クリエイティブな映画業界の厳しいポイントとは?働き方やキャリアアップについて解説

この記事の監修者

志土地
志土地キャリアアドバイザー

番組制作会社に新卒入社後、リサーチ会社に転職。
長年、テレビ番組などで扱う情報や映像などのリサーチャーとして勤務。
働く中で、エンタメ業界で人材が流動的なのを目の当たりにしたことをきっかけに、
エンタメ業界で働きたい方・業界内の転職を考えている方の転職サポートをしております。

映画業界は厳しいといわれる要因とは?

クリエイティブな業界は、魅力とともに大変さ・厳しさも言われやすいですが、映画業界も例外ではありません。映画業界ならではの厳しさとはなんでしょうか?

企画から完成まで製作期間が長期にわたる

まずは、企画~完成までの期間の長さです。映画にもよりますが、制作に1年以上掛かることが多く、場合によっては、3年以上掛かるケースもあります。

これは撮影期間だけでなく、長い時間をかけておこなわれる企画や、映画監督・出演者のキャスティング・スケジューリングなども含まれ、人気の俳優・女優や、演出家などをキャスティングしたり、撮影のためのスケジュール調整をするためです。

決められたスケジュールで制作を進めていく必要がある

ドラマや番組のように、話数ごとに区切りがあるわけではないので、一度の企画で1つの作品を完結させる必要があります。そして、一度企画が固まって映画制作がスタートすれば、撮影のスケジュールをずらしたり、調整したりすることは非常に難しいため、例えトラブルがあっても、事前に決められたスケジュール通りに制作を進めなければいけないのです。

そのため、企画段階から、実現可能なスケジュール・クオリティの高さ・予算を考えて段取りをしていく必要があります。映画制作の責任者であり、企画に深く関わるプロデューサーは、プロジェクトの責任者として、売上やコストを考えるとともに、現場の感覚も理解していないといけません。

これらの理由から、企画側・制作側ともに大変な仕事だといえるでしょう。

 

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映画業界の働き方とは?厳しい場面などもご紹介

上記のような、大変さがある映画業界ですが、実際の働き方は、どのようになっているのでしょうか?映画業界の働き方の注意点についてお伝えします。

プロジェクトが始まると非常に忙しい

映画業界では、一度映画制作のプロジェクトが始まると、非常に忙しくなります。企画側・制作側はもちろん、プロモーションやグッズ制作なども、スケジュールに合わせて進めなくてはいけないため、ポジションを問わずに非常に忙しくなるのです。

映画作品に関連したグッズは、映画館を運営している興行会社が企画・制作していることが多いですが、映画の企画を行う制作会社と、どのようなグッズを作るのか関連各所と打合せも必要です。

また、プロモーションも、映画のターゲット層に合わせて手法・メッセージを検討する必要がありますし、場合によっては広告代理店などに依頼をすることもありますので、関係各所との折衝が発生します。

映画という1つの作品を放映するために、上記のように、企画~現場まで数多くの人材が必要です。さらにスケジュールが明確に決まっていて動かせないため、映画業界での働き方は大変だと言えるでしょう。

フリーランスは案件がないと収入がない

映画業界のようなクリエイティブな業界は、フリーランスとして活躍している人材がたくさんいます。しかしフリーランスは、プロジェクトごとの契約となることがほとんどのため、案件が無ければ、収入が入らなくなってしまいます。

特に映画では、1つの会社でコンスタントに映画制作を行うことは珍しいので、同じ取引先から案件を貰い続けることは、かなり難易度が高いです。

そのため、常に次の案件を探していく必要があり、一握りの人材を除けばほとんどのフリーランスは、アルバイトや副業を行っています。

 

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映画業界のポジションごとについて、大変なことや厳しい点とは?

映画業界の大変さ・厳しさについてお伝えしてきましたが、ポジションごとに大変な点についてお伝えします。

プロデューサー:業務量の多さ

プロデューサーは上記で説明した通り、企画~制作までの総責任者として、幅広い分野の業務を担当しなければいけません。加えて、関係各所と連絡を取って、スケジュールや業務の進め方・予算・人員などの調整も行います。

クライアントの意見や希望をどうやって叶えるのかを考え、現場に落とし込むための戦略を練ったり、それを現場に落とし込んだディレクションをしたりもするため、企画側・クライアント側だけでなく、制作現場との連携・コミュニケーションも少なくありません。

責任者としての業務量の多さは、プロデューサーという仕事の大変なところといえるでしょう。

AD・ディレクター:拘束時間の長さ

制作現場の指揮を取るディレクターや、そのアシスタントとして現場スタッフとコミュニケーションをとるAD(アシスタントディレクター)は、映画の制作が始まると一気に忙しくなります。

加えて現場では、イレギュラーやトラブルが発生しやすいので、そうなれば制作に掛かる時間は長くなるでしょう。リテイクを繰り返せばそれだけ撮影も長引くので、ADやディレクターは、自然と1日の拘束時間が長くなりやすい傾向があります。

撮影現場では、それぞれの分野の専門職・技術職が集まっているため、方針の違いが出たり、それぞれの拘りがあったりします。そうなれば意見のすり合わせや説得に時間を取る必要が出るため、上記で記載したような理由で拘束時間が長くなりやすいでしょう。

技術職・専門職:撮影期間の忙しさ

映画業界では、カメラマンや音声・サウンドプログラマー・動画クリエイターなど、非常に多くの技術職・専門職のスタッフが活躍しています。こうしたスタッフ達は、一度撮影が始まるとプロデューサーやディレクターの定めたスケジュールで動く必要があるのはもちろんですが、映画監督や女優・俳優などのスケジュールに合わせなければいけません。

そのため撮影期間に入ると非常に忙しく、昼夜関係なく動いていることも珍しくありません。また、ディレクターやプロデューサー・クライアントの意向に合わせて、何度も修正作業をしなければいけない場合も多いので、撮影が終わってからも納期に追われてしまい、非常に忙しいポジションのスタッフも居ます。

映画というクリエイティブな業界の中でも、作品のクオリティに直接影響を与える責任とやりがいの大きな仕事ですが、上記のような大変さもある仕事です。

 

映画業界のキャリアアップとは?

上記のように大変さ・厳しさがある映画業界ですが、キャリアアップしていくにはどうしたら良いのでしょうか?それぞれの役割ごとにご説明します。

企画・制作側はアシスタントディレクターから

プロデューサーのような企画・制作側を目指すなら、AD(アシスタントディレクター)から経験を積んでいくのが一般的です。先ほども触れたとおり、プロデューサーとして仕事をするなら現場の感覚も求められますので、まずは、ディレクターのサポートを行うADとして経験を積んでいきましょう。

プロデューサーに昇進出来るまでの期間は、会社によって差があります。設立の浅い企業・部署であれば、実力次第ですぐに昇進出来る可能性もありますし、大手企業で部署ごとの人数が多いような環境では、10年以上キャリアを積まなければいけないケースも珍しくありません。

プロデューサーを目指したい場合には、会社の知名度や社格に捉われ過ぎず、自分にあった環境を選ぶとキャリアアップしやすいでしょう。

専門職は各職種でのリーダーへ

カメラマンや音声などの技術職は、各部門ごとに指示出しを行うリーダーポジションを目指すか、フリーランスとして高い実績を出して、契約金額アップを目指すケースが多いです。どちらの場合でも、実務経験を積むことが必須といえますので、雇用形態を問わずに、まずは経験を積める環境を探してみましょう。

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