放送作家になるには?適性から必要なスキルまで詳しく解説
この記事の監修者
番組制作会社に新卒入社後、リサーチ会社に転職。
長年、テレビ番組などで扱う情報や映像などのリサーチャーとして勤務。
働く中で、エンタメ業界で人材が流動的なのを目の当たりにしたことをきっかけに、
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目次
放送作家になるには?さまざまな目指し方がある
放送作家は、100人の志望者がいれば100通りの目指し方があるとされ、放送作家になりやすいルートはあっても、必ずなれるという方法は存在しません。放送作家になるために必須の資格や免許もないため、実力主義の世界といえるでしょう。
今まで放送作家になった人が、どのような経緯で放送作家に就いたのかについて、6つご紹介します。
①放送作家養成コースのある専門学校で学ぶ
放送やマスコミ関連の専門学校では、放送作家養成コースを設けている場合があります。放送作家養成コースでは、番組制作、演出、企画の出し方、台本の基礎的な書き方などについて学ぶことができ、文章力や構成力を鍛えることができるでしょう。
また、芸能事務所や、放送作家が所属する事務所が経営している養成スクールも存在し、ここで人脈を作って少しずつ仕事をするようになったり、制作会社のアルバイトを紹介されて才能を見出されたりといったケースもあります。
学校によっては、有名なプロデューサーや放送作家から、直接教えてもらえるチャンスもあるため、専門学校を選ぶ際は講師や授業内容も事前にチェックしておくことが大切です。
②テレビ局やテレビ制作会社に入社する
テレビ局や、テレビ制作会社に入社すると、専門学校では感じられない現場での仕事内容や、空気を体感することができます。業務内容は、企画・制作・進行・撮影・CG制作・音響制作・スタジオ貸しなどですが、どの仕事も放送作家になるためには大切な経験となるでしょう。
③放送作家事務所に入る
放送作家の事務所は、首都圏を中心に全国に存在します。放送作家事務所では、放送作家志望者から送付される、履歴書や企画書で書類審査を行い、面接をして可能性が見出せれば、採用を行っています。狭き門とはいえますが、放送作家を本気で目指しているなら、一度は挑戦してみるのもよいでしょう。
また、放送作家事務所では、放送作家を目指す人向けのセミナーを開催している場合があるため、このような場で勉強するのも良い方法です。
④放送作家に弟子入りする
現役で活躍する、プロの放送作家に弟子入りするという方法もあります。しかし、ほとんど門前払いで、仮に弟子入りできたとしても下働きであるため、ほぼ無償で仕事をすることになるようです。
⑤ラジオのはがき職人から放送作家になる
はがき職人とは、ラジオを中心とした特定の番組に、優秀なネタはがきやセンスの良いイラスト入りのはがきを数多く投稿し、出演者だけではなく、視聴者にも名前を知られた常連投稿者のことを指します。
過去には、ラジオ番組のはがき職人として熱心に投稿をし続け、面白いアイデアだと番組スタッフから認められて声がかかり、そのまま放送作家になった人もいます。ネタやアイデアに自信があるなら、自分に合った番組ではがき職人としての活動を始めるのも良いでしょう。
⑥芸人から放送作家へ転身する
芸人として活動をしていて、裏方である放送作家に転身する人がいます。すでに業界に人脈があり、番組制作への理解度も高いため、スムーズに放送作家として活躍できることが多いようです。
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放送作家の適性がある人の特徴
放送作家に適性がある人は、どのような特徴を持っているのでしょうか。3つご紹介します。
テレビ・ラジオが好きな人
放送作家として現役で活躍している人達は、とにかくテレビ・ラジオが大好きです。テレビ・ラジオを好きだという気持ちが、仕事に対する高いモチベーションを維持させ、たくさんの企画やアイデアを、世の中に送り出す原動力になっています。
また、せっかく企画やアイデアを思いついても、プロデューサーやディレクターの意向と合致しなければ受け入れてはもらえません。しかし、そのような場合でもテレビ・ラジオが好きであれば、より良いものに作り直したいと前向きに捉えることができます。
このように、精神的にも体力的にもハードワークと言える放送作家ですが、テレビ・ラジオが好きで、多くの人を楽しませたいという気持ちが根底にある人は、長く仕事を続けていけるでしょう。
企画力・表現力がある人
