【転職面接の逆質問】採用担当/現場社員/役員それぞれの質問の意図と回答例をご紹介

面接の逆質問で何を聞いていいのか分からないという人は多いのではないでしょうか。こちらの記事では、逆質問の意図や具体的な質問例を紹介します。逆質問の最低限のルールを押さえ、上手く活用することで希望する企業の内定を勝ち取りましょう。

この記事の監修者

非公開: 荻原
非公開: 荻原キャリアアドバイザー

大学では、2Dアニメーションの他にMaya、3DMAX等3DCG技術、制作進行等を学修。
大学卒業後、大手映像制作会社にてプロデューサーとして企画、面接、キャスティング、予算管理からディレクションまで幅広い業務に携わる。

プロデューサーとしての経験を活かし、他とは違う一歩進んだ支援を実施いたします

転職面接時、逆質問の意図とは?「最後に何か聞きたいことはありますか?」

必ず何かを質問しなくてはいけない、というわけではない

逆質問で何を質問すればいいのか分からないという人は多いです。必ずと言っていいほど面接の最後に聞かれるので、言葉の裏に何か意図があるんじゃないかと不安になってしまいますよね。

実は逆質問は絶対に何かを質問しなくてはならないわけではありません。「最後に聞き逃したことや話しそびれたことはありませんか?」という面接官の心遣いの現れだとも言えます。

そのため、聞きたいこと・話したいことがなければ、無理に話す必要はありません。ただ、逆質問を通して、疑問に感じていたことを解消したり、最後選考に合格するためのアピールをすることもできます。

話すべき内容は面接官の役職・立場によって異なる

逆質問は、面接官の役職、立場によって変えましょう。役職、立場が違うと、当然見えているものや知識が違ってきます。

例えば、役員との面接の際に具体的な業務内容に関する質問をしてしまうと、現場レベルの業務内容は細かく把握できていない可能性もあります。役員が現場のことを理解しているか知りたい場合はいいかもしれませんが、聞かれた役員としてはあまりいい印象は持ちません。役員であれば、具体的な業務内容よりも、事業の展望やメンバーに持っておいて欲しい心構えなどを聞くほうがいいでしょう。

他にも、人事制度に関して現場担当者に聞いても分からないなど、質問にはそれぞれ聞くべき相手がいます。今の面接官に聞くのが適切なのか、考えるようにしましょう。

質問の意図を伝え、回答が自分の希望に合っていることを伝えよう

質問をする際は、相手が答えやすいように質問の意図を伝えるようにしましょう。意図が伝われば悪評価をされることもなくなります。ときには、自分が求めている以上の内容が返ってくることもあるでしょう。

例えば、「スキル・向上心の高い社員と一緒に、最初はたくさん働いて成長していきたい」と考えているとします。その意図を伝えず、「毎日何時くらいまで働いている人が多いですか?」と聞いたら、面接官には「あまり働きたくなくて帰る時間を聞いているんだな」とネガティブに捉えられてしまう可能性があります。

これは極端な例ですが、面接のような緊張した場面で慌てて質問すると意外と起きてしまうものです。質問する際はしっかりと意図を伝え、自分の欲しい回答がもらえるように工夫しましょう。

 

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転職の面接時、採用担当者にすべき逆質問の内容とは?

採用担当者への逆質問では組織戦略や評価制度の疑問を解消しておこう

採用担当者は、人事関連には詳しいですが、現場の具体的な業務にはあまり詳しくない可能性があります。採用、評価・人事制度などの質問は採用担当の方にするようにしましょう。

<採用担当者へのNG質問例>

異業種(異業界)からでも活躍できますか。

→大前提、異業界からの転職でも活躍できることは自分から説明しないといけないことです。その上、採用担当者は事業の現場のことに詳しいとは限らないので、望む回答が得られない可能性が高いです。

福利厚生について教えてください。

→基本的にはHP、求人票に記載されている内容のため、準備不足と判断されてしまいます。

<採用担当者へのOK質問例>

御社の〇〇職の評価制度はどのようなものでしょうか。

→具体的な評価基準が確認でき、会社に貢献できるようにしたいという前向きな姿勢が感じられます。

御社ではどのような方が活躍されていますか。

→会社の求めている人物像を把握することができます。

【転職面接にて】現場社員にすべき逆質問の内容

現場社員には現場で使うスキルやツール、仕事の進み方を聞こう

現場社員には実際の業務に関わることを聞きましょう。求人票やHPには載っていない細かな情報を集めることができます。

またどれくらい裁量権があるか、権限移譲が進んでいるかなどのリアルな部分も確認してみてください。ただ、あまりにも細かい内容の質問は避けましょう。仕事の内容が必要以上に細かく、一緒に仕事を進めづらい人だと思われてしまう可能性があります。

<現場担当者へのNG質問例>

残業時間を教えてください。

残業したくない人だと思われ、仕事に対して後ろ向きな印象を受けてしまいます。なぜ残業時間が知りたいのかを伝えるようにしましょう。

研修は丁寧にやってもらえますか?

