クリエイターとは?仕事内容や職種について解説

この記事の監修者

志土地
志土地キャリアアドバイザー

番組制作会社に新卒入社後、リサーチ会社に転職。
長年、テレビ番組などで扱う情報や映像などのリサーチャーとして勤務。
働く中で、エンタメ業界で人材が流動的なのを目の当たりにしたことをきっかけに、
エンタメ業界で働きたい方・業界内の転職を考えている方の転職サポートをしております。

クリエイターとは?その定義や意味

クリエイターとは、想像していたことやものを、多くの人がわかりやすい形に変えていく職業のことを言います。

自分の表現したいことやものを創り出せばアーティスト、ターゲット顧客やクライアントのニーズに合わせて創り出せば、デザイナーやアートディレクターと呼ばれ方が変わることもあるでしょう。

自分の想像していることを、適切な形にアウトプットすることで対価を得ることができている人たちがクリエイターと称されるでしょう。

想いやアイデアを考えず、アウトプットだけを行う人はオペレーターと区別されます。

 

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クリエイターの職種

それではクリエイターとはどのような職種に分類できるのでしょうか。

「クリエイターのハローワーク」という本の分類方法を参考に見てみましょう。

マスコミ系クリエイター

出版物を創る仕事にかかわるクリエイターです。

・グラフィックデザイナー

・イラストレーター

・漫画家

・絵本作家

・装丁家

・ウェブデザイナー

・パッケージデザイナー

・編集者

・フォトグラファー

・アートディレクター

出版物を創る場合最初に素材である装丁や挿絵、写真などをそれぞれ専門のクリエイターが制作し、最後に編集者が選んだ素材を用いてまとめるという役割分担が行われています。

何か出版物を創りたいという希望がある転職者の場合は、自分が出版物を制作する中でどのような役割を果たしたいのか考えると転職したい職種や志望動機がはっきりするでしょう。

エンターテイメント系クリエイター

エンタメ業界で創作活動を行うクリエイターです。

・CMディレクター

・アニメーター

・ゲームデザイナー

・背景作家

・玩具プランナー

・特殊メイクアーティスト

・パフォーマー

・舞台監督

・シンガーソングライター

自らが企画・創作を行うだけではなくパフォーマンスが含まれる場合があるのが特徴的と言えるでしょう。

職種により必要な技術を習得してから転職活動を行った方がよい場合もあるため、あらかじめどのようなことを学んでおくと仕事に役立つかを調べておきましょう。

建築・工業系デザイナー

建築やその外装、内装にかかわるクリエイターです。

・プロダクトデザイナー

・インテリアデザイナー

・CGクリエイター(建築・設計系)

・ランドスケープデザイナー

・ガーデンデザイナー

・照明デザイナー

見て魅力的だと感じるだけではなく使い勝手の良さも求められます。

建築士やインテリアコーディネーターなど資格を取得してから転職する方が有利になる場合があるため、自分の転職したい職種で仕事に役立つ資格は何か把握しておきましょう。

服飾・インテリア系クリエイター

「衣」「住」にかかわるクリエイターです。

・服飾デザイナー

・ジュエリーデザイナー

・家具職人

・鍛鉄家

・ガラス工芸作家

建築・工業系デザイナーと同様見て魅力的と感じるだけではなく人間が心地よく過ごせることへの配慮も求められます。

どの職種も専門知識と高い技術が必要とされるため、転職したい場合は学校で事前にそれを身に着けるのか、見習いとして働きながら身に着けるのかを考えておくとよいでしょう。

美術・芸術家

美術作品・芸術作品を創り出すクリエイターです。

・画家(写実画家)

・彫刻家

・版画家

・絵画修復士

・書家

・陶芸家

・立体造形作家

その人にしかできないオリジナリティのある表現を行うことが大切だと言えるでしょう。

他の職種と異なり美術・芸術家になるための道筋は1つに定まっていないため、まずは目指す美術・芸術家の方々がどのようにして今の職業に就いたのかを知ることから始めるとよいでしょう。

美術の教育や普及、芸術家支援

他の人がクリエイティビティを発揮するのを手伝う仕事です。

・中学校美術教諭

・陶芸教室講師

・幼児造形講師

・デザイン専門学校教員

・アートセラピスト

・美術館学芸員

・ギャラリスト

・アートマネージャー

クリエイターとしての才能を見抜く力、それを世の中のためになる方向で伸ばす力が求められます。

教えるための講師資格が必須の職種が多いため、転職する場合はあらかじめ資格の内容と取得方法について調べておきましょう。

伝統工芸の仕事

日本の伝統工芸を創り出す職人の仕事です。

・染色家(草木染・浸染)

・友禅染職人

・漆芸家(沈金師)