テレビ番組・ラジオ番組は、その時代に受け入れられてヒットしたとしても、ずっと同じことをしていたのではいつか飽きられてしまいます。なぜなら視聴者は、常に新しい企画やアイデアに目を惹かれるからです。
そのため、企画を次々と着想し、それをプロデューサーやディレクターといった、周囲の人達に適切に伝えることのできる表現力のある人が、放送作家には向いていると言えるでしょう。
人を楽しませるのが好きな人
そもそも、テレビ番組やラジオ番組は、視聴者を楽しませるためにあるものです。そのため、誰かを喜ばせるために企画を立て、サプライズの演出などを行い、それを実行するために努力できる人は、放送作家に向いています。
放送作家に求められるスキル
放送作家として仕事を続けていく上で、求められるスキルにはどのようなものがあるのでしょうか。3つご紹介します。
アイデアの着想力
放送作家というと、バラエティ番組の構成や演出を担当する人というイメージが強いのですが、実は、ドキュメンタリー番組、音楽番組、深夜番組と、携わる番組の種類は多岐に渡ります。毎日新しい企画で番組が放送される業界の中で、視聴者を広く楽しませることのできるヒット番組を制作するためには、常に新しいアイデアを着想し、企画に落とし込むことが必要なのです。
そのため、放送作家には多彩なアイデアの着想が求められます。どれだけ斬新なアイデアであっても、その時の時代に合っていなければ視聴者に受け入れてもらえません。放送作家は時代の流れを読むために、ジャンルに捉われず多方面の情報を収集することが多いでしょう。
そして集めた情報を柔軟な思考で分析し、新たな企画へと生まれ変わらせているのです。
熱心な放送作家ほど仕事中だけではなく、プライベートの時間に至るまで企画の種が落ちていないかアンテナを張り巡らせているといわれています。このような高い着想力を維持するための努力が、放送作家には求められているといえるでしょう。
メンタルの強さ
放送作家がどれだけ努力をして企画を制作したとしても、それが現場のプロデューサーやディレクター、番組のスポンサーに受け入れられなければ、番組として形になることはありません。また、せっかく提出した企画がさまざまな理由で、結局は採用されないといったこともよくあるでしょう。
そのような時でも、放送作家には、落ち込むよりも先に新たなアイデアを出すメンタルの強さが求められます。発想の方向転換を行い、次は採用される企画を提出する必要があるということです。
また、このような経緯で苦労して作り上げた番組が、時には視聴者の支持を得られなかったり、下手をするとインターネットで炎上してしまったりということもあるでしょう。しかし、そこでくじけてしまっては、番組制作がままなりません。
どうしたら視聴者に広く愛される番組に変わっていけるかを、前向きに周囲のスタッフと検討していくのが放送作家の役割です。
放送作家には、物事を常にポジティブに捉え、仕事でうまくいかないことがあったとしても切り替えて次を目指すことのできる強い心が必要だと言えるでしょう。
文章力・プレゼン力
普段何気なく見たり、聴いたりしているテレビ番組やラジオ番組には、全て台本が準備されています。出演者が何気なく発言しているように聴こえても、その1つ1つには、台本の意向が大なり小なり反映されているということです。このように、番組の構成や進行、セリフを支える台本を放送作家が制作するには、文章力が求められます。
台本は、出演者や裏方のスタッフなど、さまざまな人が手に取り、読むことになります。立場の異なるこれらの人たちが、台本の内容に対して同じ認識を持ち、協力して番組制作を進めるためには、放送作家が誰にでもわかりやすい台本を作らなければなりません。
そのため、放送作家として第一線で活躍し続ける人は、必ずと言ってよいほど「どう表現するか」だけではなく、「表現がどう受け取られているか」を意識して台本を制作しています。
また、放送作家のアイデアは、頭で思い描いているだけでは番組にはなりません。番組制作に関わるスタッフに自分の思う企画をプレゼンし、採用してもらう必要があります。そのためには、自分の思うアイデアを魅力的に伝える力=プレゼンテーション能力が重要だと言えるでしょう。
文章力もプレゼンテーション能力も、一朝一夕に身に着くものではなく、数をこなすことが大切だといえますが、放送作家にとっては必須のスキルです。まずはやってみて、失敗しながら改善していくという意識を持ち、積極的に学んでいきましょう。
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