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この記事の監修者

志土地
志土地キャリアアドバイザー

番組制作会社に新卒入社後、リサーチ会社に転職。
長年、テレビ番組などで扱う情報や映像などのリサーチャーとして勤務。
働く中で、エンタメ業界で人材が流動的なのを目の当たりにしたことをきっかけに、
エンタメ業界で働きたい方・業界内の転職を考えている方の転職サポートをしております。

映像業界の仕組みや流れとは?

まずは映像業界全体の仕組みや流れについてみていきましょう。どのように制作されるのか、パターンごとにそれぞれご説明します。

パターン1:クライアントからの依頼

テレビCMや広告用動画などは、基本的にクライアントの依頼から始まります。これは広告代理店などが営業して案件獲得をすることもあれば、クライアントから直接依頼が来ることもあります。

どちらのケースでも、クライアントがどんな映像を作りたいのかヒアリングし、動画を作る目的に合わせて企画書を作成します。そのため、シナリオを作るまでクライアントと密に打合せを行い、映像が完成した後もクライアントの意向に合わせて調整を行っていくのが一般的です。

パターン2:リサーチ&企画

映画やテレビ番組・アニメなどの多くは、自社で作品のテーマ・ターゲット層・メッセージ・シナリオなどを決めて制作に取り掛かります。そのため自社で映像を制作する際には、売れる作品を作るための市場調査(リサーチ)からスタートし、チームで企画を練っていくという流れです。

こうして企画された映像は、制作費を出資してくれるためのスポンサーが必要になります。そのため出資してくれそうな企業へ営業を掛け、スポンサーを獲得することも重要です。

映像作品の制作・撮影

企画・シナリオ作成まで終えたら、次は作画・撮影・編集といった実際の制作業務です。アニメであれば、キャラクターデザイン・作画・彩色を中心に、エフェクトを付けたり音声を付けたりといった編集作業を行います。

また実写であれば、出演者であるモデルやタレントを確保し、撮影場所やカメラマン・音声などの技術スタッフを押さえて撮影を行うのが通常の流れです。撮影を終えたらアニメと同じく、編集作業によって音声や音楽を付けたり、画像処理を行ったりします。

最後に映像全体の最終的なチェックを行い、完成させます。

映像作品の営業・販促

完成した映像作品のスポンサーを獲得するため、あるいはテレビ局や配給会社で放送・上映してもらうために営業活動を行います。映画はどれくらい売れるかどうかを、配給会社が見極め、興行会社の上映スケジュールを予約するのが一般的です。

加えて視聴率・売上を上げるために販促活動も必要不可欠です。特に映画では集客を上げるためのCM・特設サイト・SNSでの発信などは売上を大きく左右するので、重要度が高いです。

完成した映像の配信

テレビ番組やCMであればテレビ局が、映画であれば興行会社が、SNSやYouTubeなどは広告代理店や制作会社などが、上映・放送・配信作業を行います。配信日時などを含めて設定を行いますが、会社によっては配信作業をアウトソースして他社に任せているケースも珍しくありません。

配信する媒体によってやり方も異なりますので、一定の専門的な知識が求められる仕事です。

 

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映像業界の主な会社とは?

上記のような流れの映像業界ですが、どんな役割の会社があるのでしょうか?それぞれ映像業界の主な会社について詳しくご紹介します。

広告代理店

広告とマーケティングに対する専門的な知識をもとに、広告を作りたい企業に向けて提案を行ったり、広告制作におけるディレクションを行ったりしているのが広告代理店です。有名な企業では、博報堂と電通が2大広告代理店といわれています。

映像関連では主にCM・動画広告を担当することが多く、クライアントの目的(販促・ブランディング・売上向上など)に合わせて、最適な媒体とストーリーを提案するのが仕事です。

テレビ局

テレビ局は番組制作から放送枠の販売まで、幅広い事業展開をしていることが多いです。番組制作会社や販売代理店に番組の放送枠を販売して収益を得ていたり、自社でドラマや番組などの企画・制作・プロモーションまで行っていたりするため、役職・ポジションも多岐に渡ります。

またテレビ局で企画・制作している番組は、バラエティ番組やドラマだけではなく、情報番組やスポーツ番組など幅広いです。そして、情報関連の部署では記者が在籍し、取材対応などを行います。

