーソンシューティングゲーム)
・RTS(リアルタイムストラテジー)
・マルチオンライン(MOBA)
・スポーツゲーム
・格闘ゲーム
・オンラインカードゲーム(OCG)
・パズル

これらのジャンルは自分でプレイするだけではなく、見ても楽しめるのが特徴的と言えます。

e-スポーツ選手の仕事は大会に出場して勝利を目指すこと

e-スポーツ選手として一番主となる仕事が、大会で活躍することです。
国内大会で実力を磨き、世界大会に進出して好成績を収めることができれば、トッププレイヤーになれる可能性もあります。

スポンサー企業の広報活動も担う

e-スポーツチームには、さまざまなジャンルの企業スポンサーがつくことがあります。
ユニフォームなどに、その企業スポンサーのロゴを入れて知名度アップに貢献することはもちろん、その企業スポンサーが売りたい商品や、サービスの広報活動を依頼されて行うことがあります。

インターネット配信

e-スポーツ選手としてのスキルを活かし、YouTubeなどでゲームや技の解説を行うという仕事もあります。
e-スポーツ選手としての知名度があがり、ファンがたくさんつくのもメリットと合わせて広告収入なども得ることができるでしょう。

監督・コーチ:e-スポーツ選手の引退後

多くのe-スポーツチームには、e-スポーツ選手の活躍をサポートする監督やコーチが存在します。
e-スポーツ選手としての経歴を経て、監督やコーチとなる場合がほとんどです。
チームを勝利に導くため、客観的な目線でe-スポーツ選手へのアドバイスを行ったり、選手が練習や大会に専念できるよう環境を整えたりするのが主な仕事だと言えるでしょう。

時には選手の生活面や精神面を支えるなど、縁の下の力持ちといった役割を果たしています。

アナリスト:e-スポーツのブレイン役

自分の所属するe-スポーツチームのため、そのゲームタイトルに関する情報を収集し、対戦チームの選択するキャラクターや、用いる戦略を収集データに基づき分析し、コーチや選手に共有して勝利へとつなげる仕事です。

より精度の高い戦略を作り上げるため、選手のクセや行動、テクニック、戦術的傾向、長所、短所などさまざまなデータを蓄積し、行動分析をすることも少なくありません。

目立つ仕事ではありませんが、e-スポーツチームの盛衰に大きな影響力を持つのがアナリストだと言えるでしょう。

実況者(ストリーマー):観客を盛り上げる役割

インターネットを用いて、e-スポーツチームが大会で戦う姿を視聴者にわかりやすく実況したり、試合を盛り上げたりする仕事です。

実況者がいなければ、e-スポーツ選手がどれだけテクニックを駆使したスーパープレイを観客に見せたとしても、ライトユーザーには伝わりにくいでしょう。

観客がよりe-スポーツを見て楽しめるように配慮しながら、自分らしい言葉でe-スポーツの良さを伝え続けるのが、実況者の仕事の醍醐味と言えるでしょう。

イベント運営者:e-スポーツの裏方

e-スポーツの大会を企画・運営し、会場作りや配信をサポートするのが、イベント運営者の仕事です。

会場のレンタル、広報活動、出演者のキャスティング、スポンサーとの諸々の契約や同意書の作成、配信画面の構成、配信のカメラワークなど、多方面の人を巻き込みながらイベントが開催できるように仕向けていきます。

高いコミュニケーションスキル、海外のスタッフや選手ともやりとりできる語学力など求められるスキルが大きいのがイベント運営者なのです。

e-スポーツライター:文章力でe-スポーツを盛り上げる

e-スポーツライターは、eスポーツの最新ニュース、大会レポート、選手へのインタビュー記事、コラムなどを執筆し、e-スポーツの良さやおもしろさを文章で伝える仕事です。

Web媒体での仕事が多く、専属ライターとして仕事をするよりは1記事単位で契約を結び執筆するライターが多いでしょう。

ゲームへの造詣の深さや文章力、仕事を獲得するために自ら営業をする積極性などが求められます。

【e-スポーツ業界】仕事の現状と課題について

転職者にとってはe-スポーツ関連の職種だけではなく、業界の現状と今後の課題についても興味があるところではないでしょうか。

e-スポーツ業界の現状と今後の課題をそれぞれ説明します。

e-スポーツ業界の現状とは?