多くの企業は、OJTで進むことが多いです。自ら積極的に学ぶ人ではないと思われてしまいます。

ノルマはありますか?

→ノルマを聞くだけだと、目標達成意欲が低く仕事に対して後ろ向きな印象を受けてしまいます。質問の意図を明確にして、なぜノルマを聞きたいのか、聞いてどうしたいのかをセットで伝えるようにしましょう。

<現場担当者へのOK質問例>

前職では〇〇、△△というツールを使っていたのですが、業務で使われているシステム等があれば教えてください。経験のないツールであれば、勉強しておきたいと思っています。

→事前に確認をすることで入社までに準備をすることができ、具体的に業務のイメージを作ろうとしていると前向きな印象を持ってもらえる。

異業種から転職をされた方はどのようなことでつまずくことが多いですか?1日でも早く戦力になりたいのですが、準備ができるものは事前に克服できればと考えています。

→求められるスキルが確認でき、前向きな姿勢が感じられます。

これまでに〇〇という経験は積んで来ましたが、入社するに当たって新たに取得するべきスキルがあれば教えて下さい。

→志望度の高さをアピールしつつ、自分のスキルのアピールにも繋がっています。

【転職面接にて】役員・社長にすべき逆質問の内容

役員・社長には全社的な戦略、担当部門の戦略について聞こう

役員、社長には、今後の展望や戦略について聞いてみましょう。

入社してからもなかなか接点を持つことができないことが多いはずです。せっかくの機会ですし、大きな展望は入社してからの指針にもなります。気になることは、積極的に聞くことをオススメします。

ただ、長期的な戦略はHPやインタビュー記事などで発信されていることも多いです。ネット上に掲載されているようなことを聞くと、勉強不足だと思われてしまうこともあります。

また、役員や社長との面接は、事前に面接官が分かることもあります。その場合は、事前によく情報収集をして、調べれば分かるようなことを聞くことがないようにしましょう。もし、インタビューにある内容について聞く際は、「〇〇のインタビューを見たので、その内容について質問です。」と前置きをすることで、「より詳しい内容を聞きたいのだな」と意図を伝えることができます。

<役員・社長へのNG質問例>

今後の事業計画を教えてください。

→質問がざっくりしすぎているので、聞きたい情報が聞けない可能性が高いです。また、HPなどに記載されている情報なので、準備不足だと思われてしまいます。

御社の強みはなんでしょうか。

→面接を受ける前に自分で整理をしておく情報です。その上で強みが知りたいのであれば、「◯◯が強みだと感じて魅力を感じています。実際に経営される中で、他に他社よりも優れていると自信のある点はありますか?」などと聞くことで、自分が聞きたい情報を聞くことができます。

<役員・社長へのOK質問例>

HPにて〇〇という事業に注力すると拝見したのですが、今後は具体的にどのように事業を強化していく予定でしょうか。事前に勉強しておきたいと考えております。

→長期的な部分にも興味を持っており、志望度の高さが感じ取れます。

御社は〇〇という目標を立てているかと思いますが、目標達成のために強化したいのはどういったポイントでしょうか。

→上記同様に、志望度の高さが感じ取れます。確認した上で、そのポイントを補強するスキルや経験があること、あるいはその意思があることを伝えましょう。

【転職面接時の逆質問に対して】選考対策は転職のプロであるエージェントに相談しよう

自分の受け答えが正しいかを自分で振り返るのは難しい

面接は志望企業の内定を得るために、避けては通れないものです。そのため、対策を練りたいところだと思いますが、自分自身で振る舞いを振り返ることは非常に難しいです。

そのため、第三者に協力してもらって、自分の受け答えが間違ったものでないか、意図しない方向に解釈されないか、を振り返るようにしましょう。

志望業界・職種専門のエージェントであれば、業界・職種特有の事情も教えてくれる

自分の志望業界や志望職種が決まっているのであれば、専門の転職エージェントに相談することをオススメします。

専門の転職エージェントは業界の最新の事情を理解した上で、適切なフィードバックをしてくれます。もちろん、面談を通して、自分に合った企業を紹介してもらうこともできるので、企業探しの面でも力になってくれます。

自分で集めるよりも効率的に質の高い情報が得られるので、面接の準備の際も転職エージェントに質問して、なるべく疑問を解消しておくといいでしょう。それでも分からないことを逆質問で聞く、くらいの意識でもいいかもしれません。

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