アニメ制作会社

アニメ制作会社では、どのようなアニメを作るのかを企画し、作画~編集まで行います。最近主流になっているのは「制作委員会」を作る方式です。制作会社やテレビ局・出版社、そしてスポンサーなどが集まって、コンセプトや構成などを決めていきます。

アニメの制作には作画・彩色などのアニメーターや、効果音やBGMなどのサウンドプログラマー、アフレコをする声優など、非常に多くのスタッフが関わっていますが、アニメ制作会社で直接雇用していることは少なく、プロジェクトごとにキャスティングしたり、外部のアニメーターと契約を結んでいることが多いです。

映画制作会社

映画制作会社の多くは、企画~編集作業まで一気通貫で行いますが、映画の販促活動については配給会社が担当する傾向にあります。

また映画もカメラマンや音響・サウンドプログラマー・俳優・女優・動画クリエイターなど、多くのスタッフが必要とされますが、アニメ制作会社と同じくプロジェクトごとに必要な人材をキャスティングすることが多く、オーディションで応募を募る以外にもキャスティング会社・派遣会社と協力してプロジェクトを進めていくことも珍しくありません。

CGプロダクション

アニメ制作会社やゲーム会社、ときには映画制作会社から依頼を受け、2D・3DCGの制作を行っているのがCGプロダクションです。会社によってはドラマのCGを請け負っているところもあります。

映像技術の中でもCGに関しては、技術革新もされている分野のため、CGプロダクションのようなCGに特化した企業に仕事を依頼することは珍しくありません。

映像業界の主なポジションとは?

映像業界にどんな会社があるのかをお伝えしましたが、次は映像業界で活躍している役職・ポジションについてお伝えします。

企画をするプランナー・プロデューサー

映像作品・番組の企画をするプランナーやプロデューサーのポジションです。主にプロジェクトの責任者として、内容の企画・立案からスケジュール管理まで幅広い業務を担当することになり、関係各所との折衝も担います。

プロデューサーになるには社内で地道にキャリアアップする必要があるため、映像業界での実務経験や実績が求められるポジションだといえるでしょう。

作品を売り込む営業職

自社の映像作品・番組を売り込み、スポンサーを獲得したり放送・放映枠を押さえたりするのが営業職です。会社によって担当する業務に差がありますが、「作品・番組の良さを伝えて交渉・提案する」というミッションは共通しています。

制作現場をまとめるAD・ディレクター

プロデューサーや営業と違い、制作現場で活躍するのがAD(アシスタントディレクター)やディレクターです。映像制作における撮影・作画・編集などについて、方向性を指示したりディレクションを行ったりします。

現場の技術スタッフとのコミュニケーションも重要なため、フットワークの軽さや折衝力が求められるポジションといえるでしょう。

制作の肝である技術職

実写であればカメラマン・音声・サウンドプログラマーなど、アニメーションであれば作画・彩色・CGデザイナーなどが技術職です。担当する分野によって、会社に所属していることもあれば個人事業主としてプロジェクトごとに契約していることもあり、様々な方法で活躍しています。

映像業界で活かせる資格とは?

映像業界について詳しくお伝えしてきましたが、必要な資格などはあるのでしょうか?映像業界に関連する資格についてもお伝えします。

基本は資格よりも経験・実績

クリエイティブな要素の強い映像業界では、資格よりも実務経験や実績を重視される傾向が非常に強いです。そのため資格取得を優先するよりも、雇用形態を問わず実務経験を積むことが最優先と考えてください。

特にテレビ局などのマスコミ関連の会社では、新卒なら学歴を、中途採用なら人脈を非常に重要視しています。学歴を変えるのは難しいですが、人脈であれば実務経験を積んでいく中で広げていくことが出来るので、未経験の場合にはやはり実務経験が重要だと考えましょう。

CGクリエイター検定/CGエンジニア検定

公益財団法人であるCG-ARTSが出している「CGクリエイター検定」と「CGエンジニア検定」です。主にCGデザイナーやグラフィックデザイナー、ゲームプログラマーといった職種で想定されている資格で、それぞれデザインスキルやモデリングスキルについてチェックされますので、映像業界で+αとなる資格の1つとなります。

映像音響処理技術者認定

一般社団法人である日本ポストプロダクション協会が出しているのが「映像音響処理技術者認定」です。主に映像や音楽の編集、効果音の追加やCG作業といった映像制作に関する技術力・知識を問う試験となっています。

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