・能面師

・江戸切子職人

・刀鍛冶

・浮世絵 彫師

・浮世絵 摺師

長い年月の修行が必要ですが、やりがいのある仕事です。

職人に弟子入りして見習いとして修行し、一人前になれば独立するという形なので転職時には一生その職種を続けていけるかどうかよく考えましょう。

その他のクリエイター

新しい技術の発展とともに、その分野のクリエイターが新しく誕生します。

・フィギュア原型師

・フラワーアーティスト

・ペーパークラフト作家

・ギター製作職人

・飴細工職人

・時計作家

・アートテラー

自分にしかできないクリエイティブを発掘するのも、楽しいことではないでしょうか。

作品を生み出すだけではなく、どのように仕事をしてお金を稼ぐか、という道筋も自分の力で考える必要があります。

 

クリエイターになるメリット、デメリット

クリエイターの定義と職種についてご理解いただいたところで、次はクリエイターに転職するメリットとデメリットについて説明します。

クリエイターになるデメリット

クリエイターになるデメリットは時間的な余裕がなく精神的・体力的に消耗しやすいことです。

クリエイターとしてオリジナルの何かを創り出すということは、体力・精神力を多大に消費するため、なかなかゆとりのある生活にはなりにくいでしょう。

クリエイターになるメリット

クリエイターになるメリットを3つお伝えします。

①パラレルキャリアを持ちやすくなる

クリエイターとしての能力と他の能力を掛け合わせることで、パラレルキャリアを持ちやすくなります。

例えば、クリエイターとしての能力と教育を掛け合わせることで次世代のクリエイターを育成する仕事にも携わることができるでしょう。

複数のキャリアを持つことで年収アップにもつながります。

②作品が残る

クリエイターになるメリットの2つめは、作品が残ることです。

自分の創り上げた作品が形となり、誰かの役に立つというのは、どのようなクリエイターにとっても喜びでしょう。

クリエイターとしての仕事を続ける限り、この満足感はずっと味わうことができます。

③多様な働き方ができる

クリエイターの仕事は企業でも、フリーランスでも、副業でも行うことができます。

ライフステージに合わせて働き方を変えたり、ワークライフバランスを考えて働きたい人にはメリットが大きいと言えるでしょう。

クリエイターに必要とされる能力とは?

クリエイターになるために、必要とされる能力を3つご紹介します。

アウトプット能力

アウトプットを、オペレーターに切り分けて任せる職種も存在しますが、クリエイターとしては高いアウトプット能力を持っていて損はないでしょう。

近年、アウトプットのノウハウを書いた本がベストセラーになるなど、注目されているスキルのため、学びやすい環境になっているとも言えます。

今後複数のジャンルに渡って知見を持ち、それをアウトプットする能力が身についているクリエイターは、活躍の場が増えていくのではないでしょうか。

また、世の中のニーズは高いけれど、まだ存在しない商品やサービスをアウトプットすることができれば、そこには大きなビジネスチャンスが転がっていると言えるでしょう。

クリエイターに転職したいと考えているなら、まず自分がどのくらいアウトプット能力を持っているかに着目してみましょう。

セルフマネジメント能力

クリエイターに転職するなら、高いセルフマネジメント能力を持っていると有利でしょう。

これは、仕事の進行や目標の管理だけを意味するのではなく、モチベーションを高く維持することができる能力も含みます。

人間である以上、体調やメンタルの影響を受け、モチベーションにゆらぎが出るのは当然ですが、ここで他人の手をすぐに借りるのではなく、自分でモチベーションを上げる方法を見出せるかが重要です。

最初は「自分で自分の機嫌を取る」といった簡単なことでよいのですが、続けていくと仕事の効率が良くなっていきます。

クリエイターとして仕事を完遂するためにも、アウトプットに影響のあるようなモチベーション低下を避け、もしそのようなことが起こったとしても、自分なりの解決策を見出しておく必要があるということです。

コミュニケーション能力

クリエイターは一見、自分の好きな作品を創り、それでお金を稼いでいるように見えるかもしれません。

しかし実際は、クライアントのニーズをじっくりとヒアリングし、そのニーズに応えるための作品を創り続けていることがほとんどです。

これを実現するためには、高いコミュニケーション能力が必要となります。

相手の意見や想いを聴き取るヒアリング能力、自分の作品をプレゼンする能力など、細分化すればきりがありませんが、売れっ子のクリエイターほど、コミュニケーション能力に長けているのは間違いないでしょう。

自分の創り出す商品や、サービスを必要とするクライアントがどのような問題を抱えているかを聴き取り、それを解決するための作品を、アウトプットできるクリエイターに仕事は集中するということです。

もしクリエイターとして転職し、本気で成功したいと考えているなら、自分のコミュニケーション能力について一度は客観的に分析してみるのもよいでしょう。

クリエイターとして転職するには?

クリエイターとして転職する際に、履歴書・職務経歴書とともに提出を求められるのが、ポートフォリオです。

しかし転職が初めてだったり、ポートフォリオの作成に不慣れだったりする方も中にはたくさんいらっしゃるでしょう。

このような時に相談相手となってくれるのが、転職エージェントのキャリアアドバイザーです。

しっかりとした業界知識を持った上で、希望する会社の求人意向も汲み取ってアドバイスをしてもらえるので、クリエイターへの転職を希望する人は、ぜひ一度転職エージェントのキャリアアドバイザーに相談してみましょう。

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