世界では既に大きく盛り上がっているe-スポーツ業界ですが、日本では2018年が「e-スポーツ元年」と呼ばれ、市場規模が約48億円となりました。

世界の市場規模1,000億円と比較すると、まだ日本のe-スポーツ業界は発展途上と言わざるを得ない状況ですが、ゲーム市場全体では日本は世界第3位であること、ゲーム人口全体に占めるe-スポーツファンの割合が増加する可能性があることから、今後の成長が期待できると見なされています。

e-スポーツ業界の課題とは?

日本のe-スポーツ業界の発展の壁になっていると見なされているのが法律の問題です。

大会賞金に関わる景品表示法については、消費者庁の見解に基づいてプロライセンス制度などを通じ、仕事の報酬として適法に高額賞金を提供できることが確認できました。

しかし風俗営業法の壁がまだ立ちはだかっています。

風俗営業法ではお金を支払ってゲームを遊ばせる場は全てゲームセンターとして見なされ、そこに設置できるのが、アーケードゲームのみで家庭用ゲームは許可されていないのです。

そのため業界を発展させるためには、テレビゲームを例えばビリヤードのようにスポーツとして認知してもらうことで、風俗営業法を適用されないようにすることなどが考えられているのです。

他にもe-スポーツ業界を発展させるためのさまざまな法整備は急務とされ、e-スポーツを行うための環境を少しずつ整える方向性で業界全体が動いています。

【e-スポーツ業界】仕事をする上で、今後求められる人材とは?

e-スポーツ業界の現状と課題についてご理解いただいたところで、今後e-スポーツ業界で求められる人材とはどのような人なのでしょうか。

5つご紹介します。

①マーケティング・コンサルティングの経験者

e-スポーツは大会の開催、チーム運営などでも単体での収益化がまだ難しく、スポンサー収入がなければ存続するのが難しい状態です。

e-スポーツを日本で大きく発展させるためにも、e-スポーツ業界に合った新しいビジネスモデルを構築し、より集客につなげられる人材が求められています。

②語学力

e-スポーツのメジャータイトルはほぼ海外のタイトルであること、海外の方がビジネスとして市場が発展していることなどから語学力のある人材が必要とされるのです。

③発信力

日本ではまだe-スポーツ自体に対する認知度が低いため、より多くの人にe-スポーツの良さや楽しさを理解してもらうための発信力がある人材が求められています。

④イベント運営経験

e-スポーツに関連する仕事はたくさんあっても、やはりメインはe-スポーツの大会を開催することのため他の業界でも何かイベントを企画・運営した経験がある人材は重宝されるのです。

⑤シニア人材

e-スポーツを高齢者の方にも楽しんでもらうため、各施設に新しいレクリエーションとしてeスポーツを紹介するシニア人材が求められています。

入所者の体調に合わせたゲーム紹介やプレイ補助を行うため、コミュニケーション能力の高さが必須です。

e-スポーツ業界に転職したいならエンタメ人へ!

『エンタメ人』は、キャリアアドバイザーにはエンタメ業界経験者が多数在籍している、エンタメ特化・転職支援サービスです。

現状の相談をしたり、将来の展望を一緒に考えたり、選考へのアドバイスをもらったりといったキャリア関連の相談が無料で行えます。

e-スポーツ業界で仕事を見つけたいという転職志望者の方には、仕事の内容が具体的にイメージできるよう、また入社後にミスマッチを起こすことのないようサポートします。

e-スポーツ業界で自分の能力を最大限に発揮したい方は、ぜひ『エンタメ人』までお気軽にご相談ください!

バナー